ビジネスゲームは企業研修で用いる場合は抽象度高く、インターンシップで用いる場合は可能な限り具体的に作る(ビジネスゲーム開発日誌 Vol.7)

当社のビジネスゲーム制作ノウハウのひとつに、「ビジネスゲームは企業研修で用いる場合は抽象度高く、インターンシップで用いる場合は可能な限り具体的に作る」というものがあります。

これは、

  • 目的の違い
  • 学生と社会人の違い
  • 実業務を知っている人と知らない人の違い

を踏まえた上で、意識している工夫です。

企業研修で用いるビジネスゲームは抽象度高く作る

企業研修の目的は、社員の能力向上や仕事のパフォーマンス向上です。

企業研修でビジネスゲームを用いるのであれば、ゲームでの学びや気付きをダイレクトに実業務に活かすことができる、あるいは、自分自身の成長を阻害している思い込みや価値観に気づくことができる必要があります。

そのためには、ビジネスゲームは抽象度を高く作成したほうが本質的に大切にすべきポイントを伝えやすくなりますし、シチュエーションに応じて参加者自身が学びを応用し、実務に活用しやすくなります。

社会人は現場のシチュエーションに関しては細部まで知り尽くしているからこそ、視座を高く、鳥の目で全体を眺めながら「本質的に大切なことはなにか」見極め、自分の中に取り入れていただく必要があるのです。

インターンシップで用いるビジネスゲームは可能な限り具体的に作る

学生がインターンシップに求めるものは「入社後の実際の仕事や仕事の魅力」です。現場の仕事に関しては具体的に知らないので、まずは、仕事のイメージを具体的にに伝えてあげる必要があります。

インターンシップで用いるビジネスゲームでも最終的には全体を見渡す「鳥の目」を伝えるのですが、その前提として、現場を具体的に知る「虫の目」をゲームに盛り込むことで、企業の実際の仕事の息遣い、難しさ、面白さを伝えていきます。

会社説明会のときに、企業のアニュアルレポートや分厚い会社案内を隅々まで読み込んでくる学生は稀ですし、仮に読み込んできたとしても、一人で読んでいるだけでは限定的な理解にとどまります。

だからこそ、会社案内やアニュアルレポートに書かれている内容、先輩社員の仕事のエピソードをビジネスゲームの資料に盛り込みます。資料を見る限りでは、ゲームと言うよりはケーススタディに近いかもしれませんが、

ケーススタディと異なるのは「最後に個人であるいはチームで意思決定させる。意思決定の内容が結果として反映される(ときにはチーム間の順位が決まる)」という点です。

意思決定の内容によって結果が変わる。時には他チームと協力したり競争したりする必要がある。だからこそ、学生は一生懸命資料を読みますし、仕事の理解が深まります。

学生一人では限界がある企業理解も、同じチームのメンバーと対話することによって新たな発見や気付きがありますし、学生自身がビジネスゲームに取り組む中で「自分が出来ている点はどこで、出来ていない点はどこか」に気づくことができます。

「会社と仕事、自分に関する理解が深まる」という意味では、インターンシップにおいてビジネスゲームは最高の教材であると思います。事業の本質はそう変わらないものなので、ビジネスゲームは一度作れば5年間(場合によっては10年以上)は同じコンテンツを使えるという点も魅力のひとつと思います。

ビジネスゲームをインターンシップや会社説明に活用してみたい、という方は是非一度ご相談ください。

執筆者プロフィール

福井 信英

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

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