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トランプでできるチームビルディング研修「ワンナイト人狼」

「人狼」(汝は人狼なりや?)とはカードを使う推理ゲームです。

参加者にはそれぞれ「人狼」や「村人」などの役割カードが1人1枚ずつ渡されます。基本的には自分以外のカードを見ることはできません。「平和な村に人間に化けた狼がまぎれ込んだ」という設定で、人狼役は自分が人狼であるとバレないこと、村人役は誰が人狼であるかを推測することが勝利条件となります。

論理的思考力や対話能力、リーダーシップを発揮する人が活躍するため、チームビルディング研修や採用選考で用いられます。もちろん、ゲーム型研修なので非常に盛り上がります。
 
一方で、「人狼」をチームビルディング研修として行う場合は以下のような課題があります。

  • 経験者と初心者の実力差が激しい
  • 研修の効果を発揮するための参加人数は最低10人、最高20人程度(参加人数が多いとファシリテーターを増やさなくてはいけない)
  • 1ゲームの終了に1時間程度を必要とする
  • ゲームオーバーになった人が関与できない(最悪の場合は1時間も暇になる人が出てくる)

これらの課題を解決するために、チームビルディング研修として短縮版である「ワンナイト人狼」をご提案します。

「ワンナイト人狼」の利点

「ワンナイト人狼」は1ゲームが10分程度で終了します。また、途中でゲームオーバーになる人も出てきません。

「全員が常に参加し、楽しめること」はチームビルディング研修として非常に大切です。チームビルディング研修の基礎は楽しさを共有し、お互いを尊重しあうことにあるのですから。
 
また、1ゲームが短いので繰り返しプレイすることができます。ゲームが終わる度に振り返りをすることで、最初は未経験であった参加者もゲームプレイに習熟していき、熟練者と未経験者の実力差がゲームの経過や結果に影響することはなくなります。

きちんと1ゲームごとに反省、計画、行動を繰り返している参加者ならば、数回終える頃にはその人が本来持つビジネススキルが十分に発揮されるようになります。

「ゲームに不慣れなのでコミュニケーションや推理の王道が分からず、きちんと実力を出せなかった」という不満もなくなります。短時間で繰り返しプレイできるのでPDCAサイクルを回す能力も見ることができるのです。

従って、より実践的なビジネススキルを確認できます。
 
参加人数も4人~6人に収まり、1つの卓に1つのグループが収まります。その上でゲーム中のファシリテーターの役割はタイムキーパーのみであるので大人数でも1人で対応ができます。ファシリテーターのゲーム運営上の負荷が少ないことは熟練講師でない人事部でも開催できることを意味します。
 
時間的にも人数的にも小回りが利くゲームですので、多くのチームビルディング研修に対応できるでしょう。

「ワンナイト人狼」 の必要準備物

ここからは「ワンナイト人狼」準備とルールの説明をしていきます。準備物はトランプのみです。

  1. ジョーカー2枚:「人狼」のカード
  2. クイーン1枚:「占い師」のカード
  3. ジャック1枚:「怪盗」のカード
  4. 数字札 2~4枚:「村人」のカード

ジョーカー2枚はキングとエースで代用することもできます。数字札は参加人数が4人なら2枚、5人なら3枚、6人なら4枚にしてください。全カード(1~4)を合わせると「参加人数+2枚」になります。

「ワンナイト人狼」 のルール


0)批判的、攻撃的な発言は禁止です。これはチームビルディング研修の基本である「安心できる環境」を提供するための基礎です。楽しいゲームほどエキサイトしやすく、つい口が滑ることもありますが、そのようなことがないように全参加者に徹底してください。
 
1)すべてのカードをよく混ぜて参加者に1枚ずつ配ります。残った2枚をテーブルの中央に伏せます(この作業はカード内容を確認しなければ、参加者に行ってもらって構いません)。
 
2)各プレーヤーは自分のカードを確認します。そして目を閉じ、耳を塞ぎます。ここからどのプレーヤーも議論の時間まで、発言できません。また、指示のない限り、ゲーム終了まで自分のカードを含めすべてのカードを見てはいけません。
 
3)ファシリテーターは「占い師」の行動を促します。「占い師」は他参加者のカード1枚を見るか、場に伏せられたカード2枚を確認することができます。「占い師」が不在の場合は誰も何もしません。
 
4)ファシリテーターは「人狼」の行動を促します。「人狼」は目を開けて他の「人狼」が誰かを互いに確認します。「人狼」が1人だけ、または不在のこともあります。
 
5)ファシリテーターは「怪盗」の行動を促します。「怪盗」は他の参加者のカード1枚を確認します。望むなら自分のカード(怪盗)と相手のカードを交換できます。
 
6)ここから議論の時間です。ファシリテーターは時間を5分測ってください。5分間の間にすべてのプレーヤーで話し合い、村から「追放」する人を投票により決定します。投票は1人1票で、もっとも指名数が多い人が「追放」されます。指名数が同じ場合は全員「追放」します。ただし指名数が1票の人は「追放」されません。見事、「人狼」を1人でも「追放」できれば「村人」たち(「占い師」「怪盗」を含む)の勝利です。「人狼」が1人も「追放」されなければ「人狼」の勝利です。「人狼」が村にはいないと思われた場合は投票数をバラして「追放」される人が出ないようにしてください。「人狼」がいないのに「追放」が行われると全員が負けになります。
 
7)5分経過したら、紙に「追放」したい人の名前を書きます。この時、議論の時間で「追放」すると宣言していた人以外の名前を書くこともできます。それが戦略のミソです。
 
8)投票数と自分のカードを確認します。これで勝敗が決まります。ここまでで1ゲームです。
 

上級ルール)上級ルールとして、以下のルールがあります。ゲームバランスの調整にどちらかをご利用ください。

  • 「村人」の勝利条件を「すべての「人狼」を「追放」する」に変更。
  • 議論の際、「追放」する人を2人選ぶことを禁止する。投票の結果、2人が「追放」されるのは良い。 

ファシリテーターはここをチェック!

ファシリテーターとして注目すべきは、議論の時間の各人の言動です。

議論の時間では「他の人に、誰に投票してもらうか」が課題となります。他人の決定を促すにはかなりの説得力が必要です。説得力を持たせてくれるのは論理的な推論であり、論理を理解してもらえるのに十分な説明能力です。
 
例えば、自分が「占い師」であり、「人狼」の1人を見破っているとします。しかし、「人狼」だと指名した相手も占い師だと名乗り、自分を「人狼」だと言ってきています。このような場合にどうすれば自分を含む「村人」チームは勝利できるでしょうか?

「村人」チームの勝利条件は「1人でもいいから「人狼」を追放すること」なので、「自分も相手も「追放」してもらう」のが正解です。そうすれば2人の内必ず1人は「人狼」になるので「村人」チームは勝利できます。論理的思考で言えば、集合や場合分けの考え方から導き出される結論になります。

そのことを他の「村人」たちに説明して、「誰が誰に投票するのか」という投票結果を先導するのです(実際には「怪盗」がカードを入れ替えてる可能性も考慮すべきですので、より推理は複雑になります)。

 

振り返りの方法

チームビルディング研修で一番大切なのは「振り返り」です。「振り返り」が優秀であればチームビルディング研修は大きな効果をもたらします。

「ワンナイト人狼」では、最初の2回は終了するごとに「なぜ勝つことができたのですか?」という問いかけを行い、その答えをチームで共有する時間を設けることをおすすめします。

この問いかけにより、ゲーム経験者と初心者の溝を埋めるのが目的です。可能であればチームごとに代表者を出して、全体で共有することが望ましいです。それ以後のゲームでは、終了後に短い歓談の時間を設けておけば自然と会話が弾むでしょう。

すべてのゲームが終わった時点で、改めて「どうすれば勝てると思いますか?」と聞きます。

この問いかけにはチーム内で意見をまとめてもらい、全体で共有します。おそらく、その答えはコミュニケーションや論理的思考力、リーダーシップなどの実際のビジネスに繋がることでしょう。

次に「どなたの、どんなプレーが良かったですか?」と聞きます。この問いかけはチーム内で話し合ってもらうだけで十分です。お互いを尊重し合う文化の土壌を作るのが狙いです。

以上がチームビルディング研修での「ワンナイト人狼」の導入方法です。

より高いチームビルディング研修の効果を狙う場合は、ビジネス能力を高める専門に作られたツールであるビジネスゲームを利用することをお勧めします。ビジネスゲーム体験会に是非お越しください。

監修者プロフィール

株式会社プロジェクトデザイン 福井 信英

福井 信英

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

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