【実施レポート】ビジネスゲーム「SDGs de 地方創生 Online」を活用した組織内研修(イオンコンパス労働組合)

当社ではビジネスゲーム研修を数多く手掛けていますが、ゲーム型研修は「実際に体験してみないと効果がわかりづらい」という要素が多分にあります。
それは2020年4月よりご提供を開始したオンラインでのビジネスゲーム研修についても同様です。そこで、当ブログを通じて様々な目的・対象で実施したビジネスゲーム研修事例をご紹介しています。

本記事では、イオンコンパス労働組合様でビジネスゲーム研修『SDGs de 地方創生 Online』を実施させていただいた際の様子をお届けします。お読みいただいた方に、研修の場の雰囲気や、得られる研修効果、ゲーム型研修が自社に合っているかなど、少しでもイメージを膨らませていただければ幸いです

企業紹介

・イオンコンパス株式会社
1971年創業。イオングループの旅行会社。旅・ビジネスソルーション・イベントの分野におけるクリエイティブな方向性の提案や実現を目指し、視察・海外研修の実施、販促・プロモーション企画運営、出張管理・従業員管理、教育・採用活動サポート、労働組合(ユニオン)活動サポート、異文化交流・CSR活動運営など幅広く行う。

研修目的

・SDGs、地方創生とは何かを知る
・仕事において、自発的・主体的に行動することの重要性を知る

研修概要

実施日 :2021/8/27
研修概要:『SDGs de 地方創生 Online』の実施、振り返り
参加者 :労働組合の中央執行委員10名
カテゴリ:企業内研修

ビジネスゲーム研修『SDGs de 地方創生 Online』とは

『SDGs de 地方創生 Online』は、SDGsの考え方を地域の活性化に活かしながら地方創生を実現する方法について、参加者全員で対話し考えるためのゲームです。主に予算を分配する行政プレイヤーと、様々な想いを持ってまちに暮らす住民プレイヤーに分かれて、活動の中から得られる人脈を活かしながらまちをより良くするプロジェクトに取り組んでいきます。
まちの状態は何もしなければ徐々に減っていく「人口」をはじめ、「経済」「環境」「暮らし」という4つの指標で表され、プロジェクトを実行することで変化する場合があります。12年後も豊かに過ごせるまちとなるのか、それとも残念ながら消滅可能性が高いまちになるのか。それはゲームに参加したプレイヤーひとりひとりの行動によって千変万化します。
※こちらのコンテンツは特定非営利活動法人イシュープラスデザインと共同で開発しております

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研修中の様子:ゲームプレイ

今回は労働組合 中央執行委員のオンライン合宿プログラムの一環で『SDGs de 地方創生 Online』を実施させていただきました。
はじめに今回のビジネスゲーム研修『SDGs de 地方創生 Online』を企画された担当者から研修受講者の方々へ、実施目的を共有した上で研修がスタート。
受講者の方々は普段から共に活動をされていることもあり、研修序盤から和やかな雰囲気で進んでいきました。

ゲームプレイ中の様子(和気あいあいとした雰囲気)

オンラインでの実施だったため、通信トラブルやゲームの操作に戸惑う場面も見られましたが、時間をとって一人一人の状況を確認、対処させていただきました。

ゲームが開始すると、行政プレイヤーは行政プレイヤー同士、住民プレイヤーは住民プレイヤー同士で固まる傾向が見られ、住民は行政が持つ予算にあまり頼らずに住民たちだけでプロジェクトを実行していこうとする様子が見られました。
行政プレイヤーが住民達のところに話をしにいこうとするも、住民が1箇所に集まりすぎていて会話に入っていけない状態。徐々にプロジェクトが実行されていくも「人口」は増えず、自然減をおさえられません。

結果として、地域の状況を表すメーターは5からはじまり、経済・環境は良くなったものの、人口は毎ターン減少し最終的に1(=地域の存続が危うい状態)に。

ゲームの最終結果

研修の様子:ゲームの振り返り

ゲーム終了後は振り返りの時間。

受講者の皆様にはゲーム中の自身の思考や行動にスポットを当てて振り返っていただきました。プロジェクトデザインが開発するビジネスゲーム研修では、この「振り返り」を大切にしています。

※こういった短時間で終わるゲームは、自分や他者の行動を観察し振り返るのに向いています

チームごとに振り返りをする様子

そして、研修講師からも、ゲーム中に見られた行動や振り返りで受講者の方から出た意見をふまえて、SDGsの本質や「SDGsの考え方を地方創生に活かす」ということ、主体性を発揮するといったことにについてお話しさせていただきました。

最後に受講者の皆様に「本日得た気づき・学びと、それを明日からの業務に活かすための具体的な一歩」を書いていただいたところ、どれもゲームからの学びを昇華させ、現実的で具体的な一歩となっており、皆様がそれぞれに気づき・学びを得て、腹落ちしている様子が見てとれました。

以下に振り返り内容の一部をご紹介します。

・自身の達成条件だけにとらわれず、全体を見て行動することの重要性と、相手の思いを確認して協力しあう事を学びました。忘れがちでありますが、まずは相手の要望を聞く力を身につけるという基本に立ち返っていきたいと思います。

・自治体=会社組織(組合)に置き換えた時、今日のワークでの失敗(目標達成ができなかったこと)が起こらないようにしなければ!と感じました。労働組合(市)という小さな単位で解決しようとせず、会社、グループ企業・関係企業などとの連携を深めること、情報共有することを更に推進していこうと思います。みんなが豊かで持続可能な社会(会社)を目指します!

・活気にあふれ、経済が回っていて住みやすい街づくりというゴールに対して、各自に役割(目標)が与えられていた。今回は対話不足や分断が起きて、ゴールに到達できなかった。会社や組合に置き換えれば、同じゴールに向かって、それぞれにミッションが与えられてそれを達成するために、自分ができることだけをやればいいのではなく、周りにも共有して、フォローしあうことが必要。コミュニケーションを取っていく(話しかけて、お互いのことを分かりあう)ことがまず一歩なのかなと思います。

・目標の共有や物事の取捨選択、周りを巻き込む力が重要であると感じた。自分でため込んでしまうことが多いので、目標を互いに共有し、一緒にその目標に向かっていけるような関係性を築けるよう自己開示を意識していきたい。

これらの気づき・学びの深さを見て、研修担当者の方の目が思わず潤む場面も。
そんな、胸が熱くなるような、心動かされる光景の中 研修は終了となりました。

受講者の感想(アンケートより)

◎SDGs de 地方創生 オンラインゲームを体験して感じたこと、気づいたこと

  • 行政と住民にやり取りは現実そのまま
  • 行政に相談せずに自分たちでなんとかしよう、というのが現実味がありました
  • まち全体で協力しなければいけないことがわかった
  • 行動力、決断力が遅かった。リアルだとそのまちは消滅していると思いました

◎ビジネスゲーム研修の特徴・効果について

自分の価値観への気づき

  • 自分がものごとを考えるときに、ゴールを意識してではなく、目先の状況をまず考えていたことに、改めて気が付かされました
  • 交渉やお金の使い方を通して普段自分自身の行動でマイナスに働いている部分を客観的に考えることができた

体感からの学び

  • 自分の目標達成に向けて、周りといかに協力をして成し遂げるのかを考えることができた。そして自分だけではなく、周りによい結果を生み出すには…ということも考えることができた
  • ゲームという事もあり、自身のミッションだけを考えてしまったが、本質としては全体を考えなければ大きな成果は得られなかったと思います
  • 利他的な考え方をもつことが、まわりのみんなからの協力がうまれ、視野も広くなるので、より正しい判断ができるようになると思った
  • 「競う」ことではなく「目標を達成する」ことに重きを置いたのが『ビジネスゲーム研修』なんだと思います。ただ誰よりも先に、を目指すのではなく、会社という組織としてどのようにすればゴールにたどり着けるかを考えさせられるゲーム

チームビルディングの効果

  • あまりかかわりのない従業員同士の場合、新たな社内人脈になりうると思う
  • 自分自身の考え方と他人の考え方の双方を知ることで、価値観の違いがあることがはっきりとわかるし、気づきにつながる。相手を認めつつ、協同するチームビルディングそのものだと思いました
  • 久しぶりに心から笑った気がします。コロナ禍だからこそ、人とのつながり、交流は大切なのだと思い知りました

いかがでしたでしょうか。

ビジネスゲーム研修『SDGs de 地方創生 オンラインゲーム』体験会および研修実施は、ご要望に応じて体験会・研修の実施が可能です。

オンラインでのビジネスゲーム研修がどのようなものか試しに体験してみたい方、(自組織)に『SDGs de 地方創生 Online』が使えそうか見てみたい、あるいは実際に研修を実施したいという方はぜひお気軽にご相談ください。

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