企業の強みと魅力を理解し、リーダーとして活躍を促すグループワーク

自動車の製造から販売までを一貫して行う経営シミュレーションを制作しています。クライアントさまが採用や社員教育で利用できる、仕事理解のグループワークになることが目的です。そのためには「自社の強みと魅力、そして企業理念をしっかりと理解する」ことと「自分の仕事が会社全体の中でどのような機能を果たすのかを理解する」ことの重要性が伝わるように経営シミュレーション研修がデザインされていなくてはなりません。
 
 
この経営シミュレーション研修の特徴は何といっても読み込むべき資料の多さ!
普段の経営シミュレーション研修制作から「なるべく直感的にグループワークを理解できるようにし、文章として読む分は減らす」ように心掛けています。もちろん今回の経営シミュレーション研修でも余分な情報は可能な限り排除してあります。
 
しかし、それでも!
合計10部門に分かれてシミュレーションを行うため、各部門ごとに与えられる専用の資料の総量は膨大になります。この資料の山から、自分の部門が下す経営判断に必要な情報を探し出さなくてはなりません。
逆に、他部門の情報を集めようとせず、自分の部門にある情報のみで局所最適な経営判断しようとすると、大きな損失を被るように経営シミュレーションはデザインされています。
スピーディーに情報を集めるために情報を的確に掘り当て、整理するための指針を持たなくてはなりません。情報整理ための指針となるのが、企業の強みと魅力なのです。
 
そして多くのグループワークの例に漏れず誰もがリーダーシップと主体性を持ち、全体を見渡して働きかけることが好成績の鍵となります。
 
 
 

社内テスト:ゲーム慣れしているのは、吉か凶か?

制作したシミュレーションを早速社内テストしました。
参加者の誰もが、これまでの経営シミュレーション研修の制作テストをくぐり抜けて来ただけあって、自分の役割に積極的に挑戦していきます。まさに歴戦の古強者といった風体です!このようなリーダーシップ、オーナーシップ、積極的なコミュニケーションと連帯感は、経営シミュレーション研修の賜物ですね。
 
しかし、経営シミュレーション研修の経験の豊富さが却ってミスリードを誘発する場面もありました・・・
盛り上がる一方でゲームのロジックや裏側を暴こうとすることに躍起になり過ぎて、本来考えなくてはならない「企業の魅力」を見失っていたのではないか?そんな指摘が振り返りワークの場面ではされていました。
そのためか、情報は整理されていても高得点を取ることに気を取られ経営判断や意思決定が二転三転する事態が発生してしまいました。
「企業の持つ強みと魅力」に注目していれば、もっと選択肢を絞り込み、スピーディーに意思決定ができたのではないのか?終わってみてから、そう振り返っています。
 
 
10部門からそれぞれ提出された、経営の意思決定シートはエクセルで自動計算します。エクセルのチェックボックスをクリックするだけで、得点を自動計算してくれるスグレモノの仕組みです。大量の情報と複雑なロジックを孕む高度な経営シミュレーション研修も、エクセル計算表のおかげでスピーディーに処理されます。経営シミュレーション研修でもこうした自動計算が行われているものは、業界にも数が限られています。
 
余談ですが、このエクセルの自動計算表は私の作品です。
マクロとActive Xが禁止されているので、非常に大変でした・・・
禁止されている理由は、マクロはクライアントの人事部さまで使用されるときにトラブルが発生しやすく、その場に対応できる人材がいないのでグループワークに支障をきたす恐れがあるためです。しかし、苦労に見合うだけの仕上がりを持つ自信作です。
 
 
 

最終結果、そしてクライアントさまでのテストへ・・・

得点の最終結果は右図の通りです。
ロジックを作成した坂本さん曰く『中々の高得点』になっているそうです。
やはり、数々の経営シミュレーション研修の経験が活きていますね。
 
今回のテストを通じて、基本的なゲームのロジックやバランスに問題がないことは確認されました。次のテストに向けて、資料の記述に誤解を与えかねないものがあったので訂正し、ゲームの点数配分を微調整します。
次のテストは、クライアントさまが主催される学生も参加してのテストプレイです。どのような行動が見られるのか、弊社の内部点数を上回れるのか否か、実に楽しみです。
 
 
 
ライター:【二等兵】竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインに新卒で入社。主に研修コンテンツのロジック開発および、研修用に使用するエクセルのマクロを構築している。またWebマーケティングも担当しており、サイトの管理運営、テキストの製作を行う。大学時代には地球環境問題を積極的に学び、その中で学んだ「俯瞰的視点」「論理的思考」「系をモデル化する思考方法」「情報技術」などを活かして活躍している。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。
 
Q:【二等兵】って?
A:ゲームこそ人生。経営シミュレーションで決定された社内の序列です。