中小企業がSDGsに取り組む意味やメリットとは?
SDGsは大企業が取り組むべきもので中小企業には関係ないのではないか?
SDGsへの取り組みが中小企業にどんな意味やメリットをもたらすのか?
本記事ではそんな疑問を解消するための情報をお届けします。
中小企業にとってのSDGsとは(SDGsの認知度)
経済産業省関東経済産業局のWEBアンケート調査(2018年10月実施)によると、調査対象の中小企業500社の中でSDGsについて全く知らないと回答した企業は84.2%、SDGsの対応を検討していない企業を含めると98%に達します。
<SDGsの認知度・対応状況>
SDGsについて全く知らない:84.2%
SDGsという言葉を聞いたことがあるが内容は詳しく知らない:8.0%
SDGsの内容について知っているが特に対応は検討していない:5.8%
SDGsについて対応・アクションを検討している:0.8%
SDGsについて既に対応・アクションを行っている:1.2%
「参考になる!企業のSDGsの取り組み例」の記事でも取り上げている通り、SDGsへの取り組みを進める企業の多くは大企業であり、中小企業と大企業の間にはかなりの温度差があるように感じられます。
「未来をつくる大企業であれば数十年先の世界を考えるのは当然であり、社会課題を意識した事業活動を進めるのは必然の流れ。その流れの中にSDGsへの取り組みがあるのであって、今を生きる中小企業にとってSDGsは関係のないのでは?」
こんな声が聞こえてきそうですが、中小企業にもSDGsに取り組む意味やメリットはあります。
中小企業がSDGsに取り組む意味やメリットは、SDGsに取り組む企業とのビジネスチャンス
より実利的な側面からSDGsに取り組む意味やメリットを語るならば、それは、SDGsに取り組む企業とのビジネスチャンスです。
例えば 、SDGs17の目標の「7 エネルギー」に着目して、事業活動で生じる二酸化炭素排出量を10年で20%削減するという目標を掲げるメーカーがあるとします。このメーカーはどんな企業(仕入先や発注先)と取引をしたいでしょうか?
答えは簡単。自社工場の省エネ化(環境対応の設備へのリプレイス)、CO2排出量の低い燃料への切り替え、社内業務のペーパーレス化(紙使用量の削減)等々、二酸化炭素排出量を削減するために様々な経営努力をしている企業です。
SDGs(Sustainable Development Goals|持続可能な開発目標)はキャッチコピーではなく、個別具体的なコミットメント。企業は「いついつまでに、こんな成果を目標にします」という宣言の元、SDGsの取り組みを進めるからこそ、中小企業が、このSDGsの目標達成に貢献できることを示すことが、競合他社との差別化ポイントになり、ビジネスチャンスを産み出すきっかけとして機能します。
まとめ
日本企業のSDGsの取り組みは大企業が牽引している状況がありつつも、今後は、大企業がコミットを強めるプロセスの中で、取引先となる中小企業に対しても同種のコミットを期待する流れが生まれていくことと思われます。
今回お届けした情報を、SDGsへの歩みを一歩進めるためのきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
ご案内:SDGsがわかるカードゲーム3選
私たちプロジェクトデザインでは「SDGs」や「地方創生」などをテーマにしたゲームを普及させることで社会課題の解決に挑戦しています。
大きな課題や問題を解決するには、より広く、より効果的に伝え、多くの人の知恵を結集し、具体的な行動を起こしてもらう必要があります。その手段として何が良いのか。私たちが多くの挑戦の結果たどり着いたのが『ゲーム』というテクノロジーです。
今回は、プロジェクトデザインが制作に関わったSDGsに関する3種類のカードゲームをご紹介します。
<目次>
1. SDGsの本質を理解する「2030SDGs」
2. SDGsの考え方を地域活性化に活かす「SDGs de 地方創生」
3. 事業を通じた社会課題解決を考える「SDGsアウトサイドインカードゲーム」
4. あなたも公認ファシリテーターになりませんか?