エシカル消費とは?企業の取り組み事例と私たちにできること

「消費は投票である」という言葉をご存知でしょうか。

私たち消費者は、安さや品質、安全性、見栄えの良さなど、さまざまな基準で商品を選んでいます。その商品を選んで買うということは「これが欲しい」と商品に対して投票しているようなものです。

そして、私たちの消費行動には投票と同じように社会を変える力があります(環境に良い商品が多くの消費者から選ばれることで、その商品が広く流通し、社会を良くしていきます)。

この考え方を実践するものが「エシカル消費」です。

本稿では、エシカル消費の意味や背景について解説をしつつ、具体的に私たちにできることについてご紹介します。

Contents(目次)

SDGsゲーム研修

ステークホルダーを巻き込み、共にSDGs推進を加速させる。

エシカル消費とは

「エシカル消費」とは、エシカル(倫理的)な消費を意味する言葉です。

「この商品は誰がどのように作ったのか?(環境や社会にとって良いものなのだろうか?)」と、少し立ち止まって、良心的に考えて商品を選ぶこと。それがエシカル消費の実践になります。

<服の購入をする場合のエシカル消費の実践例>

    • 服の原材料の綿を栽培する時に、周囲の自然環境を汚染していないか?
    • 採取した綿花を加工する時に、工場から汚水が大量に排出されていないか?
    • 工場で働いている人は、適切な労働条件の雇用契約を結んでいるか?
    • 服を店舗に運ぶ時に、二酸化炭素の排出量が多い輸送手段を使っていないか?
    • 服を廃棄する時に、リサイクルされるような仕組みが利用できるのか?

なぜエシカル消費が注目されているのか?

価格の安さは、商品選びにおいて誰もが重視するものです。

しかし、その安価な商品は経済的・政治的に弱い立場にある途上国の生産者の犠牲の上に成り立っている側面があります(※)。私たちは、知らない間に「消費」という行為を通じて、そういった社会問題を深刻化・蔓延させることに加担しています。

※コットン(衣服の生地)やコーヒー・紅茶、カカオ(チョコレートの原料)など、実に多くのものが途上国で作られています。そして、その生産背景には、貧しい経済状況により労働搾取や児童労働、環境破壊といった深刻な問題が潜んでいます。

エシカル消費については、1990年頃からイギリスやアメリカなど欧米中心として広まりをはじめました。その中でも、2013年にバングラデシュの首都ダッカ近郊でのビル崩落事故(ラナプラザ崩壊事故)が大きなきっかけとなりました。

ビルの崩壊により1129名の方が亡くなられ、そのビルには国外の多数のファッションブランドの縫製工場がありました。国外のファストファッションブランドが、バングラデシュでの劣悪な労働環境や安価な労働力を利用して経営を行っていることが大きく報道され、エシカル活動の必要性が知られるようになりました。

また、エシカル消費は、2015年に国連サミットで採択されたSDGsとも深い関わりがあります(地球環境や社会問題の解決を目指すSDGsが掲げる17の目標とエシカル消費には重なる部分が多くあります)。

例えば、SDGsの12番目の目標である「つくる責任つかう責任」では、下記のようなターゲットが定められています。

  • 12.3|2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
     
  • 12.5|2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
     
  • 12.8|2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

これらの内容は、まさにエシカル消費の実践そのものです。私たちはエシカル消費を通じて、SDGsの様々なゴールの達成に貢献することができます。このような背景から、SDGsの認知度が高まる中でエシカル消費の注目度も高まっています。

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SDGsに関してご興味の有る方は下記の記事をご覧ください(SDGsが必要とされる背景やSDGsの歴史・原則、SDGsの17の目標の詳細についての情報を解説しています)。

エシカル消費が「日本の消費者」に根付いていない理由

日本においてもエシカル消費の認知度や関心は高まってきているものの、まだまだ日常に根付いているとは言えません。

エシカル消費が根付きづらい要因のひとつに、エシカル商品の販売価格の高さが挙げられます(環境や人権に配慮すると、人件費や原材料のコストが高くなります)。

※日本生協連が実施したエシカル消費に関する意識調査でも、過半数が「エシカル消費」に関心があると回答するも、「価格が高い・経済的な負担が増える」(36.2%)が取り組みの壁になっていることがわかりました。

参考:エシカル消費に関する意識調査結果発表|COOP日本生活協同組合連合会

また、毎日の買い物で利用する身近な小売店などでエシカル商品が販売されているケースが少ないことも、エシカル消費が広がらない要因として考えられることです。

それはなぜか?

  • エシカル商品がもっと身近にあれば、それを選ぶことができる
  • エシカル商品の流通量を増やすことで安価に販売できるのでは?

というのが消費者視点で考えられることですが、

  • エシカル商品は、そもそもコストが高くて利益の確保が難しい
  • 日本ではエシカル消費の認知度が低いのでエシカル商品が売れない(積極的にエシカル商品を流通させづらいので販売先を限定せざるを得ないし、価格も安くできない)
  • 消費者のエシカル消費に対する需要が高まったタイミングでエシカル商品を積極的に販売していきたい

というのが企業視点の考えであり、両者の考えに溝がある以上は、一朝一夕に解決できることではないことが分かります。

その上で、リーダーシップを発揮すべきは企業の側にあります。エシカル消費をビジネスチャンスと捉え、エシカル商品の普及に取り組む(エシカル消費の意義を伝えていく)動きを加速させていくことが望まれます。

今、企業には「経済価値と社会価値の両立」が求められているからこそ、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどのサステナビリティの文脈の中でエシカル商品の普及に取り組むことが期待されています。

<ご案内>
サーキュラーエコノミーに関して興味の有る方は下記の記事をご覧ください(サーキュラーエコノミーの基礎知識と企業の取り組み事例・私たちにできることをご紹介します)。

エシカル消費に関する企業の取り組み事例

企業として、エシカル消費に関してどのような取り組みができるのか。そのことを検討する際の参考になる事例をご紹介します(SDGsの17のゴールとの関連を含めて解説します)。

フェアトレードの認証を取得する(エシカルな調達に取り組む)

フェアトレードとは、途上国などの立場の弱い生産者(農家)のつくる商品を適正な価格で継続して買い取ることで、生産者が自立できるように支援する貿易の仕組みです。

企業の取り組み事例

“おいしいコーヒーを未来にわたって楽しんでいただくため、私たちはエシカル(倫理的)な調達を遵守しています。コーヒーはもちろん、ティー、ココア、さまざまな農産品について、環境・社会・経済・品質などのあらゆる面で責任を持って育てられ、エシカルに取引されたものを調達。サステナブルで高品質の商品をお客様にお届けしています。そして、取り組みを通して気候変動の影響を軽減することが、生産者のより良い未来を育むことにつながると信じています”

参考:Social Impact|スターバックス コーヒージャパン

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs1:貧困をなくそう
  • SDGs2:飢餓をゼロに
  • SDGs3:全ての人に健康と福祉を
  • SDGs4:質の高い教育をみんなに
  • SDGs10:人や国の不平等をなくそう
  • SDGs16:平和と公正をすべての人に

売り上げの一部を寄付する

商品やサービスの売り上げの一部を「自社の事業活動と関連のあるところ」に届ける目的のもとに寄付を行うことで社会貢献することができます。

寄付先は「財務情報を公開しているか」「活動報告が定期的に行われているか」などを確認しながら、信頼できる団体を選ぶ必要があります。

企業の取り組み事例

アウトドア商品のメーカーで知られるモンベルでは、売り上げの一部を寄付する「寄付付きTシャツ」を販売しています。約25種類のTシャツがあり、デザインにより支援先が異なります。自然生物の保護活動や東日本大震災、南阿蘇村復興支援など幅広い支援先があります。

参考:モンベルオンラインショップ|寄付付きTシャツ

お菓子メーカーの森永製菓では「1チョコfor1スマイル」キャンペーンを毎年行なっています。キャンペーン期間に森永チョコレートの対象商品を購入すると、商品1個につき、1円が寄付されるものです。2008年から始まり、これまでの寄付総額は3億円に達しようとしています。支援先は、世界の児童労働問題の解決を目指す日本のNGO「ACE」と、世界での子供の権利を推進する国際NGO「プラン・インターナショナル」の2つです。

参考:1チョコfor1スマイル -あなたが食べると、もう一人が嬉しい-|森永製菓株式会社

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs12:つくる責任、つかう責任

アップサイクルを意識した商品をつくる

本来捨てられるはずだった廃棄物や不用品にデザインやアイデアといった付加価値をつけ、別の新しい製品にアップグレードすることを「アップサイクル」といいます。

リサイクルのように原料に戻すのではなく、リユースのようにそのまま使い回すわけでもありません。そのままの形をなるべく活かし、一手間加えてアップグレードします。

日本では、人糞を発酵させて肥料に変えたり、布の端切れを合わせてカラフルでオシャレに着物を仕立てたりするなど、古くからアップサイクルが行われてきました。

近年では、自然環境に対する意識の高まりから、改めてアップサイクルという概念が注目され、海洋プラスチックごみを使ったアクセサリーや廃棄されたビニール傘を使った財布など、様々な商品が生まれています。

企業の取り組み事例

CHRONO CHARME(クロノシャルム)は、北海道余市で生産される白ワインの醸造過程で廃棄されるブドウの皮をアップサイクルした、ヘアケアブランドです。ブドウの皮からは「クロノシャルディ」という保湿成分が抽出され、肌リズムを整えながらバリア機能を回復させる効果があります。本来捨てられるはずだったブドウの皮を、より付加価値の高いプロダクトへ転換させたアップサイクルの例です。環境に配慮しながら美容ケアできるだけでなく、地域貢献にもつながる点が素晴らしいと言えます。

参考:CHRONO CHARME(クロノシャルム)公式サイト

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs9:産業と技術革新の基盤を作ろう
  • SDGs12:つくる責任つかう責任
  • SDGs13:気候変動に具体的な対策を
  • SDGs14:海の豊かさを守ろう
  • SDGs15:陸の豊かさも守ろう

PR活動に取り組む

自社がエシカルな商品を提供することと、その商品を消費者にPRすることは別の話です。

  • 販売店舗内にエシカル商品のコーナーを作り、エシカル消費の意義を分かりやすいPOPで伝えるなどの工夫をする
     
  • エシカル商品のサプライチェーン(原料の調達から、製造、販売までの全てのプロセス)の情報を開示することで、社会や環境への配慮をしていることを伝える

このように、エシカルな商品がエシカルであると理解されるためのPR活動に取り組むことが推奨されます。

企業の取り組み事例

yuniでは布団の回収・再生サービス「susteb(サステブ)」を通じて、社会課題を解決するCSV活動に取り組んでいます。同社ではサイト上で「私たちの活動」と題して、事業・提供する商品の意義を伝えています。内容はシンプルですが、こういった情報があるだけでもPRに繋がります(是非参考にしてみてください)。

参考:サステブの活動について|サステブ

エシカル消費について、私たちにできること

エシカル消費について、私たちが実践できることをSDGsとの関連を含めてご紹介します。

エシカル消費を実践することは好ましいことですが、全てのものをエシカルに切り替えることは現実的ではありません。

自分が何を大切にして商品を選ぶかという評価軸と、どの程度までならば受け入れられるかという目盛り。それをきちんと備えた自分だけの物差しを持つことで、自分自身にとって無理のないエシカル消費を持続的に行うことを推奨します。

応援消費をする

生産者や企業を応援するために商品やサービスを買うことを「応援消費」と呼びます。近年では、新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが激減した飲食店や卸先に困る生産者に向けた応援消費の輪が広がっています。

また、地域や生産者を支援できる「ふるさと納税」も応援消費の一つです。応援したい自治体にふるさと納税を通じて寄付を行い、魅力ある地元の名産品や伝統工芸品などを返礼品としてもらうことができます。

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs11:住み続けられるまちづくりを
  • SDGs17:パートナーシップで目標を達成しよう

フェアトレード製品を選ぶ

発展途上国でコーヒー豆やカカオ、コットンなどをつくる生産者(農家)と、買い手の先進国の間で公正な取引が行われず、生産者に対して正当な報酬が支払われないことが社会問題(※)となっています。

※正当な報酬を得られない生産者は不安定な生活を余儀なくされています(劣悪な労働環境で働くざるを得ないだけでなく、子どもが学校に通えない状態にあったり、児童労働が行われたりしています)。

フェアトレード製品を選ぶことは、発展途上国の生産者に正当な報酬を支払うことで経済的自立を支援するエシカルな選択です。

フェアトレードされた商品かどうか判断するには、認証ラベルが参考になります。社会的・経済的・環境的基準を満たし、公正な取引が行われている商品には『国際フェアトレード認証ラベル』が表示されています。

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs1:貧困をなくそう
  • SDGs2:飢餓をゼロに
  • SDGs3:全ての人に健康と福祉を
  • SDGs4:質の高い教育をみんなに
  • SDGs10:人や国の不平等をなくそう
  • SDGs16:平和と公正をすべての人に

社会貢献型クレジットカードを利用する

オリエントコーポレーションでは社会貢献型クレジットカード「LOVE THE EARTHカード」を発行しています。

カードショッピングを行うとポイントは全て自動的に寄付され、自然保護や地球温暖化防止など環境保護に役立てられます。寄付先は、WWFジャパン(環境保全団体)、国際青年環境NGO A SEED JAPAN(環境保全、人権・平和活動団体)などがあります。

参考:LOVE THE EARTHカード|クレジットカードのオリコカード

このように、社会貢献型クレジットカードを利用すると、通常だとポイントとして貯まる分が森林保護や災害時支援、難病支援などを行う団体に自動的に寄付され、様々な社会的アクションに協力することができます。

このカードを日常の買い物で利用するだけで、金銭的な負担や振り込みなどの手間をかけることなく気軽に寄付を続けられます。

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs12:つくる責任つかう責任
  • SDGs13:気候変動に具体的な対策を
  • SDGs14:海の豊かさを守ろう
  • SDGs15:陸の豊かさも守ろう

地元のものを消費する

その地域で生産された農林水産物を、その地域で消費する。

この地産地消は、地域経済を支えるだけでなく、フードマイレージ(食料の輸送距離)を小さくすることで環境負荷(食料の輸送に係る二酸化炭素排出)の低減にも貢献できます。

日本は食料の多くを輸入に頼り、フードマイレージが高い国です。地元・国産の食材を購入することでフードマイレージを小さくする(環境負荷を減らす)ことができます。

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs11:住み続けられるまちづくりを
  • SDGs13:気候変動に具体的な対策を
  • SDGs14:海の豊かさを守ろう
  • SDGs15:陸の豊かさも守ろう

マイバックやマイボトルを利用する

レジ袋が有料化されて以来、マイバッグを持ち歩く方も増えてきました。

マイバックやマイボトルを使うこと自体は消費行動ではありませんが、資源の節約やごみの削減(※)に貢献することができるという意味で、エシカルな選択です。

※特に、プラスチック製品のごみを減らすことで、社会問題化している「海洋ごみ」を削減できることに大きな意味があります(海洋ごみとは、漂着ごみ・漂流ごみ・海底ごみの総称であり、その多くがプラスチックごみです)。

環境意識の高い企業では、マイボトルやマイバックの利用を支援するケース(※)もあるため、実利的な側面でも、マイボトルやマイバックの利用はお勧めです。

※スターバックスでは、ドリンクを購入する際に自分のタンブラーやマグカップを持ってくると資源の節約に協力したお礼として22円値引きされます(2023年3月9日現在)。

この取り組みと関連するSDGsのゴール

  • SDGs12:つくる責任つかう責任
  • SDGs13:気候変動に具体的な対策を
  • SDGs14:海の豊かさを守ろう
  • SDGs15:陸の豊かさも守ろう

エシカル消費を周りに広げる

ここまでは、自分一人でできるエシカル消費についての情報をお届けしてきましたが、エシカル消費を周りに広げることを意図したアクションも大切です。

例えば、友達のプレゼントにフェアトレードのエシカルチョコレートを渡す。コロナで打撃を受けている地元のお花屋の花を知人にプレゼントする。そうすることで、自分がエシカル消費を実践して社会や環境に良い影響が出るだけでなく、友人・知人にもエシカル消費について知ってもらうきっかけになります。

また、買い物の際に「フェアトレード商品は置かないのですか?」と店員さんに聞いてみることもお勧めです。企業にとって消費者の声(ニーズ)は無視できるものではありません。私たち消費者が何を求めるかによって、企業の在り方が大きく左右されます。

エシカルな認証マークのご紹介

「サステナブル」や「エコ」などの表現には規制がないがゆえに、何をもってそう主張しているのかが不明な「自称サステナブル」や「自社エコ」の商品・サービスが溢れています。

うわべだけでサステナブルを装い、実態が伴っていない「グリーンウォッシュ」な商品に騙されないための一つの方法として(本当にサステナブルな商品かどうかを判断する手段の一つとして)認証マークに注目することをお勧めします。

※認証マーク(ロゴ)については商標の関係上、掲載いたしません(各認証マークについての参考サイトをご紹介しておりますので、そちらの内容をご確認ください)。

国際フェアトレード認証ラベル【フェアトレード】

国際フェアトレード認証ラベルは、国際的なフェアトレードのシンボルであり、世界的に最も認知されているエシカルラベルの一つです。

この認証はラベルがついた商品は、社会的、環境的、経済的基準について定めた国際フェアトレード基準を満たしています。その原料が生産されてから輸出、加工、製造過程を経て商品として完成するまでの全ての工程、国際フェアトレード基準が守られていることを証明します。

参考:認証ラベルについて フェアトレードとは?|FAIRTRADE JAPAN

FSC®︎認証【森林保全】

FSC®︎認証は、適切に管理された森林からの木材・適格だと認められたリサイクル資源から作られた商品につけられます(この認証マークは、紙パックジュース、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、お菓子の紙パッケージなどでよく見かけられます)。

FSC®︎認証を提供しているForest Stewardship Council®︎(森林管理協会:FSC)は、世界で最も評価の高い森林基準の認証制度と言われています。

具体的には、適切な森林管理が行われていることを認証する「森林管理の認証(FM認証)」と、森林管理の認証を受けた森林からの木材・木材製品であることを認証する「加工・流通過程の管理の認証(CoC認証)の2種類の認証制度です。

森林は「野生動物のすみか」や「気候変動を抑制する二酸化炭素の吸収源」、「土壌や水質を浄化させる調整場所」や「暮らしやビジネスに必要なものを生み出す場所」として重要な環境であるにも関わらず、今も深刻なスピードで減少し続けています。

日本では多くの木材や紙を輸入、消費しており、私たちの暮らしやビジネスは森林資源に大きく依存しています。これらの木材が持続可能な形で適切に管理され、生産されているか確認することはとても大切です。

参考:森を守るFSCマークとは|Forest Stewardship Council

エコマーク【環境にやさしい商品】

エコマークは、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。

エコマークの認定商品には、文房具や制服、建築資材、土木製品などのモノや、スーパーマーケット、レストランなどサービスにおけるエコマークもあり、生活のあらゆるところに密着した環境ラベルだと言えます。

エコマークでは「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「リサイクル」「廃棄」の商品のライフステージの各段階において環境評価をしています(リサイクルなどのライフステージの一部ではなく、商品のライフサイクルを通して環境への影響を総合的に判断しています)。

環境評価項目には「省資源と資源循環」「地球温暖化の防止」「有害物質の制限とコントロール」「生物多様性の保全」の4つの重点項目があり、厳しい基準をクリアし、公正な審査を経て認定を受けた商品にのみつけられます。

参考:エコマークについて|エコマーク事務局

海のエコラベルMSC認証【持続可能な漁業の水産物】

海のエコラベルは、水産資源や海洋環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業に対する認証制度です。

MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)によって認められた水産物につけられるエシカルマークです(漁業だけでなく、製造から消費者の手に渡るまでの全ての過程に配慮した、信頼性の高いエシカルマークです)。

参考:MSC「海のエコラベル」とは|Marine Stewardship Council

この記事の著者について

執筆者プロフィール

氷見 優衣

神戸大学国際人間科学部環境共生学科の3年生(2023年時点)。高校生の時に参加したワークショップで体験型のゲームコンテンツを通した社会課題の解決や参加者全員が主体的に生き生きと議論できる「場づくり」に魅せられる中で、体験型ゲームの開発元であるプロジェクトデザインと出会う。2022年の8月より、同社の長期インターンシップに参加。大学で学んでいる知識を活かし、環境問題や社会課題、SDGsをテーマにした記事の執筆に取り組む。ジブリ映画が大好きで、趣味は絵を描くことと、カフェ巡り。

監修者プロフィール

長瀬 めぐみ

岐阜県高山市出身、富山県滑川市在住。実家が100年以上続くお菓子屋を営んでおり、幼少期より観光や地域産業が身近な環境で育つ。高校時代、同級生が家業を知らない現実にショックを覚え、地域創生に関心を持ち始める。短大卒業後、すぐにUターン。まちづくりのNPOで子どもの教育支援や大学のない中山間地域へ若者を誘致するインターンシップ、農業支援などの取り組みで4年間で延べ600人以上の学生と関わる。様々な活動の中で、地域が元気になるためには、地元の若者が育つ仕組みと地域の大人が楽しんで地域に参画する土壌づくりの必要性を感じ、公立高校で学校と地域をつなぐコーディネーターなども務めた。体験から気づき、意識・行動変革をもたらすゲームコンテンツに魅力を感じ、全国に広めたい!とプロジェクトデザインに参画。地元飛騨が大好き。

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