「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲーム​

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームは海洋ごみ問題について考えるゲーム型のアクティブラーニング学習教材です。小学生高学年から中学生向けの授業でご利用いただけます。

海洋ごみ問題は遠い未来の話ではなく私たちのすぐ身近に迫っています。けれども、このような大きな社会課題を前にすると、自分1人でやれることは小さく感じられ、中々行動に移せないものです。本ゲームを通して、海洋ごみ問題を自分事として理解することで “海洋ごみを減らす行動” の第一歩となれば幸いです。

※「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームは、海のごみや汚れを減らす行動のシミュレーションを通して海洋ごみ問題について考えるきっかけとしてもらえるように「CHANGE FOR THE BLUE in富山実行委員会」と株式会社プロジェクトデザインが協業で開発したゲームです。

【ゲーム紹介動画】フィールドワーク付きゲーム体験会

「春の海ごみゼロウィーク」のキックオフとして、5月28日には富山駅前でごみ拾いイベントが行われました(CHANGE FOR THE BLUE in富山実行委員会主催)。今回は、このキックオフイベントに合わせて株式会社プロジェクトデザインが開催した「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲーム体験会&フィールドワークの様子をお届けします。

【ゲーム紹介動画】CHANGE FOR THE BLUE in 富山 2021年度動画

海洋ごみの問題について楽しみながら学べるカードゲームが制作されました。富山市の中学生たちが仲間と熱心に話し合いながら、ゲームを通して海洋ごみの問題の解決方法を探りました。

ゲームのポイント

1. それぞれの仕事や生活を通して選択する行動を考える​

クラスの生徒全員(30人~40人)がチームごとに農家や漁師、役場、工場など12の役割を担います。

それぞれの仕事カードと生活カードの中から、どんな行動を選択するのかをチームで話し合い、全員で海洋ごみを減らすためにプロジェクトを実行していきます。

2. 選択する行動によって地域の状況が変化

行動を選択すると(選択したカードを実行すると)結果カードが渡されると同時に、地域の状況を表すメーター(市民意識/便利さ/技術/ごみ・汚れ)が変化します。

ゲーム開始時には市民意識が低く、ごみ・汚れが多い状態です。現実世界と同様に、何もしなければ海のごみ・汚れはさらに増えていってしまいます。

3. “海洋ごみ問題を減らす行動” を考える

ゲームの結果を受けて何が良かったのか?(または悪かったのか?)を話し合うことで「なるほど!」と納得する事もあれば、「モヤモヤ」が残り、疑問に思う事も出てきます。

ゲーム体験を通じて「その行動が海の環境にどう影響するのか」「海の環境を良くするための行動はどれか」など考えることで、日常生活に “海洋ごみ問題を減らす行動” を取り入れるきっかけにできます。

アクティブラーニング学習教材に最適な3つの理由

1. 主体性を持って学習する力が身に付く

授業の内容を受動的に聞くだけでなく、ゲーム中の自分の役割に応じて、また地域の状況から自分たちで取るべき行動を判断して実行に移していきます。

ゲーム中に選択できる行動には、“マイバッグを持ち歩く” “海岸でのごみ拾いに参加する” など、現実で既に実行していることもあるかもしれません。

「CHANGE FOR THE BLUE」には、ゲーム内で行動を疑似体験することにより、海洋ごみ問題を自分ごととして捉える事が可能です。受動的な学習では得られない、深い学びにつながります。

2. 社会的能力が身に付く

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームではゲーム中に実行する行動の結果は、その時の地域の状況によっても変化します。

チーム内でしっかりグループワークやグループディスカッションを繰り返すだけでなく、チームの外、つまりクラス全員での情報共有も必要になります。

ゲーム体験を通じて、生徒が仲間と協力して問題を解決する喜びを感じられる(仲間と協力することで大きな問題にも立ち向かえる感覚を掴むことができる)。そんな社会的能力が身に付く仕掛けがあります。

3. 課題を発見し、解決する力が身に付く

私たちは自分たちの生活を便利にするためにプラスチック製品などの自然分解できない人工物を大量に使うようになりました。また、知識不足・理解不足のままに良かれと思って海を汚している場合もあります。

いずれにしても、必要なことは1人1人の市民が意識を高め、日々の仕事と生活を通じて “海洋ごみを減らす行動” を起こすことです。

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームでは一連のゲーム体験とゲーム体験後のふり返りを通じて、自分自身が海洋ごみ問題を悪化させる一因であり、自身の意識を変える必要性に気付くことができます。

料金プランの詳細は、サービス紹介資料にてご案内させていただいております。

※資料は株式会社プロジェクトデザインのサイトにてダウンロードいただけます(ボタンをクリックいただくと該当サイトに遷移します)。

授業で使える3つのポイント

1. 授業タイムラインと付属教材

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームを授業で利用するに際して、45分×2コマの授業タイムラインをご提供します(同日連続で2コマ or 別日に分けて2コマのパターンをご用意しています)。

また、ゲームの効果を引き出すための付属教材として、海洋ごみ問題の学習動画や学びを深めるワークシートもご利用いただけます。

2. ゲーム運営のサポート

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームを初めて実施する場合に安心してゲーム運営ができるように、ゲーム運営マニュアルとレクチャー動画をお渡しします。

ゲームのルール説明は参加者に対してレクチャー動画を流していただくだけ。また、ゲーム運営時に使用するスライドにはトークスクリプトを記載しています。その内容を読み上げるだけでスムーズにゲーム運営(とゲーム終了後の授業)を進行できます。

3. 不安や疑問に応えるサポート体制

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームではゲーム運営をされる方のフォローアップ講座を定期的に開催しています。

また、ゲーム利用に関するコミュニティ(Facebookグループ)に参加いただくことも可能です。

学校での活用については、「カードゲーム×探究学習プログラム」にてご案内させていただいております。

カードゲーム×探究学習プログラムの詳細・お申込みはこちら。

生徒さんの感想

Q1. ゲームを通じて気づいたこと、感じた事を教えて下さい。

自分が環境を良くしても便利じゃなくなったり、市民意識が減ってしまったりして、結果ごみを増やしたりしたので、環境を守るには、いろんなことのバランスが必要だと感じました。​

自分がごみを減らしても、どこかの誰かがごみを増やし、誰かが減らしても自分が増やしてしまう。そうゆうことが現実とそっくりだなと思いました。でも、だからこそ自分や他の人が協力してごみを減らしていけばいいと思いました。

Q2. なぜ、海ごみが生まれるのでしょうか?海のごみを減らすために何に取り組めばいいと思いますか?

自分の知らないうちにごみを増やしてしまっているかもしれない事を学び、ゲームで使ったカードに書いてあった事を身に付け、他の人にも広められたらごみを減らすことが出来ると思う。

プラスチック製品を使う事が問題ではなく、きちんと処理できず、海に行ってしまうことが問題だと考えました。ポイ捨てをやめるよう看板を立てる等すればいいのではないかと考えました。​

Q3. 今日学んだことは何ですか?家族に伝えられることは何がありますか?

みんながごみを少しずつ出すことで、大きなごみになるということを知った。家族にもそのことを伝え、家中でごみを減らす事に取り組めばいいと思う。​

自分たちは環境に良い事をしているつもりでも、逆効果かもしれないということを伝え、自分たちの生活を一度振り返ってみたいと思いました。​

Q4. 今日の体験を経て、興味関心がわき、もっと調べてみたいことは何ですか?

便利さを減らすことなく、ごみを減らす取り組みがないか調べてみたいです。また、特にプラスチックごみを多く出すものを知り、意識して行きたいです。​

海に限らず、陸や山などの事も考えたいし、世界中の生き物の今の状況や困っている人が世界にどれだけいるかなど、自分が関わっていなくても自分のこととして捉え、支援したりしたいです。​

参考情報

【公認ファシリインタビュー】「総合的な探究の時間」の授業教材に使えるCHANGE FOR THE BLUE カードゲーム(富山第一高校の氷見栄成さん)

富山第一高校で生物教師を務める氷見栄成さんへのインタビューをご紹介します。「総合的な探究の時間」の授業で「CHANGE FOR THE BLUE カードゲーム」をどのように活用されているのかをお聞きしました。

【実施レポート】SDGs学習の最初の一歩は、楽しく!自分事化する事から始めませんか?「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲーム(滑川中学校の3年生171名で実施)

2022年6月2日、富山県滑川市の「滑川中学校」でSDGs学習の一環で実施させていただいた「CHANGE FOR THE BLUE カードゲーム」の実施レポートをお届けします。

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