「内製化すべき研修」と「外注すべき研修」の基準(ビジネスゲーム開発日誌 Vol.6)

研修の内製化とは「研修を外部の人間に頼るのではなく、自社の人間で行う」という考え方です。どんな研修を内製化してどんな研修を外注するのか。この基準を持っておくことで人材育成を有効に行うことができます。

20年にわたり研修の内製化を支援してきた私として、他の人より見えていると感じるのは「内製化すべき研修」と「外注すべき研修」の基準です。

大きな方針として、

(1)自社の競争優位、差別化に繋がる知恵や技術に関しては内製化
(2)最新の考え方や知識に関しては外注(SDGs、ティール組織、エンゲージメントの扱い等)
(3)内容がある程度コモディティ化し、コストダウンに繋げれるものは内製化

以上の基準をもとに、会社が実施しなければいけない人材育成のカリキュラムを内製化すべきか、外注するかを振り分けていくと効果的です。

(1)は時間をかけて練り上げていくものに対して(2)は比較的新しい情報である場合が多いですから、この違いは明確です。

一方で(1)と(3)は一見すると間逆なものを同じ『内製化』という枠で捉えているので分かりにくいかもしれません。(1)は競争優位を実現するための内製化、(3)はコストダウンを目的とした内製化です。

「人材育成にコストダウンなどとんでもない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、力のある講師は当然報酬も高くなりますし、コスト重視で講師を外注すると目も当てられないことになります。リスクヘッジの視点からも社内で講師を育成していくということも並行して考えていくべきなのです。

3つのなかでも重要なものをひとつ挙げるとしたら、もちろん(1)です。

競争優位を生み出す組織固有の能力をビジネス用語では、OC(Organizational Capability)と言いますが、例えば「セブンイレブンの発注技法」「トヨタ自動車の生産方式」などの外から見て真似しようとしても真似できない、時間をかけて培われた組織の固有能力になります。

経営インパクトとしては上記の2例に劣りますが、例えば「インターンシップコンテンツ」なども、『採用できる人材の質が変わってくる』という視点では時間をかけて練り上げていくべきもの、つまり、内製化したほうが望ましい項目になります。

・自社の競争優位、差別化に繋がる知恵や技術は何なのか、何を育てていくのか
・外注してアップデートしていかないといけない最新の技術や情報は何なのか
・コストダウンし、リスクヘッジできる研修分野はどこなのか

この機会に、人事部の方は考えてみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール

株式会社プロジェクトデザイン 福井 信英

福井 信英

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

Facebookアカウントはこちら

ご案内:PD NewsLetter

私たちプロジェクトデザインでは『PD NewsLetter』というニュースレターにて最新のイベント・セミナー情報やお役立ち情報をお届けしています。

今回お届けしているビジネスゲーム開発日誌も 『PD NewsLetter』 にて連載中です。

是非、お気軽にご覧ください(購読は無料です)。

『PD NewsLetter』の購読はこちら

関連情報

Contact Us

問い合わせ

お問い合わせ

お見積り依頼の他、ちょっと知りたい・聞いてみたいことへの相談にも対応させていただいております。是非、お気軽にお問い合わせください。

<相談内容の例>

  • 数あるビジネスゲームの中から自社に合うビジネスゲームが何かを知りたい
  • 自社が抱える組織課題に対してビジネスゲームでどんなことが出来るのかについて情報交換したい
  • ビジネスゲームの共同開発について興味があるので少し詳しい情報を提供してもらいたい
資料請求

私たちプロジェクトデザインの会社案内やビジネスゲームのサービス紹介資料をダウンロード可能です。興味のある資料をお気軽にご利用ください。

<ダウンロード資料の種類>

  • 会社案内資料(収録内容:ビジネスゲームとは/プロジェクトデザインの強み/ビジネスゲーム一覧/私たちがお応えできるニーズ等)
  • サービス紹介資料(収録内容:ゲーム概要/コンセプト/学習効果/活用例/料金プラン等)