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【事例紹介】日本コンベンションサービス様:「The Team」で学ぶ中間管理職の「ビジョン提示」と「主体性」

2020/03/18


 
当社ではビジネスゲーム研修を数多く手掛けていますが、ゲーム型研修は「実際に体験してみないと効果がわかりづらい」という要素が多分にあります。
 
そこで、当ブログを通じて様々な目的・対象で実施したビジネスゲーム研修事例をご紹介しています。
 
本記事では、日本コンベンションサービス株式会社様でビジネスゲーム「The Team」研修を実施させていただいた際の様子をお届けします。
 
お読みいただいた方に研修の場の雰囲気や、得られる研修効果、ゲーム型研修が自社に合っているかなど、少しでもイメージをお持ちいただければ幸いです。
 

目次
1)企業紹介
2)背景・課題:中間管理職に求められる力を知る
3)研修概要
4)研修中の様子:ゴールを自分たちで設定してみる
5)受講者・依頼主様からの声
6)さいごに

1)企業紹介

日本コンベンションサービス株式会社

https://www.convention.co.jp/
事業内容:コンベンション事業、語学サービス事業、人材サービス事業、まちづくり事業、MICE*都市研究所
従業員数:319名(2019年3月時点)

1967年創立。国内初のコンベンション運営会社。MICEにおける国際会議や学術集会などの企画・運営・事務局代行をはじめ、同時通訳や人材派遣、行政事務、施設運営など、コミュニケーション全体を担う事業を展開している。

*MICE・・企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとったもの(観光庁HPより)

 

2)背景・課題:中間管理職に求められる力を知る

日本コンベンションサービス(以下JCS)様では、チームマネージャーというポジションを、既存事業の中で特に人数の多い部署に置かれています。既存事業の柱である会議運営や語学・人材に関する業務においては、「クライアントから依頼されたミッションをミスなく遂行する」ことが求められます。また、プレイングマネージャーを求められることも多いことから、チームマネージャーが自らビジョンを設定するという文化があまり根づいていないという課題がありました。
 
研修を依頼いただいた人事部の齊藤様から、事前の打ち合わせでチームマネージャー層への想いを伺っていきました。
 
「これまで強く求められてこなかった『ビジョンを持つ』ということをシミュレーションゲームで疑似体験し、その後の実務で意識してみてほしい。すぐに実行したり、チームに変化を生み出すことは難しくても、研修を通して得た『自分が変われば変わる』という感覚をもとに、ゆるやかにでも変わっていければ」
 
「上に対しても、『上が変わらないから』という被害者意識をもったり、チームマネージャー自身が変わることをあきらめていては、異動や転職で環境が変わっても同じことが起こってしまう。
被害者意識を持ち嘆くのではなく、上の層を巻き込んで、『自分は』どううまくやっていくか、部長の持っている社内のネットワーク資産、発言力、影響力をいかにうまく使って自分のやりたい方に持って行くか、『自分の在り方』など自分次第の部分に焦点を当てて考えてほしい
 
チームマネージャーが変われば下のメンバーたちも変わっていくはず。その第一歩目の、種まきのような研修になれば。そんな思いで、齊藤様とともに研修を設計していきました。
 
こういった背景から、今回は「チームマネージャーという中間管理職に求められる力を知る」をテーマに、以下の点に重点を置いてビジネスゲーム「The Team」研修を実施しました。
 
上(会社や上司)に対して:
「キーマンとして、フォロワーシップを発揮して、自分がどうアプローチしたら上や組織を変えられるか」を学ぶ
 
下(チームや部下)に対して:
「上からおりてきたビジョンを自分なりに解釈し、目標を設定して下に落とす(ことで部下を動かす)」「方針を決めてチームを引っ張る」それによる変化を体感する
 
ビジネスゲーム研修の良さは、実務を離れて自由にチャレンジができることにあります。普段の業務とスタイルを変えるとどういう変化が起こるかをゲームの中で体感し、ポジティブな感覚をつかんでいただくことを、今回の研修でも目指しました。
 

3)研修概要

目的:チームマネージャー研修
実施日:2020/1/17
研修概要:「The Team」ゲーム2回実施、振り返り
参加者:30名
カテゴリ:企業内研修・階層別研修
 
 
ビジネスゲーム「The Team」研修とは
3~6人で1チームとなり5チームか6チームでプレイする、カードを用いた全く新しいコミュニケーション研修です。
 
上司役/部下役を参加者の方々に体験いただきながら、なぜ「報・連・相(命・解・援)」が必要か、なぜ「ビジョンを伝え、チームワークを発揮することが大切なのか」といった、管理職・新入社員に伝えるメッセージを、体験を通じて効果的に伝えます。
 
・詳細:ビジネスゲーム「The Team」研修|プロジェクトデザイン
 

4)研修中の様子:ゴールを自分たちで設定してみる

1回目のゲーム
 
1回目のゲームではゴールをこちらで設定せず、各チームに委ねて実施しました。ゲーム終了後に各チームが設定したゴールを確認したところ、「周りの様子をうかがう」としていたチームが2チームあったのが印象的でした。
 

様子を伺いつつコミュニケーションをとる

 
その他には「(ゴールを)考えていなかった」というチーム、上司のミッションカードに書かれた内容をゴールとしているチームなどがありました。自分たちで設定したゴールを達成できたチームは10チーム中1チームで、「2,600万円以上を獲得する」と非常に明確に設定をしていました。
 
 
1回目の振り返り
 
振り返りではまずゲームの結果について、カードの運や攻略、他者の行動といった外部要因ではなく、自分の思考にスポットを当てて振り返っていっていただきました。
 

振り返りの様子

 
参加者から出たのは以下のような意見です。
 
・周りから情報収集してチーム内で共有し、目標や戦略の修正ができていたら良かった
・もっと役割を明確にすればよかった
 
<設定したゴールを達成できたチーム>
目標を明確にして、メンバー3人で共通認識を持つことができた
 
意見を全体へ共有いただいた後、こちらからのレクチャーとして「リーダーとしてビジョンを描くこと」や「ゴールを明確にしてメンバー個々に落とし込む」「上司から部下への優れた命解援(命令・解説・援助)」といったことの重要性についてお伝えさせていただきました。
 
その後は自社のビジョンを自分なりの言葉や、自分なりの解釈で考えチームで話す演習も行いました。
 
 
2回目のゲーム
 
2回目のゲームでは、ゴールとなる資金額をこちらであらかじめ設定しました。
 
1回目の振り返りやインプットをふまえてチーム内での目標設定や連携も見られましたが、上司のミッションを遂行することでゴールを達成しようとするのではなく、手元のカードを現金化することで資金を得ようとするチームが多く見られました。
 
そのため、ゲーム終了時に手元にカードがあった(現金化をしていなかった)チームは3チームのみで、ゴールを達成できたチームはありませんでした。
 

他チームと交渉している様子

 
手持ちのカードに対して、「(カードに書かれた価格より)高く売ることはできないだろうか」「他のチームにこのカードを欲している人がいるのではないか」といったことを考えたり、「上司のミッションを実行することで大きな報酬が得られる」というところから逆算して行動することができていれば、より資金額を伸ばせたかもしれません。
 
しかしながら、一部ではチームを越えてミッションやタスクを共有し、市場全体を大きくしようという動きがありました。「ビジョンを持ち、全体で共有し、チーム内外に働きかけることで皆でゴールを達成する」、そのためのタネがありました。
 
 
2回目の振り返り
 
2回目の振り返りでは以下のような意見が出ました。
 
・ゴールは明確にしていたが、具体的な行動の指示ができなかった。ゲームに熱中して役割を無視してしまった
 
<資金額1位のチーム>
・会社の目標を定めて一致団結して動くことができた。口の上手い営業が他チームと100万円刻みで交渉するなど頑張ってくれ、また結果をきちんと報告してくれた
 
 
皆さん1回目からの学びを意識して行動され、それがうまく回り結果に結びついたところもあれば、実際に行動してみることで見えた難しさもあったようです。
 
いただいた意見に加えて、こちらからは「主体性というリーダーシップ」として、自分も問題や事象の一部であるということを認識し、置かれた環境下で自分ができることを考える重要性についてお話しました。
 
 
上司でもあり部下でもあるチームマネージャーという立場には、「下に向かってビジョンを示しつつ」「上をうまく巻き込む主体性」が求められる、ということを2回のゲームと振り返りを通してお伝えさせていただきました。
 

5)受講者・依頼主様からの声

受講者の声
今回の研修を通しての具体的な学びや気づきとして、受講者の方からは以下のようなことを挙げていただきました。
 
目標と現状の分析に基づいた計画性の重要さ
・最初に目標・目的をメンバーでしっかりと共有すること
・チームの意識を一つにすることの大切さ
・部下に当たり前のように指導していること(視野を広く持つことや、考えて行動する等)が自分自身もできていないこと
チームマネージャーに必要な力
自身の癖、課題
 
 
依頼主様からの声
研修後、今回の研修を依頼いただいた人事部の齊藤様にもお話を伺いました。
 
―まず、研修を導入しようと思ったきっかけや、弊社を選んでいただいた一番の決め手を教えてください。

社内の者からビジネスゲーム「The商社」研修というのがあることを聞いて、プロジェクトデザインに問い合わせたのが最初のきっかけです。
チームマネージャー層の研修を探していたのですが、チームマネージャーは社内で一番忙しい層で、人数も多いので、年に1回の研修が限度だなと。部署や年次がバラバラで普段あまり接点もないので、せっかく集まった時にはどんな層でも楽しめるような汎用性のある研修コンテンツがいいな、と思っていました。
 
チームビルディングをして、チームマネージャー同士仲良くなってもらい、やったことを自分自身のチームに持ち帰ってもらう、というのも考えたのですけれども、それよりも「戦略立て」とか、「人モノカネを駆使して商売をする」とか、そういったビジネス感覚を強化するような、より具体的な設定で楽しみつつ学べるものの方がいいかなと思い、プロジェクトデザインにお願いをしました。
 
また当社のチームマネージャーは、プレイングマネージャーとならざるを得ない場面が多く、部下に権限委譲するという文化が薄いので、ちゃんと上司と部下が役割分担するというスタイルのものがいいなと思い、ビジネスゲーム「TheTeam」研修を選びました。
 
 
―研修中の参加者の様子はどうでしたか。もしわかれば参加者の方の普段の様子との違いも教えてください。
 
元々人と何かをするのが好きな社員が多いので、コミュニケーション型の研修では比較的全員が積極的に参加してくれるのですが、昨年やった研修に比べても、より楽しそうにわいわいやってくださっているなというような印象を受けました。
 
また、この日がちょうど社員総会の日で、当社として初めて「カジュアルデー」を試みた日だったんですね。それで皆が普段着だったというところも、気楽に楽しめた後押しになったのかもしれません。特に男性は普段スーツにネクタイなので。
 
 
―実際に研修を依頼、実施してみての満足度はいかがでしょうか。
 
研修の準備をする中で、当社の組織課題というところからすごく丁寧にヒアリングしてくださって、私自身も当社の組織全体を見直す良いきっかけを与えていただいきました。
 
実施当日の運営も滞りなく、また実施後のフォローもここまで丁寧にしてくださるというのは非常にありがたいです。なかなか研修の企業様からこういうフィードバックは得られないので、非常に満足しています。
 
 
―ありがとうございます。研修から1週間ほど経ちましたが、受講後に参加者に現れた変化はありますでしょうか。また、今後期待できる変化としてはどんなことがあるでしょうか。
 
研修当日は私も中に入って一緒にゲームをしたのですが、一緒のチームだったメンバーとは研修を通してすごく距離が縮まったという感覚を持ちました。おそらくそれぞれのチームでそういった変化が起こったとすれば、同じ課題に向かう仲間と一致団結する感覚は、共有されたのではないかと思っています。
 
長い間組織がフラットで、管理職が部下に権限移譲するというよりは、プレイングマネージャーというのを会社も求めてきていた部分もありますので、「ビジョンを持つ」ことを一朝一夕にマインドセットするというのは難しいと感じます。
 
ただ、「ビジョンを持つ」ことが重要だと、管理職になりたての方や、若手の層に早期に伝わるということが大事かと思いました。
研修を通してその重要性に気づいたマネージャーから、チームに変革をもたらせてもらえればいいなと思います。
 
 
―ありがとうございました!
 

6)さいごに

いかがでしたでしょうか。
今回は「中間管理職に求められる力を知る」という目的でビジネスゲーム「The Team」研修を実施した例を紹介しました。
ビジネスゲーム「The Team」研修にはこれ以外にも様々な活用方法がありますので、もしご興味がありましたらぜひ他の事例紹介もご覧ください。
 
研修事例紹介
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