多くの人がゲームを通じた共通体験をすることの価値とは(ビジネスゲーム開発日誌 Vol.42)

当社は「ゲームという形で “模擬実験” できる環境をつくり、その実験を通じて学び、行動を変え、結果を変える」ことを生業としています。

これまで、「1~2万人の社員全員が受ける」ゲームを、依頼に基づき複数作ってきました。

・参考情報:オリジナルビジネスゲーム開発
https://www.projectdesign.co.jp/service/original-business-game/

数万人規模の巨大な会社。その会社の社員全員がゲームを通じた共通体験をすることで、自分自身の考え方や行動を良き方向に変えられるとしたら、そのインパクトは計り知れないものになるでしょう。

ただし、ゲームを通じて得られる体験が「経営陣からの押し付け」や「参加者である社員の方が本質的に求めてないこと」であれば、ゲームは有効に機能しません(これは通常のビジョン浸透研修も一緒かもしれないですね)。

最近は、そういった組織の文化を変えるという意味で「DE&I」「中高年からのキャリア」「グループ会社間のシナジー」といったテーマでの依頼をよく受けます。どれも、多くの日本企業が直面している悩みなのだろうと感じます。

ゲーム体験で得られるダイナミズムを「まちづくり」でも実践したいという想い

当社の本社オフィスがあるのは、富山県滑川市という人口3万人のどこにでもある日本の地方都市です。

コロナが改めて広まっている昨今ですが、先日、まちの花火大会「ふるさと龍宮まつり」が3年ぶりに開催されました。夜空に打ち上げられる花火を見ながら、多くの人は「日常が戻ってきた」「まちをもう一度元気にしよう」と想いを新たにしたのではないかと思います。

そんな滑川に住む私が興味を持っているのが、「まちづくり」や「まちの次世代人材育成」です。

滑川市という3万人の規模は、全員とは言わないまでも、過半数が当社のゲームを何らかの形で体験できる規模です。

多くの人がゲームを通じた共通体験をすることで、「まちに対する認識」を改めたり、「まちがあなたのために何ができるかではなく、あなたがまちのために何ができるかを問うてほしい」というメッセージを届けるには良い規模感だと思います。

滑川市の「ふるさと龍宮まつり」や「ベトナムランタンまつり」は古くからあるものではなく、まちの人たちが10~30年ぐらいかけて作ってきた祭りであって、「自分たちのまちを自分たちで楽しく創造する」というDNAが滑川市民にはすでに備わっているように感じます。

次は、一過性や単発の取り組みではなく、継続的なまちの魅力をつくっていくにはどうしたら良いか。今はそういうことを考える時期だと感じています。

もちろん、そのためにはプロジェクトデザインという私たちの会社自体が、市や県、国のために何ができるかを考え、率先して行動する必要があります。

「ゲームの可能性を追求する」という意味で、企業だけでなく、まちを変える経験もぜひしてみたいと考えています。

自分が変わることで、周囲が変わり、周囲が変わることで全体が変わる。そういったゲーム体験で得られるダイナミズムをまちづくりでもぜひ実践してみたい、と感じる次第です。

執筆者プロフィール

福井 信英

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

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