弊社では今年度から月に1度、勉強会として社員と関係者全員でゲームをプレイしています。このゲームはビジネスゲームや学習を主眼においたシリアスゲームに限らず、有名なボードゲームなどもプレイしています。
 
今月のラインナップは
①マイアース(My Earth)
②ハゲタカのえじき(HOL’S DER GEIER)
③カタン(CATAN)

でした。
 

地球環境を学べるカードゲーム「マイアース」

マイアース「マイアース」は対戦型のTCGですが、地球環境と環境問題を学べるシリアスゲームでもあります。
基本的には普通のTCGと同じく、モンスターカードを並べていき、戦わせることで相手のライフポイントをゼロにすることが目的です。カードのモチーフに地球環境に住む生き物や環境問題を使っています。
 
最大の特徴は連鎖というシステム。
2枚のモンスターカードを特定の組み合わせで出すことで、「みなもとカード」というモンスターを場に出すためのカード(マジック:ザ・ギャザリングの「土地」に相当)を節約できます。
 
地球環境を守るプレイヤーは「食物連鎖」をモチーフにし、
環境問題を進めて地球を破滅させるプレイヤーは「環境劣化の悪循環」をモチーフにしています。
 
例えば「イワシの仲間」と「メカジキ」を出すには本来は8枚のカードが必要になりますが、5枚で出せるようになるのです。「メカジキ」は「イワシの仲間」を捕食するため同じ環境で共生することを再現しています。(「甲鱗のワーム」と「極楽鳥」を並べるのに8マナ必要なところが7マナで済むという塩梅です)
 
この連鎖のシステムは「地球環境の好循環と環境問題の悪循環」を見事に表しています。
環境をループで考えるきっかけになるのでシステム思考を学習し、そこから環境問題を考えることに活かせる機会があると感じました。
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難点はゲームバランスですね。
一方が優勢を作ってしまうと逆転が非常に難しいゲームバランスです。そのため勝敗に運が絡みすぎ、TCGとしては未熟な感があります。
 
 
なお、社内プレイでは私、竹島が優勝しました。ギャザや遊戯王やハースストーンで培った経験は伊達じゃない!ボードアドバンテージを考えてマリガン(マイアースでは初手以外でもできる)を積極的に行い、他の参加者がTCGに不慣れだったこともあり、圧勝。
ああ、勝利の美酒はあらゆる名酒を上回る・・・
 

互いの心理を読み合う「ハゲタカのえじき」

ハゲタカお次は「ハゲタカのえじき」。場に出されたカードを取り合うおいう、トランプの「戦争」に似たルールですが、自分で出すカードを選べるところに面白味があります。
 
各プレーヤーは1~15までのカードを持っており、それぞれ1度だけ使用して、一番大きな数を出した人が場に出されたカードを獲得します。ポイントになるのはトップが2人いた場合、彼らにカードは渡されず、その次に大きな数字のプレイヤーに渡る「競合」があるということです。
この「競合」を起こさないように、あるいは他人が起こしてしまうことを予想する、シンプルにして高度な心理戦が醍醐味です。
 
 
このゲームの勝敗は、営業担当の代表福井と東京支社の稲村が圧勝。流石、普段から多くの方と接しているだけあって、相手の機微に敏感です。何度も『計画通り!』な笑みを見せていました。また、主要カードである15や1を誰が使ったかをきちんと記憶していた辺りにもゲーム慣れしている地力を感じさせます。
 
ビジネスゲームでいうと「The Shop」が、近いでしょうか。相手との競合要素があり、相手の行動を先読みして先手を打つ必要がありますので。
今後の振り返りワークにはこういった点も強調できそうです。
 

戦略と交渉の「カタン」

カタンラストは「カタン(カタンの開拓者たち)」。
戦略に基づく資源管理と、交渉能力が求められるドイツの傑作ボードゲームです。
 
プレーヤーは未開の「カタン島」を競って開拓していきます。各プレーヤーは自分の番ごとに6面ダイスを2つ振り(つまり2d6)、その出目に応じて該当するプレーヤーが資源カードを得られます。この資源を使い、道路や建物を建てていき「勝利ポイント」を蓄積していくのが目標です。また、これらの資源は他プレーヤーと交換することが可能です。
 
勝利するためには獲得した資源で何を建造するかの戦略を明確化すること他プレーヤーとの巧みな取引がキーになります。ダイスの出目による運の影響は、この2つのキーに比べると大したことはありません。もっともその出目に応じて戦略を練る柔軟な思考は必要ですが。
 
 
ゲーム結果としては、ビジネスゲーム開発担当の坂本が優勝しました。私は惜しくも2位。一度プレイングミスをしてしまったのが敗因でした・・・また、勝利への道筋の構築、つまり戦略の練りこみが甘かったのも反省点です。
機会があれば雪辱を果たしたいところですね。カタンではキチンと勝たんと・・・ふふ
 
 
戦略と交渉という点に着眼するとビジネスゲームでは「The 商社」が似ていますが、決定的に異なる点が1つあります。
それは情報公開の有無です。「The 商社」では基本的に手札はオープンし、自分を知ってもらうことが不可欠です。ですが「カタン」では誰ひとり手札を公開しませんでした。TCGでいうところの「情報アドバンテージ」という奴です。
 
敵に教えていい情報など何ひとつありません。自分の手持ちも、心理も、競争では悟られてはならないのです。だからポーカーフェイスは強さの必須条件となるのです。
 
ですがビジネスは単純な競争ではありません。むしろ常に共益を、Win-Winを考えなくてはならないのです。そちらの方が自分を永続的に反映させられるのです。ゲームと違って、現実には『終わりがないのが、終わり』なのですから。
 
 
 
結果今回のゲーム勉強会からも多くの気づきが得られました。
そして何より楽しかった!
来月の勉強会も心待ちにしています。
 
なお、今回総合成績2位だったので、社内の称号が「元帥」になりました。今後、次回ゲームまではブログの肩書が元帥となります。あしからず。
 
 
 
ライター:【元帥】竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインに新卒で入社。主に研修コンテンツのロジック開発および、研修用に使用するエクセルのマクロを構築している。またWebマーケティングも担当しており、サイトの管理運営、テキストの製作を行う。大学時代には地球環境問題を積極的に学び、その中で学んだ「俯瞰的視点」「論理的思考」「系をモデル化する思考方法」「情報技術」などを活かして活躍している。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。