システム思考研修
ビジネスゲーム「ビールゲーム Online」を活用した、体験型研修。
ビジネスゲーム「ビールゲーム Online」を活用した体験型の研修です。システム思考による環境分析力の習得、戦略的全体最適思考の確立、相互作用を踏まえた実行力の強化を図ります。
研修のねらい
「複数の問題が絡み合い、どこから手をつけるべきか分からない」。
「一つの問題を解決するアプローチがきっかけで、別の新たな問題を引き起こしてしまう」。
これは一般的な線形思考(論理的思考)では解くことが難しい、ルービックキューブ型の課題と呼ばれるものであり、現代のビジネス課題としてはめずらしいものではありません(VUCA時代においては一般的な課題とも言えます)。
このルービックキューブ型の課題を解決するには、以下のような課題を乗り越える必要があります。
- 場当たり的な意思決定への依存
-データよりも、経験や直感に頼った意思決定を行ってしまう
-根本原因を特定せずに表面的な対症療法を繰り返してしまう - システム思考による差別化された問題解決力の不足
-全体最適の視点から独自の価値創造アプローチが描けない
-複数部門にまたがる複合的な課題に対し、システム的な視点での創造的な解決策を提示できない - 相互作用を踏まえた全体視点の理解不足
-組織全体の構造的課題や潜在的なリスクを読み取る視点の欠如
-自部門中心の思考に陥り、他部門の業務プロセスや組織全体の戦略的課題を俯瞰できていない
本研修では、これらの課題を解決していきます。
1. システム思考による環境分析力の習得
- 因果ループ図を活用し、複雑なビジネス環境を人間の洞察力で読み解き、構造的な課題発見力を身につける
- 表面的な事象を単なる情報として捉えるのではなく、組織の戦略に活かせる「全体最適化の機会」を見極める判断力を獲得する
2. 戦略的全体最適思考の確立
- システム思考に基づき、持続可能な改善戦略を描く力を養成する
- 単なる部門間調整を超えて、組織全体の潜在的課題や相互作用に応える人間ならではの全体設計力を確立する
3. 相互作用を踏まえた実行力の強化
- 現場観察とシステム分析を統合し、表面的な問題では捉えきれない組織の真の課題や業務の文脈を理解した具体的な改善策を企画する力を習得する
- データに基づきながらも人間の創造性と共感力を活かし、関係者全体の利益に対する本質的な価値創造を実行できる力を養成する
研修の特長
ビジネスゲーム「ビールゲーム Online」を活用した、体験型研修。
「ビールゲーム Online」は、参加者がビールのサプライチェーンの4つの役割・工程(工場、一次卸、二次卸、小売店)に分かれて4~8人でチームを組み、サプライチェーン全体のコスト最適化を目指すビジネスゲームです。
消費者から小売店、小売店から二次卸、二次卸から一次卸、一次卸から工場へと週単位でビールを発注する中で、サプライチェーン全体のコスト最適化を実現したチームの勝利となります。各役割・工程間での発注情報の共有が禁止されるルールがある中で在庫と受注残(欠品)のコスト増をいかに抑えるかが問われます。


4つの学習スタイルを統合した経験学習プログラム
研修プログラムは、4つの学習スタイル(講義、議論・対話、行動、観察)を効果的に組み合わせて設計します。人によって得意な学習スタイルに異なりがあるからこそ、複数の学習スタイルを統合した経験学習プログラムがマインドやスキル、知識の定着につながります。




経験学習の流れ

名称 | システム思考研修 |
対象 | 全社員 |
実施時間 | 6時間 |
受講人数 | 推奨人数:4~24名 推奨人数はゲーム用キット1セットで実施できる人数です。受講人数が推奨人数を越える場合は、キットの追加によって最大700名程度まで実施可能です。 |
実施形態 | 集合研修(講師派遣)、オンライン研修 |
料金 | サービス紹介資料の内容をご覧ください(本ページよりダウンロードいただけます) |
研修プログラム内容
導入
■オリエンテーション
研修を受講する体制を整え、受講者同士が話しやすい土壌をつくります。
■導入講義:システム思考とは何か
これから学ぶことについての認識を統一することで、学びの効率を上げます(システム思考が必要な背景と、どのように用いることができるのかについての説明を行います)。
ビジネスゲーム体験
■ビジネスゲーム「ビールゲーム Online」のルール説明
ゲームのルール説明を行います(同時に、一度しか行われないルール説明に集中していただくことで、ゲームに参加する準備を行います)。
■ビジネスゲーム「ビールゲーム Online」のゲーム体験
サプライチェーン上の在庫管理を工場・卸・小売などの役割に分かれて担当し、需要変動に応じた発注を繰り返すことで、情報の遅れや意思決定の連鎖により、在庫過多や欠品など予期せぬ問題が発生するプロセスを疑似体験します。このゲーム体験を通じて個々の最適化が必ずしも全体最適につながらないことを学び、システム全体を俯瞰するシステム思考の重要性を理解いただきます。
ふり返り
■個人演習+グループワーク
個人でゲーム体験をふり返ります。その後に、グループでの対話を行い全体に共有することで多角的な視野からのふり返りを行います。
※ゲーム体験時の熱中から離れ、結果につながった行動と、その行動を導いたメンタルモデルを紐解いていきます。ゲームへの熱中が高いほどに「なぜうまくいった/いかなかったのか」といった内省・省察の質が上がり、経験学習サイクルが自然に機能します。
レクチャー(講義)
■講義:ブルウィップ効果とシステム思考の考え方
ゲーム体験時に起きた「需給変動や在庫の混乱」を理論的に整理し、背後にあるブルウィップ効果の仕組みを学びます。また、ループ図を用いて、需要・発注・在庫・遅れなどの要素間の因果関係を可視化し、部分最適ではなく全体最適の視点で意思決定するためのシステム思考の基礎を身に付けます。
クロージング
■チェックアウト:アクションプランの共有
システム思考を実践し、ループ図を描いてみることを目標にしたアクションプランを立て、宣言いただきます。
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