カードゲーム × 探究学習プログラム​とは

カードゲーム × 探究学習プログラムは、カードゲームによる模擬体験と専用のワークブックを活用した、社会課題への理解と解決に向けた探究を進める総合的な学習(探究)のプログラム教材です。

カードゲーム体験の楽しさと熱中から得られる学びを、専用のワークブックで具体的な「自ら取り組みたい(チャレンジしたい)事」へと表現する過程を通じて、生徒一人ひとりが起点となって社会課題の解決する姿を描き、未来への希望やワクワク感を生み出すプログラムをぜひご体感ください。

学習の流れ

カードゲーム × 探究学習プログラムは、カードゲーム体験の事前準備をするDay0、カードゲーム体験をするDay1、カードゲーム体験をもとに授業を行うDay2~Day4の合計5日間のプログラムです。

<プログラム構成>

  • Day0:イメージを共有する
  • Day1:カードゲームを体験する
  • Day2:問いをつくる・調べて表現する
  • Day3:さまざまな立場の現在と理想を考える
  • Day4:「つながり」を考える

※各日程は2コマずつで、標準所要コマ数は10コマになります。
※専用のワークブックは、小学生用(小学校5年生~を推奨)、中学生用、高校生/大学生用の3種類をご用意しています。

具体的な学習の流れは下記の【STEP】の内容をご覧ください。

【STEP.1】
体験したいカードを選ぶ

本サービスでは2種類のカードゲームの中から、お好きな方を体験いただけます。

・「海」の問題:「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲーム
・「森」の問題:カードゲーム「moritomirai(モリトミライ)」

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲーム
カードゲーム「moritomirai(モリトミライ)」

探究学習はテーマ選びが重要です。生徒にとって身近な問題をテーマとすることで、生徒はその問題について深く考えることができます。

一つのテーマに絞って、身近な問題を考える事からスタートする事で、問題の繋がりを深く考える事ができ、その後の学習の基礎となる考え方を身に付けることができます。

【STEP.2-1】
Day0:イメージを共有する

探究学習プログラムでは「Day1」のカードゲーム体験に入る前に事前準備を行います。

今後の探究学習に必要な「対話」についての必要性と手法を学ぶ事で、探究学習をより効果的に進めていく事が出来ます。

例えば、「CHANGE FOR THE BLUEカードゲーム」を利用する場合は、「Day0」で海ごみのイメージを生徒間で対話を通して共有することで「Day1」のカードゲーム体験時の生徒のやる気やわくわく感、理解度が大きく変化します。

専用ワークブック例

【STEP.2-2】
Day1:カードゲームを体験する

探究学習プログラム「Day1」では、クラス全員で「カードゲーム」を楽しみます。

カードゲームがもたらす、現実世界を模したリアルなシミュレーション体験は、生徒のわくわく感から興味関心を引き出します。

探究学習で最も難しいとされる「テーマ設定」を行っていくためのステップとして、受動的に学ぶインプットではなく、カードゲームと対話から、生徒自らの「気づき」を引き出します。

専用ワークブック例

カードゲームに取り組む様子

リアルなシミュレーション体験の4つの特長

カードゲームを進める為には、チーム内でグループディスカッションを繰り返すだけでなく、チームの外、つまりクラス全員での情報共有も必要になります。

全員で同じ目標に向かい協力し合う『社会性』が生まれ、場が大きく盛り上がります。受動的なインプットでは見られない主体性を発揮し、学びが深まります。

ゲームでは、社会課題を構成する要素を4つのメーターで表し、それぞれがどのように相互に影響し合っているのかを体験を通じて理解できます。

自分が選んだ行動が世界をよくする事もあれば、悪い結果にしてしまう事もあります。自分の考え方や動き方次第で、大きく複雑な課題を解決し得るという気付きはゲーム参加者の行動変容を促します。

ゲームでは、社会課題を構成する要素を4つのメーターで表し、それぞれがどのように相互に影響し合っているのかを体験を通じて理解できます。

カードゲームでは、自分の生活で実践出来る「生活カード」があります。自らの生活の中の行動から社会課題へアプローチする事を体感することができるため、社会課題が自分化し、当事者意識が生まれます。

カードゲームでは、現実世界同様に様々な職業が登場します。10以上のプレーヤー(職業)に分かれ、仕事を通して社会課題へアプローチします。様々な立場から考える、多角的な視点を持つ事ができるので、その後の調べ学習や対話の質を向上させることができます。

 

【STEP.2-3】
Day2:問いをつくる・調べて表現する

探究学習プログラム「Day2」では、ゲームを通じてわくわくした事、特に興味をもった事から一人ひとりの興味関心を掘り下げていきます。

漠然とした「興味関心」の要素を分解しながら、具体化していき、具体的な「問い」をたてる練習をしていきます。

専用ワークブック例

【STEP.2-4】
Day3:さまざまな立場の現在と理想を考える

探究学習プログラム「Day3」では、ゲームに登場した役割の立場で「困っていること」「こうなってほしいこと」の理想と現実のギャップを想像しながら、情報の整理と分析について学びます。

困っている状態と理想の状態のイメージをもとに、「解決方法を考える」問い作りに挑戦し、「課題を見つける」練習をします。

専用ワークブック例

【STEP.2-5】
Day4:「つながり」を考える

探究学習「Day4」では、原因と結果について考えます。

「物事の結果には、必ず原因がある」ことを理解しながら、因果関係の「つながり」(ループ図)を作ります。

解決の方法を問う「探究のテーマにしたい問い(課題設定)」を設定することで、自ら探究に取り組み続ける状態を生み出します。

専用ワークブック例

【STEP.3】
カードゲーム × 探究学習プログラム終了後

ワークブックのDay0~Day4を通して「テーマを設定」する為の思考力や対話力、課題発見力を養いますので、ワークブック終了後には、自ら興味関心のあるテーマに対して自主的に学ぶ力が養われます。

生徒が自ら取り組みたいテーマを設定し、学習発表会などの行事へ繋げることが可能です。

※カードゲーム × 探究学習プログラム終了後のサービス提供はありません。

体験者の声

カードゲーム × 探究学習プログラムの中で実施する、カードゲームを実際に体験いただいた生徒・先生の声をご紹介します。

生徒の声

カードゲームで「容器を作る会社」の役割になったので、「環境にいい素材」について興味が出てきました。本やインターネットで調べるだけでなく、お店の人に直接電話をして話を聞いてみました。緊張しましたが、話を聞くと、「色んなお店が環境に取り組んでいること」が分かったので、それも発表できたのが良かったです。

SDGsについては、授業で聞いたり、課題で調べたりしていましたが、カードゲームをして、クラスのみんなで一緒に考えて協力して行く事で、いつもより楽しく学ぶ事ができました。

今まで環境については習っていたけれど、具体的に何をしていいのかよく分かっていませんでした。ですが、今回のゲームを通して自分たちにも出来る簡単な事を見つけることができました。ゲームでは、環境にいいと思った行動が実は悪影響を及ぼしていたりする事があったので、どうして行けば正解なのか、今後は本やインターネットで更に調べて正しい知識を身に付けたいと思いました。

先生の声

社会課題は大きな問題なので、子供たちが自分たちにできる尺度に落とし込んで考えられる事ができるのか、当初は不安に思っていました。 ですが、その後の発表を聞くと、クラス全体的に質問も活発に出ていたので、関心が高まっているんだと感じました。また、ゲームを通して、自分一人で頑張ってもダメだとだという事や、自分たちの行動が社会を変えていけるような小さな成功体験が出来た事が良かったと感じています。

ゲームでは、12の仕事別の役割や市民意識、技術等が関係し、よかれと思って実践したことが環境に影響を与えてしまうことや、市民意識だけでなく技術の進歩も必要なこと等、様々な要因が海洋ごみ問題に関わっていることを理解することができたと思います。 このような考え方は、海洋ごみ問題だけでなく、SDGsの他の課題に取り組んでいる生徒の課題解決のヒントになると思いました。また、自分たちの意識についてや、具体的な行動、更に様々な仕事での取り組みを考える事ができ、このカードゲームを通して、普段の生活の中でも自分自身ができることを考える機会になったと思います。

実施方法と料金プラン

カードゲーム × 探究学習プログラムを実施いただくための2つの方法(料金プラン)をご紹介します。

ご自身で公認ファシリテーターライセンスを取得いただくことで、カードゲーム実施から、その後の探究学習まで何度でも実施いただけます。公認ファシリテーター養成講座にてカードゲーム実施のレクチャーや探究ワークブックの使用方法を学んでいただきます。

まずはカードゲーム体験会へお越しください。

料金

公認ファシリテーターライセンスは、一般とアカデミックライセンスの2種類ございます(アカデミックライセンスは「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームのみ)。ご活用方法に応じてお選びください。

  • 一般
    132,000円(受講料)~
     
  • アカデミックライセンス
    77,000円(受講料)

<料金に含まれるもの>

  • 希望するカードゲームの公認ファシリテーター養成講座受講費
  • 希望するカードゲームの使用ライセンス
  • ゲーム運営に必要な資料(運営スライド)
  • ゲーム運営レクチャー資料(運営マニュアル・レクチャー動画等)
  • カードゲームキット
  • マグネットセット
  • キット送付にかかる送料
  • 専用ワークブックデータ3種(小学校・中学校・高校版)
  • 専用ワークブック勉強会受講料
  • 探究学習指導用スライド

※アカデミックライセンスとは「教員の方々」が「ご自身が所属する学校」の「授業」で「学生」に向けて実施する場面に使途を限定した資格になります。それ以外でゲームを実施することが想定される場合は、教員の方でも「一般」でお申込みください。

公認ファシリテーター派遣プロジェクトへお申込みいただくことで、全国のカードゲーム公認ファシリテーターが御校にお伺いし、「探究学習プログラムDay1~カードゲームを体験する~」を実施いたします。

その後の探究学習は、専用ワークブックを用いて御校のペースで進めていただけます。

料金

  • 1,100円 × 利用生徒数

<料金に含まれるもの>

  • カードゲーム体験の講師費用
  • 専用ワークブックデータ
  • 探究学習指導用スライド

※上記料金とは別に、講師の交通費が別途必要になります。
※専用ワークブックデータは対象学年用1種類のみお渡しします。
※お支払い方法は、学校と派遣された公認ファシリテーターの間でお決めいただきます。

 

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