チームビルディング研修に使える面白いゲーム特集

チームビルディング研修に使える面白いゲーム、盛り上がるゲームはないか?

そんなニーズにお応えするべく、本稿では3つの効果別にチームビルディング研修に使える面白いゲームコンテンツをご紹介します。

1つ目はアイスブレイクの効果が期待できるゲーム。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。2つ目は関係構築の効果が狙えるゲーム。参加者同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。

そして、3つ目は研修カリキュラムそのものに使えるゲーム。盛り上がって終わり、仲良くなって終わりではなく、ゲーム体験自体にチームビルディング研修の学びが含まれる。そんなゲームをご紹介します。

Contents(目次)

チームビルディング研修の「アイスブレイク」に使えるゲーム

始めに紹介するゲームは「アイスブレイク」に使えるゲームです。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。

「アイスブレイク」を研修の最初に行うことで、次のような効果が期待できます。

  • 緊張を和らげる
  • 軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる
  • 場が盛り上がる

メイク10

メイク10(テン)とは、4つの数字を四則演算して答えを10にするゲームです(「10パズル」や「4つの数字を10にするゲーム」など、呼び名は様々です)。

基本情報

  • 実施形態  :集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:紙またはスケッチブック、ペン、トランプ(※)
  • プレイ人数 :3~30人(1チーム3~4人)
  • プレイ時間 :10〜30分

※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、3~4人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
2チームごとに出題者を1人決め、他の人は回答者になります
3出題者は、紙に好きな数字を4つ書いて回答者に見せます(どの数字にするか迷う場合は、トランプの札を4枚引いてランダムに数字を決めます)
4回答者は、4つの数字を足したり、引いたり、かけたり、割ったりして「10」にします
510にできた回答者は、どう計算したら10になるかを説明します
6そのやり方でほかの人も計算し、10になればクリアです
7最も多く10を作ることができたチームが優勝となります

ワンポイントアドバイス

  • このゲームは地頭を良くするゲームとして進学塾や名門学校などでも取り入れられており、頭の回転の速さや柔軟性が試されます
     
  • 10にできた人がほかの人に説明する過程でコミュニケーションが生まれ、仲間意識を醸成します

バースデーライン

バースデーラインとは、誕生日の早い人から1列に並ぶゲームです。並ぶ順番を決める際に、会話や筆談はできません。使えるのはジェスチャーのみ。あなたのチームは正しい順番で並ぶことができるでしょうか?

基本情報

  • 実施形態  :集合研修
  • 準備するもの:なし
  • プレイ人数 :15~30人(1チーム5~10人目安)
  • プレイ時間 :10~15分

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、5~10人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
2ゲームの進行役が「1月1日が先頭で12月31日が最後尾となるよう、誕生日順に一列に並ぶこと」を共有します
3制限時間は5~10分間です
4ゲームの参加者全員が立ち、チームで円になります
5チームごとにジェスチャーで相談しながら、誕生日順に並びます
6ゲーム参加者は会話や筆談をしてはいけません
7制限時間になったら、ゲームの進行役が各チームの先頭の人から順に口頭で誕生日を聞いていき、答え合わせをします
8複数チームで行う場合は、正しい順番で最も早く並べたチームが優勝です

ワンポイントアドバイス

  • 1チームでなく、複数チームで競争すると盛り上がります

  • 道具が不要なので気軽にゲームを実施できる点や、軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる点も魅力です

  • 全員が自分の誕生日をほかの人にジェスチャーで伝えなければならないので、みんなが平等に参加できるメリットもあります

チームビルディング研修の「関係構築」に使えるゲーム

次に紹介するゲームは「関係構築」に使えるゲームです。参加者同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。

「関係構築」に使えるゲームを行うことで、次のような効果が期待できます。

  • 親睦を深められる(仲良くなれる)
  • コミュニケーションが円滑になる
  • 相互理解を深められる
  • 研修受講者の主体性(意欲的な研修参加)を促せる

マシュマロ・チャレンジ

マシュマロ・チャレンジとは、乾燥パスタやマシュマロ、マスキングテープなどを使って高いタワーを作るゲームです。世界記録の99㎝を目指し、チームで相談・協力しながら試行錯誤を繰り返します。

基本情報

  • 実施形態:集合研修
  • 準備するもの:乾燥パスタ(1.7mm推奨、20本×チーム数)、マスキングテープ(90cm×チーム数)、ひも(90cm×チーム数)、マシュマロ(頂点に載せるもの1つ×チーム数)、はさみ(1つ×チーム数)、メジャー(記録測定用1つ)
  • プレイ人数:4〜100人以上(1チーム4人)
  • プレイ時間:30分〜2時間

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、4人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
2各チームにパスタ、マスキングテープ、ひも、マシュマロ、はさみを配ります
3それぞれのチームで、作戦タイムも含めて18分間でタワー作りを行います
4自立可能なできるだけ高いタワーを立て、タワーの1番上にマシュマロを置きます(パスタに刺してもOKです)
5テープで足場を固定してはいけません
6パスタやテープ、ひもを切ったり貼ったりするのは構いません
7マシュマロは切ってはいけません
8計測し、最も高いタワーを作ったチームが優勝です
9計測タイム中もタワーが自立している必要があります

ワンポイントアドバイス

  • 「できるだけ高いタワーを作る」という共通目標に向かって力を合わせる過程で、自然と親睦が深まります 
     
  • どの道具を使ってどんな形のタワーを作るのか、それぞれが持つビジョンを互いに共有することが、チームとして機能する第一歩です
     
  • 一人一人が主体的に活動に関わることで、チームのパフォーマンスが上がります 
     
  • マシュマロもパスタも食べ物なので、研修後はみなさんで美味しくいただくか、学びを得られたことに感謝して処分します

ペーパータワー

ペーパータワーとは、A4用紙30枚を使って、できるだけ高いタワーを作るゲームです。使えるものはA4用紙のみ。非常にシンプルだからこそ、チームの知恵と工夫が試されます。

基本情報

  • 実施形態  :集合研修
  • 準備するもの:A4用紙(30枚×チーム数)、メジャー
  • プレイ人数 :4人~何人でも(1チーム4~5人推奨)
  • プレイ時間 :20分

ルール/ゲームの進め方

1参加者は、4~5人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます)
21チームにつき、30枚のA4用紙を配ります
3紙は切ったり折ったりしても構いませんが、紙以外の道具を使ってはなりません
4まずは作戦タイムとして5分間話し合います。この際、チームで1枚だけ紙に触れても構いません
5組み立てタイムは5分間です
6組み立てタイム終了後、計測官が各チームを回ります(メジャーで計測します)
7計測されるチームのメンバーがタワーから手を離した瞬間から10秒数え、計測タイムに移行します
8計測タイム中もタワーが自立している必要があります
9最も高いタワーを作ったチームが優勝です

ワンポイントアドバイス

  • チームとしての活動には、何段でどんな形のタワーを作るのか、それぞれが持つビジョンを互いに共有することが重要です
     
  • どうすれば高いタワーを作ることができるかを相談し合う中で、相手がどういった考えを持っている人なのか、自分はどういった考えを持っているのかを相互に理解し、親睦を深めることができます

チームビルディング研修の「研修カリキュラム」に使えるゲーム

最後に紹介するゲームは「研修カリキュラム」に使えるゲームです。ゲームを体験すること自体に、十分な学習効果が期待できるゲームをご紹介します。

The 商社

The 商社とは、世界のビジネスマーケットを舞台にした事業設立を体験するカードゲームです。リアルなビジネスシミュレーションを通して、ビジネスパーソンがそれぞれの立場で活躍していくための能力を学ぶことができます。

基本情報

  • 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:ゲームのキット
  • プレイ人数:10~150人(1チーム2~5人目安)
  • プレイ時間:3~6時間

※ゲームのキットはこちらのサイト(株式会社プロジェクトデザイン)にお問い合わせの上、準備する必要があります

ルール/ゲームの進め方

「The 商社」は参加者が1つの会社のメンバーとして3~6人のチームを組み、 他のチームと様々な交渉を行いながら、自分たちの会社の事業を立ち上げて会社を大きくしていくビジネスゲームです。

ゲームは計画→行動→決算という3つのプロセスを1ターンとしてカウントし、合計4ターン実施します。参加者に問われる能力が各ターン毎に変化する中、参加者は自身の強みや弱み(伸ばしていくべき能力)に気付くことができます。

ワンポイントアドバイス

  • 自分のチーム内での話し合いはもちろん、他チームと交渉していくには議論と対話が欠かせません
     
  • 交渉の際には、先に自己開示を行うことで相互理解に繋がり、それがチームビルディングに作用します
     
  • 相手を納得させられる交渉材料にはどんなものが考えられるか、互いにwin-winになる方法など、仕事をしていく上での基本的な考え方を理解し身に付けることができます
     
  • 交渉役として出向く人、偵察役として会場内を回る人、動かずに他チームからの交渉役を待つ人、分析する人など、チームを活かすための役割分担も重要になります

ライフ・スイッチ

ライフ・スイッチとは、ワークとライフの両方向からカードを使って時間の有限性を体感することで、働き方改革への取り組み・理解度を深めるきっかけとなるビジネスゲームです。人生を疑似体験し、楽しみながら学ぶことができます。

基本情報

  • 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
  • 準備するもの:ゲームのキット
  • プレイ人数:30人(1チーム6人)
  • プレイ時間:3時間

※ゲームのキットはこちらのサイト(株式会社ワーク・ライフバランス)にお問い合わせの上、準備する必要があります

ルール/ゲームの進め方

株式会社ワーク・ライフバランスのサイトの内容をご覧ください。

ワンポイントアドバイス

  • チーム内での対話に必要な「心理的安全性」の重要性に気づくことができます
     
  • カードが示す年代・役割で人生のゴール実現に向けて試行錯誤するなかで、ダイバーシティ(多様性)への気づきを深めることができます

まとめ

チームビルディング研修にゲームを取り入れる目的は何なのか?

社員のアイスブレイク(緊張の緩和)ができれば良いのか。社員同士の関係性を強化したいのか。それとも、ゲーム体験自体に学習効果を求めるのか?

本稿が、貴社の目的に合ったゲームコンテンツ選びに役立つことがあれば幸いです。

ちなみに、私たち株式会社プロジェクトデザインでは、チームビルディングの知識をお届けするコラムを公開する他、ビジネスゲームを活用した「チームビルディング研修」をサービスとしてご提供させていただいています。

ご興味のある方は、是非ご覧ください。

この記事の著者について​

執筆者プロフィール

古野 知晴

富山県滑川市出身。ケーブルTV番組制作会社や雑誌ライター等を経て、2014年にプロジェクトデザインに入社。取材・キャスターの経験で培った「聴く力、伝える力」を活かして「はたらくらすコネクションin上市」事業を立ち上げから担当し、6年間で企業・店舗136社、県外からの移住者18組を取材。そのほか文章編集・校正を中心にビジネスゲーム制作に関わる。2021年6月に育休から復帰以降は、マーケティング部の一員としてWebサイトに掲載するコンテンツ作成に携わる。現在も地元・滑川市のケーブルTVでキャスターを務め、2022年からは個人的に子どもの夢を叶えるイベントを主催するなど、地域に根ざした活動を行っている。

監修者プロフィール

亀井 直人

鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。

  • 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
  • PMP(Project Management Professional)
  • NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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