カードゲーム「2050カーボンニュートラル」にかける想い

私たちプロジェクトデザインは、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を通してカーボンニュートラルについて理解を広げ、行動を促進するプロジェクトを推進しています。

ブランドマネージャーの竹田がプロジェクトを推進しながら出会った方・出来事・文献/ブログ/動画を通じて、カーボンニュートラルについて考えたことを言葉にし、ブログという形で発信しています。

この記事を読まれた方にカードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験してみたいと思っていただけたら幸いです。

参考:カードゲーム「2050カーボンニュートラル」ブログ一覧

今回お届けする内容は「カードゲーム『2050カーボンニュートラル』にかける想い」です。

それではどうぞ。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」にかける想い

プロジェクトデザインの竹田です。

お陰様で、最近は企業や自治体での研修、地域におけるワークショップなどでカードゲーム「2050カーボンニュートラル」が活用され、新聞や雑誌、書籍でもご紹介いただくケースが増えてまいりました。

今回は、このゲームにかける想いを語ってみようと思います。少し自叙伝みたいになっているかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

株式会社プロジェクトデザイン 竹田

竹田 法信(たけだ のりのぶ)

富山県立富山中部高等学校卒業、筑波大学第三学群社会工学類卒業。大学卒業後は自動車メーカー・株式会社SUBARUに就職し、販売促進や営業を経験。その後、海外留学などを経て、地元・富山県にUターンを決意。富山市役所の職員として、福祉、法務、内閣府派遣、フィリピン駐在、SDGs推進担当を歴任。SDGsの推進にあたり、カードゲーム「2030SDGs」のファシリテーションを通して、体感型の研修コンテンツの可能性に魅せられ、プロジェクトデザインへの転職を決意。ファシリテーターの養成、ノウハウの高度化などを通して社会課題の解決を目指す。富山県滑川市在住。

人間の活動によって地球の大切な資源を先食いしているのかもしれないという気付き

僕がこのゲームを世に広げたいと思っている背景にあるのは、「地球を先食いしている感覚」です。

話は小学生の頃(1990年代)に遡ります。

季節が秋に移ると、夏物衣料が特価販売される。それは今も変わらずに続くアパレル業界の常識ですが、小学生の僕がそんなことを知る由もなく。僕はバーゲンセールされる夏物衣料を見て母に「どうして安売りするの?」と尋ねました。


母曰く、「お店は安くして売れるならば利益は少なくなるけど、在庫を抱えなくて良いし、売上確保できるの。消費者も嬉しいでしょ!」とのこと。

そこで、小学生の竹田少年は立ち止まって考えたのです。

そんな都合の良い話はあるのだろうか。何らかのマイナスの影響を生み出しているのではないか、と。そして、はたと気付いたのは「人間の活動によって地球の大切な資源を先食いしているのかもしれない」ということでした。

自動車メーカーから、富山市役所。そして、プロジェクトデザインへ。

しかしながら、大学生になる頃にはそんな少年時代に抱いた感覚をすっかり忘れ、車にハマっていました(ツインターボ車に乗って、峠道やサーキットにも繰り出していました)。

そして、その流れで自動車メーカーに就職。マーケティングや営業の仕事をしていました。ただ、当時の自分の中でどうしても拭い去ることができない感覚がずっと付きまとっていました。

それは、「いつまで自分は二酸化炭素の排出量を増やすことに加担し続けるのだろうか」という感覚です。少年時代に抱いた、人間の活動によって地球の大切な資源を先食いしている感覚が、姿を変えて私の脳裏によみがえっていたのです。

結局、その自動車メーカーは5年ほど働き、退職しました。

表向きの退職理由は、落ち着いた田園のある富山にUターンしたいということなのですが、本当の理由は「二酸化炭素の排出量を増やす社会システムを回し続けることへの加担から抜け出したい」というものです。

ちなみに、退職を決意した2007年当時、この理由を説明して納得してくれる人はあまりいませんでした。当時は “カーボンニュートラル” や “脱炭素” という共通言語が一般的では無かったので、当然と言えば当然ですね。

転職先は、富山市役所です。富山市職員として11年働きました。市役所職員としての晩年は、環境モデル都市、環境未来都市、SDGs未来都市の担当者として勤務。自由に企画・実践することを歓迎してくれる上司に恵まれ、激務ながらも非常に充実した日々を送っていました。

  • 自分が起点となって持続可能な世の中を作っていきたい
  • 自分自身がその実践者でありたい

私の中でこれらの想いが満たされていく感覚でした。

そして、そんな日々の中で、SDGsの本質を体感できるカードゲーム「2030SDGs」や、SDGsの考え方を地方創生に活かすカードゲーム「SDGs de 地方創生」に出会い、こうしたカードゲームを開発してきたプロジェクトデザインとも出会い、ゲームを活用した社会変革にチャレンジするべく、富山市職員を退職することとなりました。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のプロジェクトがスタート!

プロジェクトデザインに入社してからは、SDGsをテーマとしたカードゲームを世に普及させるプロジェクトを回したり、研修/ワークショップのファシリテーターとして登壇する日々を送ってきました。

そして、カードゲームという体験ツールのパワーを知れば知るほどに、環境にフォーカスしたゲームを創って世に広げたい思いが募っていきました。

しかし、カードゲームの制作にチャレンジして失敗した過去もあり(当時は自治体職員向けのカードゲームにチャレンジしたものの企画が頓挫しました)、環境にフォーカスしたゲームの制作に一歩踏み出す勇気を持ち切れずにいたのです。

そんな折、2021年の年末。

公私共に仲良くさせていただいていた、環境省の福嶋慶三さんより「カーボンニュートラルをテーマにしたゲームを作れませんか?」というご連絡をいただきました。

福嶋さんにご協力をいただけるのであれば、カーボンニュートラルの実現に向けて日本は大きな変革を起こしていけるかもしれない!ということで、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のプロジェクトがスタートしました。

図. 2050カーボンニュートラル企画書の一部

このゲーム制作のプロジェクトで欠かすことのできないメンバーが社内の開発担当者です。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」に関わってもらった当社社員の竹島は、社内ミーティングの際に「カーボン・マップ」をフリーハンドで即興で書き上げた凄腕の開発担当者です。彼のゲームに込めた詳細な思いはこちらに詰まっていますので、こちらも併せてお読みください。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」開発ストーリー

ワークショップの設計で苦労したのは、“参加者に「自分自身に矢印を向けてもらう」こと”

そして企画から約4ヶ月。プロトタイプ版カードを使ってのテストプレイの日を迎えました。最初に実施させてもらえたのは、福嶋さんの勤務先である環境省でした。

【実施レポート】新作ゲーム「2050カーボンニュートラル」テストプレイ(環境省近畿地方環境事務所)

ここで様々なご意見を頂戴し、ブラッシュアップを重ね、その後テストプレイを全国各地で20箇所程実施させていただき、完成に至ります。

初回のテストプレイから完成までは、テキストにすると、あっさりと書けてしまうのですが、実際の制作過程は困難を極めていました。

テストプレイの参加者の方々からは辛辣なご意見を多数いただき、社内ミーティングでは代表の福井から「このプロジェクト、引き続き進めていく?」と訊かれたこともあり、泣きそうになりながら、寝ても覚めても「参加者に学びや気づきをスムーズに得てもらうにはどうするか?」を考え続けてきました。

カードゲームから学びや気付きを収穫するためには、「ゲームを制作すること」のみならず、同じだけの労力を「問いや振り返りも含めたワークショップの設計」に充てる必要があると言われています。

ワークショップの設計にあたって特に苦労したのは、参加者に「自分自身に矢印を向けてもらう」こと。言い換えると、「生み出された結果は、自分自身が起点となって引き起こされた」という感覚を持ってもらうことです。

例えば、参加者がゲームの結果を失敗だと定義した場合は、その失敗体験が生み出された原因は、ファシリテーターやゲームロジックといった「自分以外の外部要因」にあると思いたくなりがちです。実際、ワークショップの設計が未完成の段階で日本全国でテストプレイを実施した際の参加者からのコメントには、ゲームのロジックに納得がいかないというものが多くありました。

カードゲームが学びや気づきを促すワークショップとして機能するためには、ゲームにおける失敗体験も成功体験も、「自分(たち)が起点となって生み出した」という感覚を持ってもらうことが大切だと思っています。

この感覚を持つことによって、現実を自分が起点となって変革していける可能性を感じることができると思っています。

こうした試行錯誤を重ね、カード本体はもちろん、ワークショップデザインをブラッシュアップし、2022年9月に完成版が誕生。今ではお陰様で、日々、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」の資料請求や研修実施のご相談が届くようになりました。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のカードが不要となる世の中へ

2023年7月27日、国連・グテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と声明を出しています。地球沸騰という言葉は、決して大げさな表現ではなく、私たち地球が迎える危機を適切に表しているのではないでしょうか。

カーボンニュートラルは、ともすれば一部の推進派と慎重派がそれぞれに自身の主義主張を振りかざす中、その他大勢の無関心層が広がっている世界だと捉える向きもありますが、

カードゲームに落とし込めば、楽しくカーボンニュートラルを声高に訴えかけていくことができ、多くの人に気候変動問題への関心を喚起することができると自負しています。

このゲームを活用することによって、カーボンニュートラル実現に向けた「開かれた可能性」と、自分自身(自組織)が「変化しないリスク」を感じ、持続可能な地球に向けてみんなで大きく歩みを進めていけたらと思っています。

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験すれば、ゲーム中の共通言語によって、カーボンニュートラルという共通理念を語ることができます。より多くの方々に体験の場をご提供できるよう、僕は引き続き汗をかいていきます。

近い将来の夢は、カーボンニュートラル実現により、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のカードが不要となる世の中ができることです。

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

この記事をお読みいただき、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験したい!と思ってくださった方は、是非一度ご体験ください(イベント情報はこちら)。

また、カードゲームを活用した研修/ワークショップによってお客様(クライアント様)の解決策を提案するコンサルタントや、ゲーム研修を運営する研修講師、カードゲームコンテンツを世に広げるプロジェクトマネージャーなど、私たちと一緒に働いてくださる仲間を募集しております。

詳細は、こちらをご覧ください。

ご案内

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」は、過去から現在にかけて私たちが行ってきた様々な活動が地球環境にどのような影響を与えているのかをマクロ的に俯瞰することによって、私たちの価値観や考え方に気づき、行動変容に働きかけるためのシミュレーションゲームです。

ゲームでは、参加者が1つの組織のメンバーとして1~4人のチームを組み、 他のチームと様々な交渉を行いながら、組織の活動とプライベートの活動を行います。ある組織では獲得資金を増やすことを目指し経済活動を行っていきます。また、ある組織では排出削減量の目標に向かって環境活動を行っていきます。

こうした活動を通じて組織の目標達成を目指すプロセスにおいて、私たちの世の中のカーボンの状態がどのようになっていくのかをシミュレーション(模擬実験)します。

このゲーム体験を通して「なぜカーボンニュートラルが叫ばれているのか?」、そして「そのために、私たちは何を考えどう行動するのか?」に関する学びや気づきを得ることができます。

体験会の詳細はこちら

 

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私たちは、カーボンニュートラルや脱炭素、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のことをより深く知ることができる記事を【ブログ】にてお届けしています。

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