優れたプロダクトはシンプルであるという話(ビジネスゲーム開発日誌 Vol.4)

お客様からの依頼を受け、提案書を作成し、承諾が得られた段階でビジネスゲームを開発する。これが当社のビジネスゲーム制作の仕事の流れです。

僕自身が提案書をレビューする立場として伝えていることは、突き詰めると次の2点に集約されます。

  1. もっとシンプルに出来ないか。削ぎ落とせる要素はないか
  2. 伝えるべき本質的な「学び」は何か。どうすれば効果的に伝えられるか

なぜ、シンプルにすることにこだわるのか。

それは『作り手』に想いが溢れ過ぎることが多いからです。ゲームをプレイする度に異なる学びが得られるようなゲームにしたい。一度のゲーム体験で多くの気付きが得られるようにしたい。そんな想いが提案書の書かれるビジネスゲームの内容を複雑にしていきます。

複雑なビジネスゲームは、初めてプレイする人には理解しづらく(ルールを理解するのに精一杯で)、ゲームを通じた体験から「学ぶ」という本質的な目的を阻害してしまうことが多くあります。

本来、ゲームという学習ツールは複雑な要素をシンプルに、理解が難しいものを直感的・体感的に伝えることに優れています。

建築物も、乗り物も、ITのデバイスも、プログラムのコードも、優れたプロダクトはシンプルで余計な要素が削ぎ落とされ、美が感じられるものが多いと感じます。

その観点から言うと、今、僕たちが作っているオンラインのビジネスゲームのプロダクトも、ユーザビリティという観点では、まだまだ余計な要素や操作が多いように思います。もっと直感的に操作するにはどうしたら良いか。そんな視点で継続的にシンプルにする努力を続ける必要があるように感じています。

オンラインのビジネスゲームは体験会を開催しています。まだ体験されていない場合は、是非体験会への参加をご検討ください。

執筆者プロフィール

福井 信英

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

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