企業名 :住友化学システムサービス株式会社
業界業種:IT
事業内容:住友化学グループに対するIT支援
従業員数:210名(2017年3月末日時点)
※住友化学システムサービスは、2021年7月1日に、親会社の住友化学株式会社に吸収合併されました。
オリジナルビジネスゲームの導入目的
下記1~3をオリジナルゲーム「Atlas」で体感を通じて効果的に伝える事で採用歩留まりを改善する。また、アセスメント要素を持たせることで自社と合う学生の発見に繋げる。
1)住友化学システムサービスの仕事の特徴・差別化要素を「短時間で」「体験を通じて」伝達する
< 仕事の特徴・差別化要素 >
- 住友化学グループの事業展開をシステムソリューションで力強く支えるビジネス
- テクノロジーは手段であり目的ではない(技術の知識や理系要素が最重要ではない)
- 戦略の根幹に関わるソリューションを自ら考えて社内外関係者の力を合わせて提案・導入するやりがいのある仕事
2)自社で働く上で求められる力の理解
- 自社で働く上で必要な力/求められる力を疑似体感する
- 現在の自分に何が足りないか、何ができるのかの理解につなげる
3)本質的に自社に合う人材かどうかの見極め
<人材要件>
- 技術偏重ではなく、あくまでシステムやテクノロジーを手段として捉える事が出来る人材
- 手段を通じて解決策を提供する事で、顧客の事業が進むことに喜びを感じる事が出来る人材
- 人とのコミュニケーションをしっかり取れる人材
- 最後まであきらめずにソリューション提案のために動ける人材
オリジナルビジネスゲームの概要
オリジナルビジネスゲーム「Atlas」は情報カード(顧客情報・課題情報・技術情報)から適切なソリューションの仮説を立て、モジュールカード(ITソリューション)を適切に組み合わせて、顧客の課題を解決する事で売上と事業推進ポイントを獲得するビジネスゲームです。
適切な課題解決により顧客である住友化学グループのプロジェクトが推進されます(住友化学グループをITの力で支えるという事業の特性上、売上を競い合うのではなく、各チームがそれぞれ持っているプロジェクトの目標達成数を競い合う内容となっています)。
顧客である住友化学グループの事業の推進状況は「クライアントニーズマップ」としてゲーム中常にスクリーンに投影されます。このマップはクライアントの課題が解決される度に空きマスが埋められていくので、自分たちの取り組みにより事業が進む様を実感出来るよう工夫しています。
ゲームで再現されている業務の流れ
オリジナルビジネスゲームの特長
「 Atlas 」を体験するプレイヤーに問われる能力、プレイヤーが学習できる内容をご紹介します。
顧客に寄り添う姿勢
何となくこれでいい、という状態で進めるのではなく、顧客の課題情報、必要なソリューション情報を集めてより確かな状態で提案を行う必要があります。何となくこれでいいだろう、ともう一歩顧客に寄り添う努力を惜しんで不確かな提案を行うとうまくいきません。
全体最適を大切にする力
自チームの利益も大切であるが、顧客の事業を推進する事が最優先であり、そのために他チームとの協業を積極的に模索しているチームが勝利に近付きます。目先の状況の変化や自チームの利益のみに反射的に対応して「全体最適」という考え方をおろそかにすると目標達成が難しくなります。
他者を巻き込む力
「自チームにない情報やモジュールを持っているチームを探し、互いに協力してニーズを解決するメリットを説明する」など、実際の仕事でも必要となる社内外の関係者を巻き込む力が求められます。そのため、他チームと交流せずに自チームだけで情報やモジュールカードを集めようとすると上手く進みません。
ご担当者様インタビュー
住友化学システムサービス株式会社の石田様に話を伺いました。
ー 弊社にインターンシップに用いるグループワーク制作をご依頼いただいたきっかけや決め手は何ですか?
石田様:インターンシップの実施内容を模索しており、ビジネスゲーム「The 商社」の体験会に参加したのがきっかけでした。実際に自分でビジネスゲームを体験してみて、ゲームを通じて仕事の理解が出来ることと、何より楽しい!と感じ、これはインターンシップで使えるのではないかと思い相談させていただきました。
そして、こちらの立場にたった丁寧なヒアリングをしていただけたことと、弊社用にオリジナルビジネスゲームを制作いただく予算も妥当であったため依頼させていただきました。
ー 実際にどのような目的・場面で利用されましたか?
石田様:インターンシップで学生に楽しみながらシステムエンジニアの仕事を理解してもらうために利用しました。
ー グループワークの内容に関して工夫されているなと感じる部分、気に入っている部分があれば教えてください。
石田様: 弊社の社員数名にヒアリングをして下さり、自社のあるべき姿や親会社との関係等をとてもよく理解して下さいました。それをゲーム内に落としこみ、楽しみながら弊社の仕事内容や目的を学生に理解できるよう工夫していただきました。
更に、ゲームをクリアしていくと、実際の中期計画が実行できているという、ゲームと現実が繋がっているところも気に入っています。
ー グループワークの効果はいかがでしたか?
石田様:インターンシップ参加から内定受諾につながった学生は受諾者全体の3割にも及びました。選考前に、グループワークを通じて仕事内容や親会社を含めた仕事の規模の大きさの理解、また先輩社員も一緒にグループワークに参加させていただいたので、社員の人柄も伝わったためだと思います。
ー グループワーク実施の前後で学生にどのような変化が見られましたか。
石田様:最初は簡単なルール説明しかしないので、模索しながら不安げでしたが、2ターン目、3ターン目になるにつれてルールも理解し、ゲームにのめり込み、本性?を発揮する学生が多かったです。
そのおかげで個人の性格が良く出て、いろんな側面を見ることが出来ました。また、ワーク後のアンケートでは仕事の内容が理解でき、パソコンに向かって黙々と仕事をするというシステムエンジニアに対するネガティブなイメージが払拭されたという声が多かったです。
ー 貴重なお話をありがとうございました!
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