「線」ではなく「輪」で考える問題解決手法
まずはシステム思考とは何かを考えてみます。
先に結論から簡単にまとめておきますと、『システム思考とは、結論に影響を与える要素と要素がお互いに影響し合うものとみなす』という考え方です。
システム思考のこの特徴は、論理的思考の特徴である『一つの要素がもう一つの要素に一方的に影響を与えるものとみなす』という考え方と対になって説明されることでより理解しやすくなります。
まずはシステム思考とは何かを考えてみます。
先に結論から簡単にまとめておきますと、『システム思考とは、結論に影響を与える要素と要素がお互いに影響し合うものとみなす』という考え方です。
システム思考のこの特徴は、論理的思考の特徴である『一つの要素がもう一つの要素に一方的に影響を与えるものとみなす』という考え方と対になって説明されることでより理解しやすくなります。
システム思考で解釈されるのは、その名の通り生態系(システム)に関わるものです。よく食物連鎖の例としても挙げられる「キツネとウサギ」がシステム思考で考えられます。キツネの個体数が増えると、狩られるウサギが増え、ウサギの個体数が減る。するとエサとなるウサギの数が減ってしまうので、キツネの個体数も減る。キツネが減れば、今度はウサギが増える。こうした「一方が増えると、もう一方が減る。一方が減るともう一方が増える」という相互に影響し合う『有機的な関係(オーガニック)』がシステム思考です。
一方で論理的思考の例としては「工場の生産機械の台数と生産量」が考えられます。「生産機械の台数」が増えると「生産量」も増え、「台数」が減れば「生産量」も減ります。「生産量」が「生産機械の台数」に直接的な影響を及ぼすことはありません。(もちろん間接的には影響します。「生産量」が上がることで「売上高」が伸び、設備投資ができるようになったので「生産機械の台数」が増えるような状況です。)「一方がもう一方に対して支配的な影響力を持つ」形での一方通行での『無機的な関係(インオーガニック)』が論理的思考になります。
システム思考を身に付けるためには、以下の3つの要素を理解・習得することが重要です。
システム思考を身に付けさせるため、官公庁や大手・有名企業など様々な組織・団体が研修を始めています。
プロジェクトデザインのビジネスゲーム研修「2030SDGs」は、システム思考の考え方をわかりやすく伝えるために、株式会社プロジェクトデザインが開発したビジネスゲームです。
導入企業:
環境省、ユニリーバ、日立製作所、味の素 など
前半にゲームで体験をし、後半ではゲームを元に振り返り、インプットを行うため、知識の習熟度、理解度の深さが座学研修とは異なります。
時間 | 内容 | 狙い |
---|---|---|
午前:ゲーム体験 | ||
09:30-10:00 | イントロダクション 本日の目的、自己紹介 ゲームルールの解説など | ゲーム体験への円滑な導入 |
10:00-10:35 | ビジネスゲーム実施 | ゲームを通じた成功/失敗体験 および、それを産み出しているゲームの構造(システム)との接触 |
10:35-11:00 | 感想・気づきの共有 グループダイアローグ 全体共有 | 成功/失敗体験の共有・浸透 |
11:00-12:00 | レクチャー ・繋がっている世界(=システム) ・指標の見える化で変わる世界 | 意識していた指標(数字)を理解する 意識する指標が変化することで行動が変わる 自分もシステムの一部であり、システムは変えうる |
12:00-13:00 | 昼休憩 | |
午後:現実への応用 | ||
13:00-14:30 | システム思考とは ・システムとは ・ループ図 ・ゲームの世界をループ図で表す ・システム類型の紹介 | システム思考の原理・原則 午前中の体験をループ図で表し、理解を深める いくつかのシステム類型の紹介 → 現実へのリンク |
14:30-15:50 | 現実の課題を解決する ・現実の課題をループ図に落とす ・対話し、解決策を探索する | ループ図を用い、現実で起きている問題を整理する 現実で起きている問題に対して解決策を見出すトレーニング |
15:50-16:00 | クロージング | 学びの共有 |
最後にシステム思考に関連するおすすめ本・弊社ブログをご紹介します。
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