内定者研修・内定者懇親会に使える面白いゲーム特集

内定者研修・内定者懇親会に使える面白いゲーム、盛り上がるゲームはないか?

そんなニーズにお応えするべく、本稿では3つの効果別に内定者研修・内定者懇親会に使える面白いゲームコンテンツをご紹介します。

1つ目はアイスブレイクの効果が期待できるゲーム。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。2つ目は関係構築の効果が狙えるゲーム。参加者同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。

そして、3つ目は研修カリキュラムそのものに使えるゲーム。盛り上がって終わり、仲良くなって終わりではなく、ゲーム体験自体に内定者研修の学びが含まれる。

そんなゲームをご紹介します。

Contents(目次)

内定者研修・内定者懇親会の「アイスブレイク」に使えるゲーム

始めに紹介するゲームは「アイスブレイク」に使えるゲームです。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。

「アイスブレイク」を研修の最初に行うことで、次のような効果が期待できます。

  • 緊張を和らげる
  • 軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる
  • 場が盛り上がる

Good&New

Good&New(グッドアンドニュー)とは、最近自分の身の周りで起きた、新しい・良い出来事を話すゲームです。道具が不要で手軽に行えるため、多くの企業で取り入れられており、互いの価値観や考え方を知るきっかけになります。

基本情報

  • 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:なし(※)
  • プレイ人数:3~30人(1チーム3~4人)
  • プレイ時間:10〜30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、3~4人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
21人ずつ、最近(できれば24時間以内に)身の周りで起きた、良かったこと(Good)や新しい発見(New)を1分以内で発表していきます
3話し終わったら、聞き手の人が全員で拍手を送ります

ワンポイントアドバイス

  • このゲームは、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏が、チームの活性化のために開発したゲームです
     
  • 短い時間にも関わらず、趣味や性格、価値観などが分かる良い機会になります
     
  • 何度も繰り返し行うことで物事の良い面を見る習慣づけができ、ポジティブ思考に繋がります
     
  • 集合研修で行う場合、発表する人は手にトーキングオブジェクト(小さなボールやぬいぐるみなど)を持って話すのもおすすめです。手に何かを持つことでリラックスして話すことができます。また、話し終わったら次の人に渡すことで、互いに心が開きやすくなります

漢字自己紹介ゲーム

漢字自己紹介ゲームとは、紙に漢字で自分を表す一文字を書き、その漢字を選んだ理由を説明するゲームです。理由から、その人の経験や性格、価値観などを知ることができます。

基本情報

  • 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:紙とペン(※)
  • プレイ人数:4人~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間:15〜30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、4~5人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
2それぞれ、5分間で自分を表す漢字一文字を書きます
3書いた漢字を見せながら2~3分で自己紹介をします。その際、なぜその漢字を選んだかを説明します
4チームの全員が話し終わったら、互いに質問をします

ワンポイントアドバイス

  • 京都の清水寺で年末に「今年の漢字」が揮毫(きごう)されるように、書道で書くのも盛り上がります(筆で書く場合は、時間を5分ほど多く取ると良いでしょう) 
     
  • オンライン集合研修の場合は、「Zoom」などWeb会議ツールのホワイトボードやチャット機能などを使って漢字を発表することもできます 

共通点探しゲーム

共通点探しゲームとは、仲間同士が対話を通して、時間内に同じチームの仲間との共通点を見つけ出すゲームです。共通点そのものを知ることより、仲間同士で一体感を得て相手の特徴をより知ることがゲームの目的です。

基本情報

  • 実施形態  :集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:模造紙、付箋、ペン(※)
  • プレイ人数 :2~30人(1チーム3~4人)
  • プレイ時間 :30分~1時間

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、3~4人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
2チームごとにリーダーを1分以内に選定します
3チーム内で、1人1分で自己紹介します
4チーム全員の共通する項目を10分間で出来るだけ多く発見します
5チームで発表する共通点を2分以内に決定します(※2分が短すぎる場合は、3~5分の間で調整しましょう)
6チームリーダーが最もユニークな共通点を1個選定します
7全員に向けて、最もユニークな共通点とそれを選んだ理由を発表します
8最もユニークな共通点を発表したチームの優勝です

ワンポイントアドバイス

  • 類似性の法則(自分との共通点が多い人に親近感が湧き、好感を抱きやすくなる心理的現象)を利用したグループワークです
     
  • 人と違うことを好む人も、この時ばかりは共通点を発見することで、心の距離を縮めましょう
     
  • 緊張を和らげるとともに場が盛り上がります
     
  • 全員が共通点を探すために自分のことを話す必要があるため、みんなが必ず発言する機会を得ることができます

内定者研修・内定者懇親会の「関係構築」に使えるゲーム

次に紹介するゲームは「関係構築」に使えるゲームです。参加者同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。

「関係構築」に使えるゲームを行うことで、次のような効果が期待できます。

  • 親睦を深められる(仲良くなれる)
  • コミュニケーションが円滑になる
  • 相互理解を深められる
  • 研修受講者の主体性(意欲的な研修参加)を促せる

NASAゲーム

NASAゲームとは、グループワークで行うコンセンサス(合意形成)ゲームです。NASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士の採用試験のために社会心理学者と開発したと言われています。

基本情報

  • 実施形態  :集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:ワークシートまたは白紙用紙、ペン(※)
  • プレイ人数 :4〜100人(1チーム4~6人)
  • プレイ時間 :1~1.5時間

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください

ルール/ゲームの進め方

“ストーリー:あなたは宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士です。月面には母船が待っていますが、機械の故障で母船から約300km離れた所に不時着してしまいました。不時着時の衝撃で、宇宙船はほとんど壊れて動きません。しかし、次の15アイテムは壊れずに残っていました。母船に無事たどりつくために、これらのアイテム全てに重要度の高いものから順位をつけなさい”

参考サイト:【NASA】コンセンサスゲーム宇宙「月面からの脱出」解答解説編|あそびdeまなぶ

ワンポイントアドバイス

  • コンセンサスゲームには脱出系・価値観系・危機管理系など多種ありますが、NASAゲームはその元祖です。コンセンサスゲームの第一の目的である「合意形成」を通じてチーム内の関係構築ができます
     
  • オンラインで行う場合はGoogleのスプレッドシートに15アイテムを表示しておき、優先順位付けに活用することをお勧めします

ドミノチャレンジ

ドミノチャレンジとは、ドミノや身近な文房具などを使って、他のチームよりも長時間動き続ける仕掛けを作るゲームです。クリエイティブな発想が求められます。

基本情報

  • 実施形態  :集合研修
  • 準備するもの:ドミノのコマ(※)、ストロー、輪ゴム、画用紙、ビー玉、タイマー
  • プレイ人数 :4~50人(1チーム4~6人)
  • プレイ時間 :30分

※ドミノのコマの目安は「100ピース×チーム数」

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、4~6人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
21チームにつき、100ピースずつドミノを配布します
3参加者に「手持ちのアイテムや会議室にあるものは何を使っても構いません。ピタゴラ装置のようにドミノでドミノを倒す以外のトリックも可能です」と共有します
47分間でドミノを並べ、仕掛けを作ります
57分後にドミノを倒し、最初のドミノが倒れてから最後のドミノが倒れるまでの時間を計測します
6倒れるまでの時間が最も長いチームの優勝です
71チームのみで実施する場合は、30秒以上の記録を目指します

ワンポイントアドバイス

  • 「長い時間動き続けるドミノを含めた仕掛けを作る」という共通目標に向かってアイデアを出し合う中で相互理解が深まります
     
  • ドミノ作りには「ピタゴラ装置」のように工夫すれば何でも仕掛け装置の材料になり得ます。ホワイトボードのマーカーやイレイサーなどの備品に加えて、ペンや飲み物の容器などの手持ちのアイテムも出し合います。ただし、講師のパソコンやコードを使われると困るので、それは避けましょう

内定者研修の「研修カリキュラム」に使えるゲーム

最後に紹介するゲームは「研修カリキュラム」に使えるゲームです。ゲームを体験すること自体に、十分な学習効果が期待できるゲームをご紹介します。

The 商社

The 商社とは、世界のビジネスマーケットを舞台にした事業設立を体験するカードゲームです。リアルなビジネスシミュレーションを通して、ビジネスパーソンがそれぞれの立場で活躍していくための能力を学ぶことができます。

基本情報

  • 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:ゲームのキット
  • プレイ人数:10~150人(1チーム2~5人目安)
  • プレイ時間:3~6時間

※ゲームのキットはこちらのサイト(株式会社プロジェクトデザイン)にお問い合わせの上、準備する必要があります

ルール/ゲームの進め方

「The 商社」は参加者が1つの会社のメンバーとして3~6人のチームを組み、 他のチームと様々な交渉を行いながら、自分たちの会社の事業を立ち上げて会社を大きくしていくビジネスゲームです。

ゲームは計画→行動→決算という3つのプロセスを1ターンとしてカウントし、合計4ターン実施します。参加者に問われる能力が各ターン毎に変化する中、参加者は自身の強みや弱み(伸ばしていくべき能力)に気付くことができます。

ワンポイントアドバイス

  • 相手の納得を得るにはどんな交渉材料が良いか、互いにWin-Winになる方法など、仕事をしていく上での基本的な考え方を理解し、身に付けることができます
     
  • 自分のチーム内での話し合いはもちろん、他のチームと交渉していくプロセスで活発なコミュニケーションが起こるため、参加者同士の関係構築が可能です(内定者同士が互いを知ることを通じて仲間意識が醸成され、内定辞退の抑止効果が期待できます)

理想のマイホームを描く

理想のマイホームを描くとは、設計事務所の建築士としてお客様が望む理想のマイホームの具体的なイメージを描き、提案するゲームです。チームの一員として活躍するためのポイントを学ぶことができます。

基本情報

  • 実施形態  :オンライン集合研修
  • 準備するもの:ゲームのキット、パソコン、Zoom(ホワイトボード機能を使用)
  • プレイ人数 :~30人(1チーム3~5人)
  • プレイ時間 :1時間

※ゲームのキットはこちらのサイト(株式会社インソース)にお問い合わせの上、準備する必要があります

ルール/ゲームの進め方

“あなたは、設計事務所の建築士です。理想のマイホームを作りたいというお客さまに対して、 お客さまが望む「理想のマイホーム」のイメージを具体的にして提案します”

参考:新入社員・新社会人向けオンラインビジネスゲーム研修~チームの一員としての仕事の進め方を学ぶ(1日間)|現場で使える研修ならインソース

ワンポイントアドバイス

  • 住宅メーカーはもちろん、お客様のニーズをヒアリングして意向に沿った(隠された深いニーズも包括する)提案を行うことは、どんな業種でも重要です
     
  • ビジネスの現場で求められるコミュニケーションを学ぶことができます

まとめ

内定者研修・内定者懇親会にゲームを取り入れる目的は何なのか?

内定者のアイスブレイク(緊張の緩和)ができれば良いのか。内定者同士の関係性を強化したいのか。それとも、ゲーム体験自体に学習効果を求めるのか?

本稿が、貴社の目的に合ったゲームコンテンツ選びに役立つことがあれば幸いです。

ちなみに、私たち株式会社プロジェクトデザインでは、内定者研修を検討する上で必要になる考え方やノウハウをご紹介する「内定者研修の内容・カリキュラム設計マニュアル」や、ビジネスゲームを活用した「内定者研修」をサービスとしてご提供させていただいています。

ご興味のある方は、是非ご覧ください。

この記事の著者について​

執筆者プロフィール

古野 知晴

富山県滑川市出身。ケーブルTV番組制作会社や雑誌ライター等を経て、2014年にプロジェクトデザインに入社。取材・キャスターの経験で培った「聴く力、伝える力」を活かして「はたらくらすコネクションin上市」事業を立ち上げから担当し、6年間で企業・店舗136社、県外からの移住者18組を取材。そのほか文章編集・校正を中心にビジネスゲーム制作に関わる。2021年6月に育休から復帰以降は、マーケティング部の一員としてWebサイトに掲載するコンテンツ作成に携わる。現在も地元・滑川市のケーブルTVでキャスターを務め、2022年からは個人的に子どもの夢を叶えるイベントを主催するなど、地域に根ざした活動を行っている。

監修者プロフィール

亀井 直人

鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。

  • 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
  • PMP(Project Management Professional)
  • NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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