みなさま、どうも。桑原です。トリプル台風などで、非常に天候が悪い日々が続いております。このブログを見ている方々の地域は大丈夫でしたか?何かしらの被害が出ていなければ良いのですが・・・ちなみに、僕の大学では、どこが池だかわからないぐらいに雨が構内にたまってしまったみたいです。
 
 さて、今回は社内ゲーム研修ブログの第2弾です。前回とは別のゲームをプレイしましたので、その様子を綴っていきたいと思います。
 
今回の体験したゲームは、その名もロジカルシンキングゲーム。このゲームで負けるということは、すなわち「論理的思考力が足りていない」ということを示します・・・
 
今回は、僕を含めた4名でゲームを行いました。今回もT先輩が参加しています。僕を敗北に味わわせたあのT先輩が!!ロジカルシンキングゲームの直前に、上司体感ゲームを行っていたので、なんとかリベンジを行いたいところ。こんどこそ、私の勝利の姿を!!
 
 

「君は君の自身のミスで負けるんだ」推論の力に完全敗北した桑原

さて、それでは今回行うゲームのルールを、簡単に説明します。
 
【ロジカルシンキングゲーム】ゲーム研修1_160824
ゲームの目標:伏せられている3組のカードの中身を予想して当てること
 商品と業界、地域のニーズが示されている3枚一組のカードを、各プレイヤーはゲーム開始直後に伏せて渡されます。ただし、自分に配られた伏せカードのうち、商品ニーズカードの中身だけを最初に確認することができます。
 全員が商品カードの中身を確認したら、ゲームがスタート。様々な特殊効果を持つカードや、相手の動き方を確認しながら、場に出ている伏せカード3枚のうち、どれか一組について予想を立てていきます。自分の予想は、プロポーザルカードというカードを自分の場に伏せておくことで組み立てていきます。ただし、同じ種類のプロポーザルカードは、ゲームの中で2枚しか存在しません。
 予想した内容が、3枚とも全てあっていたら、予想を的中させたプレイヤーの勝利です。
 
ルールからも分かる通り、限られた状況から、いかにカードの中身を推測するかがポイントです。特殊カードの効果で直接確認をするのも良いのですが、それはちょっと品がない・・・なので僕は、ここは相手の動きも活用しながら、ゲームを進めようとします。
 
ゲーム研修2_160824 数ターンほどゲームが進んだところで動きがあります。僕のターンで、手札にはたまたま、「業界ニーズカード一枚について、好きな一枚を選んで中身を見ることができる」という特殊効果を持つカードがありました。とりあえずこのカードを使用して、余っていた業界ニーズカードの中身を確認してみました。余っている業界ニーズカードは【自動車】でした。
 
これで、「誰かが、余っている業界カードを、自分の業界カードを交換すれば、その相手は【自動車】の業界ニーズカードを持っている」ことがわかるようになりました。
 
また、自分の商品ニーズカードは【半導体】であることを知っており、手元にちょうど【半導体】プロポーザルカードがあったので、商品プロポーザルカードを場に伏せます。とりあえず、今できることはやり切ったので次の人に順番を回します。
 
 順番が回ってきたIさんは、「余っている業界ニーズカードの中身を確認し、自分の業界ニーズカードと入れ替える。入れ替えられた業界ニーズカードは表にして破棄する」という特殊カードを使用。これで、I氏の場に【自動車】の業界ニーズカードが渡りました。その後、業界プロポーザルカードを一枚伏せて、自分のターンを終了させます。
 
 さて、T先輩のターンです。T先輩はここで、「好きなニーズカードを1枚選び、表向きにする」という特殊効果を使い、Iさんの商品ニーズカードを指名しました。Iさんの場に伏せられていた商品ニーズカードは【光電センサー】でした。T先輩はその直後に商品プロポーザルカードを一枚置いて、自分のターンを終了させます。
 
ゲーム研修3_160824 Yさんに順番が回ってきたところで、なんと「存在している地域ニーズカードを全て破棄する」という特殊カードをYさんが使用します。
 
 これによって、地域ニーズカードを推測する手間が省けました。非常にありがたいこと・・・ですが、他のメンバーも状況は同じ。より早く、答えを出さなくてはならない状況になりました。特にT先輩は着々とプロポーザルカードを伏せて、勝つための準備を進めています。Yさんはこのビッグアクションを起こして、自分のターンを終了。
 
 さて、再度僕のターンです。たまたま補給していた手札の中に、2枚目の【半導体】の商品プロポーザルカードが来ていました。加えて、「相手の商品ニーズカードと、自分の商品ニーズカードを入れ替える」という特殊効果を持つカードも持っていました。
 
・・・幸運めいた手札を持っていることと、先ほど、T先輩のせいで負けたと言っても過言ではないという、とばっちりめいた動機を持っていた僕は、意地悪な作戦を1つ思いつきます・・・
 
まずは、特殊カードを使い、T先輩の商品ニーズカードと、自分の商品ニーズカードを入れ替えます。その後、あえて【半導体】の商品プロポーザルカードを破棄しました。僕の場には2枚目の【半導体】の商品プロポーザルカードが伏せられている・・・つまり!!自力で自分のニーズカードを当てることができない状態に、Iさんを陥れてやったんですよ!!ふははー!!最高に気持ちいいぜ〜!!
 
このゲームは、「場に出ている伏せカード3枚(今回は、カードの特殊効果の影響で2枚になっている)のうち、どれか一組について予想を立て、自分の予想を当てる」ゲームなので、僕はIさんの場に伏せられているカードの種類を全て知っていることになります・・・
 
そして、自分のターンの終わりに手札を補給すると・・・なんと【自動車】の業界プロポーザルカードが来てくれたじゃないですか!!最高にツイてる!!この時点で僕は、勝ちを確信しました・・・次、僕のターンが回ってきたら、僕は勝てる・・・と・・・
 
 そして、僕の手のひらの中にいるIさんのターン。しかし!!何もできずに終わるはずの状況の中にいるはずのIさんが使ったカードは、「全部レイヤーが破棄したカードの中から、好きなものを1枚、自分の手札に加える」という特殊効果を持ったカードでした。
 
・・・そして、Iさんが選んだのは・・・【半導体】の商品ニーズカード・・・そして一枚、商品プロポーザルカードを伏せ、発した言葉が・・・「プロポーザル(提案)します」
 
表になる、Iさんのニーズカードとプロポーザルカード・・・そこには、【半導体】と【自動車】という、商品と業界が合致している2枚2組のカードが存在していました。
 
「桑原くんは結構いやらしいからね。商品ニーズカードを入れ替えた時に、わざと【半導体】の商品プロポーザルカードを捨てたんじゃないかと考えたんだ。本当に必要なプロポーザルカードであるならば、わざわざニーズカードを入れ替えた後に、プロポーザルカードを捨てたりしないだろう?それに、桑原くんは、自分の商品ニーズカードの中身は知ってるわけだし、すでに場に一枚伏せてたからね。だから、『多分、今自分の場にある商品ニーズカードの中身は【半導体】だろうと考えたんだ。業界についてはもう用意ができてたし、悪いけど勝たせてももらいました」
 
 そうです、僕がとった行動が完全に裏目に出てしまったのです・・・完全な勝利を確信してからの、まさかの敗北・・・なんたる・・・なんたることだ・・・良かれとおもって実行した行動が原因となって自分を敗北に導くという、まるでなにかの作品にでてくる、そんなに強くない敵のような負け方をしてしまいました。
 
 その後、もう一戦やったのですが、にっくき紅茶好きのT先輩に自分のニーズカードを当てられるという負け方をしました。そんな・・・俺の・・・俺の論理的思考力が・・・
ゲーム研修4_160824
 
 

ロジカルシンキングの基礎、〈推論〉がなぜ重要か

 さて、そんなこんなで、ゲームを通じて何を学んだかについて話していきたいと思います。と言っても、今回は前回のように、ちゃんとした反省会は行わなかったので、僕の失敗からロジカルシンキングの基本である〈推論の方法〉について話したいと思います。
 
 推論の方法として有名なのは、演繹法と帰納法です。今回のゲームでは帰納法的な推論により、敗北をプレゼントされてしまいました・・・なので、今回は帰納法について話しましょう。
 
 そもそも帰納法とは何かを、wikipedia先生にサクッと尋ねてみると、〈個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする論理的推論の方法のこと〉であると教えていただきました。サクッと調べる時にはwiki先生は便利です。信じていいかどうかを調べる必要もあるとは思いますが・・・おおむね上記の意味で、皆様納得していただけるのではないでしょうか?
 
1つ例を挙げるとすれば・・・
(事例)「鳩は空を飛ぶ」
(事例)「カラスは空を飛ぶ」
(事例)「鷲は空を飛ぶ」
(事例)「ツバメは空を飛ぶ」
(事例)「コンドルは空を飛ぶ」
という個別な事例を挙げます。そこから、
(結論)「鳥は空を飛ぶ」
という結論を導き出す。これが帰納法による推論です。
 
しかし、帰納法には欠点もあるので、少し触れておきます。上記の例の「鳥は空を飛ぶ」という結論ですが、ペンギンやキーウィは鳥類なのに空は飛べませんよね。ということは、この結論は間違いであると言えます。このように、帰納法は〈前提として出した事例が正しくても、結論が正しいとは言えない〉という欠点もあります。なので、新たな事例をもとに、結論はより確からしい「鳥はくちばしを持つ」に変えたほうが良いかもしれませんね。
 
 今回のゲームでは、厳密な方法ではないにしろ、帰納法的な考えでIさんが勝利を掴みました。「わざわざカードを入れ替えてから、必要だと思われるカードを捨てたこと」と「すでに、プロポーザルカードをセットしていたこと」、根拠は薄いかもしれませんが「僕がいやらしい性格をしていること」から、「自分の場にある商品ニーズカードは【半導体】である」という結論を導き出しています。
 
 そんな帰納法ですが、ビジネスの場面でも応用できます。応用しやすいのはマーケティングの分野でしょうか。僕たちプロジェクトデザインをモデルに例を挙げてみれば・・・
(事例)「ビジネスゲームというキーワードを使用したブログは、目標値を上回るクリック数を
     記録した」
(事例)「組織論というというキーワードを使用したブログは、目標値を下回るクリック数を記
     録した。ただし、組織論とビジネスゲームという2つのキーワードを使用したブログ
     は、目標値を上回るクリック数を記録した」
(事例)「チームビルディングというキーワードを使用したブログは、目標値を上回るクリック
     数を記録した。ただし、チームビルディングとビジネスゲームという2つのキーワー
     ドを使用したブログは、目標値を上回るクリック数を記録した」
(事例)「他社ゲーム体験というキーワードを使用したブログは、目標値を上回るクリック数を
     記録した。」
という事例群から、次のような結論を導き出せるでしょう。
(結論)「ブログのクリック数は、キーワードによって変化する」
この事例から導き出した結論は、Webマーケティングの手法について解説されている書籍でも多く見られるので、どうやら正しい結論と言えそうです。
 
帰納法を使うときは、一般的な結論を導き出さなければならないのですが、ただ、この結論だと、少し味気ない感じがします。より具体的に
(結論)「プロジェクトデザインのブログのクリック数は、ビジネスゲームというキーワードを
     使うことで上がる」
としておきましょう。
 
 このように、帰納法などの考え方を使って一般的な法則などを推論することは、ビジネスにおいて非常に重要です。なぜならば、推論をすることによって、〈ビジネスを成功させるには、どんなアクションを行えば良いかという問いに対して、確からしい実行計画を当てがうことができるから〉です。
 
 前述のブログの例で、もしも何も推論していなければ、「ブログのクリック数を上げるためには、何をするべきか」という問いに対して、何の根拠もなく「ブログのデザインを変える」という答えを当ててしまうかもしれません。これでは、ブログのクリック数を上げるという当初の目的が達成されないでしょう。
 
 また、加えて、「どんな意図を持って、デザインを変更したのかわからない」という問題もあります。考えの道筋が明らかになっていないために、失敗した後「なぜ、成功しなかったのか」を考えようとしても、考えることができません。推論することは、単に次のアクションプランを導き出すだけでなく、〈自分たちが導き出した実行計画のどこが悪かったのか、間違っていたのかを判断するための材料を提供してくれる〉のです。
 
 ブログの例を再度利用すれば、ビジネスゲームというキーワードを使ったブログを書いたものの、あまりクリック数が伸びなかったという失敗をしてしまったとしましょう。この場合は、「事例の解釈が間違っていたために、間違えた結論を出してしまった」のか、それとも「事例の解釈はあっていたが、導き出した結論が間違っていた」という2つの視点で反省することができます。
 
 今回の例でいえば、おそらく「事例の解釈が間違っていたために、間違えた結論を出してしまった」と判断できるでしょう。ビジネスゲーム単体というよりは、むしろ、「人材や組織に関連するワードと組み合わせることによって、ブログのクリック数が伸びる」と考えたほうがよさそうです。ビジネスゲーム単体の記事は「ビジネスゲームとは何かを知りたい人が見に来ていた」ために、クリック数が伸びていたのかもしれません。
 
 
 というわけで、僕は論理の力に2回も完全敗北しましたとさ・・・いやぁ・・・・何というか・・・その・・・僕、ロジカルシンキング向いてないのかぁ・・・
 
 また、このロジカルシンキングゲームも現在開発中のゲームです。どこかで皆さんが手に取る機会がございましたら、ぜひ遊んでみてください。
 
 それではこのブログにて、ロジカルシンキングを鍛える(ゲーム編)を終了させてもらいます。次は勝ちたい・・・何か得意なゲーム、得意なゲームを・・・勝ちたいんじゃ・・・
 
 
ライター:【三等兵】桑原健人
富山県立富山中部高等学校卒業
法政大学経営学部市場経営学科修了
現在、一橋大学商学研究科経営学修士過程所属の大学院生。無事就職活動が終わりホッとしている。ただしこれから待ち受けるのは修論(厳密にはワークショップレポート)・・・気が抜けない日々が続く。
とはいえ、あと半年あるので、何か新しいことを学びたいという欲もある。