アイスブレイクで盛り上がるゲーム特集

氷のように張り詰めた場の雰囲気を和らげ、場に集う人たちの緊張をほぐす。

初対面同士のコミュニケーションで行われるアイスブレイクには様々な手法がありますが、その中でも「ゲーム」は優れた手法として人気を集めています。簡単に取り組めるゲームの手軽さ、ゲームを介したコミュニケーションの楽しさはアイスブレイクに最適です。

そこで、本稿では「アイスブレイクで盛り上がるゲーム特集」と題して、アイスブレイクが盛り上がるゲーム・アイスブレイクで関係構築を図れるゲームをご紹介します。

アイスブレイクを成功させるコツについてもお伝えしますので、是非、最後までご覧ください。

Contents(目次)

アイスブレイクで盛り上がるゲーム

場に集う人たちの緊張をほぐすためにゲームに求められる要件は「盛り上がる」ことです。参加者たちがゲームに熱中し、場が盛り上がる過程で、一人ひとりの参加者の緊張が自然とほぐれていきます。

<アイスブレイクで盛り上がるゲームのメリット>

  • 場の雰囲気を和らげ、参加者の緊張をほぐす
  • 自己紹介のネタになる(話すテーマ・内容を決めやすくなる)
  • 軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる

しりとり自己紹介

しりとり自己紹介とは、前の人の名前の最後の1文字から自己紹介をスタートさせるゲームです。前の人の名前を聞いて瞬時に言葉を連想し、自分と関連させて自己紹介します。ぶっつけ本番で行うため頭の回転の速さが問われ、悩んだ末に面白い言葉が出てくるなどして盛り上がります。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:なし(※)
  • プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :10分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1運営側は、しりとり自己紹介の説明をします(実際にやってみます)
2参加者は、4~5人のチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
3チーム内で自己紹介する順番を決めます(名字の五十音順など、1分以内で決められるものがお勧めです)
41番目の人は、順番が最後(5人なら5番目)の人の名前の最後の1文字から始まる単語を用いて自己紹介をスタートさせます
5次の人は、前の人の名前の最後の1文字から自己紹介をします
6チーム全員の自己紹介が終わるまで続けます
7時間は5分間とし、時間が余れば2週目・3週目も行います

<しりとり自己紹介の説明例>

しりとり自己紹介は、しりとりと自己紹介が一緒になったゲームです。前の人の名前の最後の1文字から自己紹介をしていきます。

例えば、初めに自己紹介をする人が「坂本竜馬」さんで、次の人が「西郷隆盛」さんだとすると、「坂本竜馬」さんの自己紹介の後に、「西郷隆盛」さんは「坂本竜馬(さかもとりょう)」という名前の最後の1文字の「ま」から自己紹介を始めます。

「饅頭が好物の西郷隆盛です」や「毎日朝起きるのがつらい西郷隆盛です」という具合に即興で自己紹介をしましょう。

そして「西郷隆盛」さんの次の人は「西郷隆盛(さいごうたかも)」という名前の最後の1文字の「り」から自己紹介を始めます。

ワンポイントアドバイス

  • 一般的に自己紹介では名字だけ言う人も多いですが、このゲームでは必ずフルネームを名乗る上に、前の人の名前をよく聞いていなければなりません。好きなものや特徴と絡めて自己紹介をするため、印象に残りやすいのが特徴です

  • 時間をより長く取れる場合は、1周した後にチームをシャッフルして新たなチームで行うと、さらに多くの人と自己紹介ができます

後出しじゃんけん

後出しじゃんけんは、通常のじゃんけんとは逆で「相手に負ける手」を後から出すゲームです。頭の中では負けるつもりでも、「じゃんけんは勝つもの」という固定概念が邪魔をしてしまい、勝つ手を出してしまうこともあります。いかに頭を柔らかくして負ける手を出せるかが勝負です。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:なし(※)
  • プレイ人数 :2~30人(1チーム2~5人)
  • プレイ時間 :10分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

<少人数の場合>

1参加者は2人組(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
2先にじゃんけんを出すAさんと、後に出すBさんを決めます
3Aさんは「グー・チョキ・パー」の中から好きな手を出します
4Bさんは、Aさんの手を見てじゃんけんに「負ける手」を出します
5掛け声は「じゃんけん、ポン、ポン!」です。最初の「ポン」でAさんが出し、2回目の「ポン」でBさんが出します
6続けて2回くり返し、全3回中何回負けることができたかをカウントします
7AさんとBさんで役割を交代します(先にじゃんけんを出すBさんと、後に出すAさん)。そして3~6番の手順を進めます

<大人数の場合>

1参加者は、4~5人のチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
2チーム内で先にじゃんけんを出す人をリーダーに決め、残りの人は全員、後から出す人にします
3リーダーは「グー・チョキ・パー」の中から好きな手を出します
4メンバーは、リーダーの手を見てじゃんけんに「負ける手」を出します
5掛け声は「じゃんけん、ポン、ポン!」です。最初の「ポン」でリーダーが出し、2回目の「ポン」でメンバーが出します
6続けて4回くり返し、全5回中何回負けることができたかをカウントします

ワンポイントアドバイス

  • 「じゃんけん、ポン、ポン!」のリズムに乗ることがポイントです。リズムに乗れない=反則を取り締まる審判役をつくるのも有りです(より盛り上がります)
     
  • 多様な年代のメンバーが集まる場で実施すると、かなり盛り上がります(若い人が強く、年配者が弱い傾向が出ます)

聞いて探そう!

聞いて探そう!とは、参加者1人1人に異なる “指令” が与えられ、その調査のために他の参加者に話しかけて情報を聞き出すゲームです。果たして、参加者全員が指令を達成することはできるでしょうか? 自分が知りたいことを質問するだけでなく、相手の知りたいことに答える思いやりも必要です。

基本情報

  • 実施形態  :対面
  • 準備するもの:指令を書いた紙(1人1~3枚)
  • プレイ人数 :5~30人
  • プレイ時間 :10分

ルール/ゲームの進め方

1運営側は、事前に指令(と正解)を決めて紙に書いておきます
2運営側は、指令の紙を参加者1人1人に配ります
3参加者は、他の参加者に指令が書かれた紙を見せてはいけません
4運営側は「指令の調査時間は今から5分間です」と説明します
5運営側の合図で、参加者は一斉に指令の調査を始めます
65分後に音の出るタイマーをかけ、調査をストップします
7全体のうち何人が指令を達成できたかを挙手で確認し、答え合わせをします
8達成できなかった参加者にも指令の内容を発表してもらい、正解を伝えます

<指令の例>

  • 今朝、1番早く起きた人物を探せ
  • この部屋の中で、1人っ子は何人いるか調査せよ
  • 最も遠い国へ行ったことがある人物を探せ
  • 最も変わった趣味を持っている人物を探せ
  • 画数の最も多い名字の人物を探せ

ワンポイントアドバイス

  • 参加者全員が、他の参加者の指令にいかに協力できるかがポイントです
     
  • 名前に関する指令は、名札や名刺ホルダーを付けて参加すると難易度が下がります
     
  • 時間をより長く取れる場合は、指令の数を多くする・指令の内容を難しくするなどして調整することができます。

おうちにあるものしりとり

おうちにあるものしりとりは、オンラインで行い、家にあるものをカメラに見せながらしりとりするゲームです。普段から自分が何を持っているか、どこに置いているかを把握して整理整頓できている人や、1つのものでもほかの呼び方を発想できる人が有利になります。

基本情報

  • 実施形態  :オンライン
  • 準備するもの:パソコン、オンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)
  • プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :10分

ルール/ゲームの進め方

1参加者は4~5人のチーム(zoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
2チームごとに、しりとりを行う順番を決めます(名字の五十音順など、1分以内で決められるものがお勧めです)
3しりとりに答える人以外の全員で、時間をカウントダウンすることを伝えます(時間は10~20秒の間で決めます)
4最初の人は何でもいいので、手近にあるものを見せてしりとりをスタートさせます
5例えば最初の人が「マグカップ」と言ったら、次の人は「プ」から始まるものを10秒以内に探してきてカメラに見せます
6通常のしりとり同様、「ん」で終わると負けです
7カウントダウンし、タイムアップになっても負けになります
810分の時間内で終わってしまったら、何度もしりとりをくり返します

ワンポイントアドバイス

  • 時間のカウントにタイマーは使わず、チームメンバーが息を合わせて「10、9、8…」と口頭でカウントダウンします(優しいメンバーが多ければ、カウントダウンの最後はゆっくり「さーん、にーーー、いーーーーーち」と手心を加えてくれることでしょう)

ポーズ当てゲーム(ビデオオフでポーズ当て)

ポーズ当てゲームは、チームごとにリーダーがどんなポーズをしているかを当てるゲームです(オンラインで行う場合は ビデオオフでポーズを当てます)。準備するものが不要で、気軽にできるのが特徴です。口頭の説明のみで伝えるのがいかに難しいか、伝わるようにするにはどんな説明が必要かを実感することができ、コミュニケーションの練習にもなります。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:なし(※)
  • プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :10分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1参加者は4~5人のチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
2チームの中で1人、ポーズをとるリーダーを決めます
3リーダー以外の人は、見えないように後ろを向きます(オンラインの場合は、リーダーもメンバーも全員ビデオオフにします)
4リーダーは、ほかのメンバーに見えない状態のままでポーズをとり、1分間、そのポーズについて他の人に説明します
5メンバーは、リーダーの説明を聞いて想像したポーズをとります
6メンバーは、ポーズをとったままリーダーの方へ向き直ります(オンラインの場合は、全員が一斉にビデオオンにします)
7メンバーのポーズがリーダーと一致しているか、答え合わせをします
8ポーズが一致した人の数をカウントします
9リーダーを別の人に交代し、3~8番を繰り返します
1010分後、何回実施できて何人が当てられたか、合計を発表します
11より多く実施し、当てた数が多いチームの勝利となります

ワンポイントアドバイス

  • オンラインで行う場合、リーダーになった人は全員がポーズをとりやすいよう、カメラに映る上半身だけを使ったポーズや席に座ったままでできるポーズをしましょう

  • 難易度を上げる場合は、運営側がポーズを指定することをお勧めします(対面であればリーダーにポーズの写真を見せ、オンラインであればリーダーに個別チャット機能で送るなどします。一般的に羞恥心を感じるようなポーズを指定することは避けましょう)

ノーカタカナゲーム(Don’t speak English!)

「ノーカタカナゲーム(Don’t speak English!)」は、お題となっているものを、英語・外来語・カタカナ語(和製英語)を使わずに説明し、他の人に当ててもらうゲームです。日本語のみで説明しようとしても、普段から英語の名称やカタカナを使っている人は、つい口から出てしまいます。いかに日本語の語彙を豊富に持っているか、発想を広げて説明できるかがポイントです。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:お題を書いた紙(各チームの人数分+α)、時間が余った時にお題を作るための予備の紙と太めのペン(※)
  • プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :10分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1運営側は、事前にお題の英語やカタカナ語を用意します(1チーム5人なら5問以上)
2参加者は4~5人のチームに分かれます(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルームに分かれ、運営側が1人ずつ入ります)
3チームごとに、出題する人の順番を決めます
4運営側は、出題者にだけお題を見せます(オンラインの場合は各チーム担当の運営側が、個別チャット機能で送ります)
5出題者はほかの参加者に、お題についてカタカナ語を使わずに説明します
6参加者は、出題者が説明しているお題を当てます
7当たったら、次の出題者に移ります。間違えて英語やカタカナ語を言ってしまったらそのお題は終了です(出題者は変わらずに次のお題に移ります)
84~7番を繰り返します
9チーム全員が出題者を経験して全部当てられたら、運営側に報告します
10チーム対抗戦で、5分間で何問当てることができたか(全問正解ならどのチームが最も早く終わったか)を競います

ワンポイントアドバイス

  • 誰でも分かりやすいルールなので、簡単に参加できて楽しめます。例えば、「カメラ」「ルール」「スタート」は「写真機」「規則」「始め」と言い換える必要があります

  • 運営側のルール説明時にもカタカナ語を使わないように話すようにすると、説明が難しくなりますが、参加者の手本となって盛り上がります

Let’s ツイート!

「Let’s ツイート!」は、X(旧Twitter)と同じ140字という字数制限のある自己紹介です。字数制限があるため、短い文章で相手の印象に残る自己紹介を作るスキルが必要になります。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:マス目のある用紙(140字)とペン、またはスマホ(※)
  • プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :10分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1参加者は4~5人のチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
25分間で、140字で自分を表現する自己紹介文を作ります
3チームごとに、作成した自己紹介文を読み上げます(オンラインの場合はチャット機能で作成した文を提出し、読み上げます)
4チーム内で最も印象に残った自己紹介をした人を選びます
5選ばれた人は、全体の中で発表します

ワンポイントアドバイス

  • 文章作成能力やユーモアのセンスが問われるゲームです
     
  • 例えば、「初めまして、○○です。趣味は登山で、特に山で出会った生き物の名前を覚えることが好きです。ニホンカモシカ、ニホンイノシシ、タヌキ、キツネ、リス、野鳥などたくさんの生き物に出会い、山がもっと楽しくなりました。でも、人間の名前を覚えるのは苦手です。こんな私ですが、よろしくお願いします。」で140字です。クスッと笑える自己紹介だと印象に残りやすくなります

アイスブレイクで関係構築を図れるゲーム

アイスブレイクは、場に集う人たちの緊張をほぐすことが目的に行われるものですが、やり方次第では、お互いの関係性を構築することも可能です。

<アイスブレイクで関係構築を図れるゲームのメリット>

  • 親睦を深め、仲良くなれる
  • コミュニケーションが円滑になる
  • 相互理解し、信頼関係を築ける
  • 既にある関係性を深められる

「実は」自己紹介

「実は」自己紹介は、名前などにプラスして意外性のあることやプライベートな話をするゲームです。自己紹介では名前や所属、参加した目的は最低限話すべきですが、それだけでは他の人の記憶に残りにくいものです。そこで、自分の個性や特徴をアピールしたり、面白いエピソードを伝えたりするためにスパイスとして使えるのが「実は…」という言葉。基本的なことを伝えた後に「実は…」から始まる情報を伝えることで、相手との心理的な距離を縮めることができます。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:なし(※)
  • プレイ人数 :2~30人(1チーム2~5人)
  • プレイ時間 :30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1参加者は2~5人のチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
2チーム内で話す順番を決めます(名字の五十音順など、1分以内で決められるものがお勧めです)
3参加者1人につき、1分半~2分で話します(運営側がタイムキーパーとなり、時間を計ります)
4話し手は名前や所属、参加した目的などを話した後、必ず「実は…」から始まる文を付け足します
5「実は…」では、趣味や名前の由来、過去の栄光、ペット、密かな自慢、マイブームなど好きなことを話します。意外性がある内容ほど盛り上がります
62分になったらタイムキーパーが止め、次の人に交代します(その前に終われば次の人へ交代します)

ワンポイントアドバイス

  • 準備不要で手軽にできて盛り上がる、お勧めの自己紹介です。これまであまり人に言ったことがない話をすることで、話し手自身が心を開きやすくなり、聞き手は話し手への興味・関心が生まれます。既に関係性のある人でも、意外性のある一面を見ることで新たな魅力が伝わることでしょう

  • 「実は…」を「こう見えて…」に置き換えたり、全員一巡した後に誰が最も意外性があったか話し合ったりするのも良いです

ブラインド・ドローイング

ブラインド・ドローイングは、2人以上で行う、目隠しお絵描きゲームです。1人がお題として出された写真や絵を見ながら説明し、他の人はそれを聞いて絵に描きます。「自分はしっかり説明しているつもりでも、相手が理解できるように伝えることは難しい」「相手の話から読み取ろうとするものの、合っているか定かではない」。そんなコミュニケーション上の課題について気づきを得られることで、どんな言葉がより伝わりやすいかを考え、今後のコミュニケーション改善を促進します。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:お題とする写真やイラスト(ペアの数だけ準備)、答えを書くためのA4の紙(1人2~3枚)、太めのペン(※)
  • プレイ人数 :2~30人(1チーム2~5人)
  • プレイ時間 :30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、チームに分かれます(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルームに分かれ、運営側も1人ずつ入ります)
2お題を出すリーダーを1人決めます
3チームメンバーは背中合わせに座ります(人数が多い場合は背中合わせに輪になります。オンラインの場合はリーダーの画面をオフにします)
4運営側はリーダーに、お題となる写真または絵を渡します(オンラインの場合は個別チャット機能で送ります)
5リーダーは、写真や絵の中身について、色と形を3分間説明します。ただし、名称そのものを言ってはいけません
6メンバーは、その説明を聞きながら絵を描きます
7絵が描けたら、チームメンバーが向かい合います(オンラインの場合はリーダーの画面をオンにします)
8リーダーの持っているお題と、他のメンバーが描いた絵を見比べて答え合わせをします(オンラインの場合はリーダーが画面共有し、他のメンバーは描いた絵をカメラに写します)
9リーダーを別の人に交替して、別のお題で再度行います

ワンポイントアドバイス

  • オンラインでもでき、笑いが絶えない楽しいアクティビティです。チームの人数が多くなるほど絵の違いが生まれ、「同じ説明を聞いているはずなのに、受け取り方が異なる」「人は自分が受け取りたいように受け取る」「思い込みによる弊害がある」などに気づくことができます。明確なコミュニケーションや、伝えた後の確認がいかに重要であるかを認識するきっかけにもなります

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームとは、喋らずに身振り手振りでお題を伝えるゲームです。ジェスチャーに加え、表情や視線、姿勢などの非言語コミュニケーションを用いて、お題について表現する力、相手が何を伝えたいのかを読み取る力が試されます。チーム戦なので、メンバーの気持ちを想像することで一体感が生まれるメリットもあります。

基本情報

  • 実施形態  :対面/オンライン
  • 準備するもの:お題(チーム数×10程度)(※)
  • プレイ人数 :4~20人(1チーム4~5人)
  • プレイ時間 :15~30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。

ルール/ゲームの進め方

1運営側は、事前にお題を多めに準備しておきます
2参加者は、4~5人ずつのチーム(オンラインの場合はzoomのブレイクアウトルーム)に分かれます
3チーム内で順番を決めます
4運営側は、参加者の1番の人に、他のメンバーには隠した状態でお題を見せます(オンラインの場合は個別チャット機能で送ります)
51番の人は、チームメンバーへお題をジェスチャーで伝えます。この時、言葉を口に出してはいけません
6運営側は1問につき30秒をカウントします。チームメンバーは、30秒の時間内にお題を当てます(回答するのはメンバーの内、誰でもOKです)
7正解したら2番の人に交代し、別のお題に移ります(不正解なら当たるまでジェスチャーを続けます)
84~7番を3分間くり返し、いくつ正解したかカウントします
9次に別のチームに交代します
10全チームのジェスチャーゲームが終わるまで続けます
11正解数の最も多かったチームの勝利となります

ワンポイントアドバイス

  • 正解しても外れても盛り上がります。簡単なお題は、バナナ、ホッチキス、水道、時計、枕など、身の周りのもの。難しいお題は、本のタイトル、有名人の名前、ことわざ、映画のタイトル、歌のタイトルなどです(その場合はヒントとして進行役がカテゴリを伝えましょう)

  • 同じお題でも、ジェスチャーをする人の表現力や創造力、チームメンバーの共感力や想像力によって正答数は変わります。手話を使えると有利になるかもしれません

  • オンラインの場合は、非言語コミュニケーションが読み取りづらくなり難易度が上がるため、お題を簡単にすることをお勧めします

アイスブレイクとは

アイスブレイクとは、氷を壊すこと。

つまり、氷のように張り詰めた場の雰囲気を和らげ、参加者の緊張をほぐすことを意味します。アイスブレイクの手法を用いることで比較的短時間で場を温められ、盛り上がって仲良くなれるメリットがあります。

“アイスブレイク(アイスブレーク)とは、人と人のわだかまりを解いたり、話し合うきっかけをつくるためのちょっとしたゲームやクイズ、運動などのことです”

参考:ツール – FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会

アイスブレイクで用いるゲームには、自己紹介に使えるものをはじめ、人の特徴・価値観・意外な一面が分かるもの、知力を試すもの、軽い運動で体を動かしてリフレッシュするものなど、実に様々です。目的や場面に応じて適切なアイスブレイクのゲームを選ぶことをお勧めします。

アイスブレイクを成功させるコツ

1. ハラスメントに配慮する

運営側としてアイスブレイクのゲームを選択する際は、みんなが楽しめるものか、嫌がりそうな人がいないか(ハラスメントの恐れがないか)を考慮するべきです。

アイスブレイクのゲームの中には、ハイタッチや手を繋ぐものがありますが、ルールで定められていないこと(身体を寄せる・触るなど)を要求するのはセクハラ行為に当たります。

そもそも身体の接触が生じるゲームを実施しない、あるいは、身体の接触が生じるゲームを実施する場合はルール説明の中でセクハラ行為の注意喚起をすることを推奨します。

※本稿でご紹介しているゲームは全て身体の接触を必要としません。

2. 過度な詮索をせず適度な距離感を保つ

自己紹介を行うゲームを行う場合、本人が話したがらないのに、その人のプライベートに踏み込んで、根掘り葉掘り聞く人がいないかを注視しましましょう。

相手のことを知るための質問を投げかける際は、過度な詮索をせずに適度な距離感を保つことを推奨します。

3. NGな話題を避ける

質問をするタイプのゲームでは「誰もが答えやすい話題か」「誰も嫌な気持ちにならないか」という視点でお題を選ぶことが大切です。

例えば、政治・宗教・社会問題・スポーツなどは、人によって興味・関心の方向が異なり、対立構造が生まれやすい話題です。また、年齢・給料・容姿・病歴などは、他人に触れられたくないと感じる人が多い話題です。

このような話題を選ぶのは避け、参加者同士の関係性が深まる前向きな話題を選択することをお勧めします。

4. 必要に応じて介入する

アイスブレイクでゲームを運営する側として、ゲーム中に否定的な意見が多くなっていないかに注意を払う必要があります。

「絵が下手」「語彙が少ない」「反応が遅い」などの他人を傷つけていまうような発言がないか、ネガティブな空気が生まれていないかを注視しましょう(オンラインで実施する場合は各ブレイクアウトルームを巡回することをお勧めします)。

5. オンラインで行う場合の事前準備

アイスブレイクをオンラインで行う場合は、運営側がオンラインコミュニケーションツールの操作(ブレイクアウトルームの作成、個別チャット機能の使用、画面のオン・オフの仕方など)を事前に練習し、機能を把握しておく必要があります。

また、オンライン慣れしていない参加者が多い場合も同様です。基本操作(名前の変更、マイクのミュート解除、画面のオンオフ、ブレイクアウトルームへの移動など)について参加者が事前にインプットする時間の確保することを推奨します。

オンラインに欠かせない受講環境(PCの必要スペックや回線速度など)については下記の記事をご覧ください。

まとめ

アイスブレイクで盛り上がるゲームはいかがでしたか?

盛り上がるゲーム、関係構築を図れるゲームという意味では、実は私たちプロジェクトデザインのビジネスゲームもお勧めです。

ビジネスゲームとは、飛行機のパイロットが訓練を積む「フライトシミュレーター」のようなものです。現実の世界における経済活動や社会活動のエッセンス(本質的要素)を抽出し、繰り返しトレーニングできるようにゲームとして表現しています。

現実の世界では、活動の結果と経験を得るためには多くの時間と労力が必要になりますが、ビジネスゲームでは、短時間で活動の結果と経験(成功体験や失敗体験)を得ることができます。

この「高速経験学習」を通じて、私たちプロジェクトデザインは人や組織のトランスフォーメーションを支援します。

ビジネスゲームについてご興味のある方は、是非ご覧ください。

この記事の著者について​

執筆者プロフィール

古野 知晴

富山県滑川市出身。ケーブルTV番組制作会社や雑誌ライター等を経て、2014年にプロジェクトデザインに入社。取材・キャスターの経験で培った「聴く力、伝える力」を活かして「はたらくらすコネクションin上市」事業を立ち上げから担当し、6年間で企業・店舗136社、県外からの移住者18組を取材。そのほか文章編集・校正を中心にビジネスゲーム制作に関わる。2021年6月に育休から復帰以降は、マーケティング部の一員としてWebサイトに掲載するコンテンツ作成に携わる。現在も地元・滑川市のケーブルTVでキャスターを務め、2022年からは個人的に子どもの夢を叶えるイベントを主催するなど、地域に根ざした活動を行っている。

監修者プロフィール

亀井 直人

鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。

  • 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
  • PMP(Project Management Professional)
  • NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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