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【実施レポート】都内の高校にてビジネスゲーム「The商社」を実施しました!

2019/06/11

2019年4月、聖学院高等学校(東京都北区)の2年生に向けて弊社ビジネスゲーム「The商社」を実施しました。同校での実施は昨年に引き続き2回目となります。
(昨年の様子はこちら
今回はその授業の様子をレポートしていきます!
 
▽「The 商社」とは・・「ヒト」「モノ」「カネ」を効果的に運用してビジネスを設立し、企業価値の最大化を目指すビジネスゲームです。チーム戦のため、チームメンバー同士の協力はもちろん、勝利のためには他チームとも交渉やコミュニケーションをしながら進めていく必要があります。
計画を立てる「計画タイム」と交渉やビジネスの設立を行う「行動タイム」から構成されており、それら2つを4ターン繰り返して最終的な順位を競います。
さらに詳しく
 

トピック

昨年度を振り返って:生徒たちの変化
当日の様子
 - ゲーム実施
 - 振り返り
今回の授業を振り返って:先生方の声
さいごに
 

昨年度を振り返って:生徒たちの変化

聖学院高等学校では、高校2年生の社会科で「現代の社会」という科目を独自に設定し、生徒たちが学び合いながら”生きる力”を身につけるための授業を展開されています。
 
昨年4月、チームビルディングの一環として「The商社」を実施したところ、「生徒たちのチームに対する意識が変わり、その後の『現代の社会』の授業が非常に有意義なものとなった」との嬉しいお言葉を先生方からいただきました。
 
また、生徒たちの「楽しかったこと年間トップ3」に「The商社」が入るなど、実社会で必要な「コミュニケーション」や「チームワーク」について楽しみながら学んでもらえたようです。
今回も昨年同様に、「チームとは同じ目標やプロジェクトの実現のためのパートナーである」ということや、「チームの力を最大化し、周りを巻き込みながら目標の達成に向けて動く」ということを体感してもらうべく、研修を実施していきました。

当日の様子

ゲーム実施

今回の授業の目的とゲームのルールを説明後、早速ゲーム開始!
 

 
行動タイム開始早々席を立ち他チームと交渉を始めるところもあれば、しばらく動かずにチーム内で作戦を立てているところもあったりと、早い段階からそれぞれのチームの特色が出ます。
 
チーム内での役割分担や個人の動き方も様々で、一人が席に残りカードを整理するチームと、全員が外に出払い席に誰もいないチームとがありました。
この違いがどう順位に影響するのか・・?
 

 
2ターン目、3ターン目と進むにつれてクラス全体が動くように。
途中、ビジネス設立に必要な資源が揃い「やったー!!」と叫ぶ声が聞こえてきたりと、場全体が熱を帯びていきます。
 
交渉においては、個人同士、チーム同士だけでなく、クラス全体にカードを見せながら呼びかける生徒が出てきたり、また他チームと合併を試みるチームも。
高校生らしく発想豊かで柔軟な取引が行われていました。
 

 
そしてむかえた最終ターン。ビジネスの設立を戦略的に進めたあるチームが、スコアの大幅アップにつながる「専門商社化」に成功!
3ターン目終了時には6チーム中4位だったものの、最後の4ターン目で見事トップとなり勝利するという、非常にドラマチックな展開でした。
 

各チームのスコアの推移。緑チームが最後に4位から1位へと順位を上げました
 

振り返り

この研修はただ単純にゲームをして楽しい!だけで終わりではありません。ゲームを通して体験したこと、考えたこと・感じたことを振り返って学びを深め、現実への紐づけを行っていきます。この振り返りの部分が肝であり、最重要といっても過言ではありません。
 
「なぜ自分たちのチームはその順位になったか」「どうすれば一位になれたか」を振り返る中で生徒たちから出てきた意見には、次のようなものがありました。
 
・目的を持たずに場当たり的に進めてしまった
・そのタイミングタイミングで一つのことに固執してしまった
・目的を設定し、方向性を揃えるべきたった。柔軟性を持って取り組めばよかった
・最初に考えすぎて交渉が遅れた。考えている間に状況が変化してしまった
作戦が単調すぎた。不要と思い取引に出したカードが後から必要になったりした
 
どれも現実の社会、ビジネスの場でも起こりうることです。
一方、一位となったチームからは勝利の秘訣として以下のような意見が出てきました。
 
・手元のお金も大事だが、固定資産に注目し、固定資産が高いビジネスを設立していった
・総合商社か専門商社にするとインパクトが大きそうだと最初から思っていた。
 手元のカードの状況から、専門商社の方が揃えやすそうだと思い、そこを目指し、達成した
 
手元にあるカードの状況をしっかり分析し戦略を立て、やりきったことが勝利の秘訣と言えそうです。
そう、勝利するチームは決して運がよかったわけではなく、必ず勝利する理由があるのです。
 
生徒たちから意見を聞いた後、現実において成果を上げ、力強く成長するためにはどのようなことが大切か、お話をさせていただきました。
ゲームの体験をした後だからこそ、実感として感じる部分があり、生徒たちも真剣なまなざしで話を聞いてくれました。
 

 
そして次に、チームメンバーと互いに長所を褒め合うというワークを。恥ずかしそうにしながらも、楽しんで取り組んでくれている様子でした。
 
最後には、今回のゲームと振り返りを体験して得た気づきと、それを明日からの学校生活にどのように活かしていくかをワークシートに記入してもらい、授業は終了となりました。
 

 

今回の授業を振り返って:先生方の声

授業終了後、「現代の社会」を担当する日野田先生と伊藤先生にインタビューをさせていただきました。
 

聖学院中学校・高等学校 総務統括部長(教頭) 日野田 昌士様
 
Q. ゲーム中の生徒の動きを見ていて「こういうことを学びとってくれていそうだな」と感じた部分があれば教えてください。
A. 役割分担の重要性は感じていたように思います。これまでの授業で行ったアクティビティでも役割分担はあって、その時はリードする人や話をまとめる人もいれば、タダ乗りする人もいましたが、今回は全員が役割をこなしていたし、目的を達成するために全てのチームが機能していたのがすごいなと思いました。結果が数字で出てくれるので、役割分担がうまくいかなかったチームも「なんでうまくいかなかったんだろう」と振り返りの時に考えて、自分たちで気づけていました。それはファシリテーションの力もあったと思います。良質なコンテンツとファシリテーション、その組み合わせが最高でした。
 
Q. 昨年1回目をやらせていただいて、生徒たちの「楽しかったこと年間トップ3」に入ったと聞きました。
A. ここ3年くらい、一年間の授業の最後に「『現代の社会』の授業を全く知らない人に、ポスターを作って3分で説明をする」というのを生徒たちにやってもらっています。
全部の授業を時系列で説明すると時間が足りないしつまらないので、典型的な授業をいくつかピックアップするのですが、昨年はその中の一つとして「The 商社」を選ぶ生徒が多かったです。以前から「楽しいだけでは学びではない」と言っているのですが、一方で「楽しい」は学びの必須条件です。それが今回の「楽しい且つ学べる」というところで、言葉で言わずとも伝わっていたように思います。
 

聖学院中学校・高等学校 社会科教諭 伊藤 航大様
 
Q. 授業の様子をみて、率直な感想を教えてください。
A. 楽しかったです。自分でも似たようなゲームを体験したことがありましたが、生徒たちがやるとまた動きが異なるな、と感じました。具体的には、一つの交渉に全員で行く、というようなチームが多かった点などです。彼らは交渉先でどのような展開になるかがわからないと不安なので、皆で行って確認したいんですね。ただそうすると一回に一人、一チームとしか交渉できず、悪循環に陥ります。そのことにゲームの中では気づかなかったかもしれませんが、振り返りで「役割分担」の重要性についての話を聞いて、実感として感じたのではないかと思います。
 
Q. 他に生徒たちの気づきとして大きかったのは何でしょうか。
A. 「Win-Winな取引をすることが、結果的に自分にもメリットがある」という点でしょうか。1位になるために、自分の得が大きく相手へは小さい、というような取引をするのではなく、お互いにメリットがあるというような交渉を作り出すことが結果的に全体を大きくする、ということを学びとっていたように思います。
 
Q. その後の生徒たちの反応はいかがですか?
A. 「The 商社」をどこかで買えないかと聞かれ、ネットで調べてみたら、と話しました。本当に調べはしないだろうと思っていたのですが、休み明け実際に調べたというのを聞いて、それだけ印象深い、「またやりたい」と思うゲームだったのだな、と感じました。
 
Q. それは嬉しいですね。ありがとうございます。今後「現代の社会」の授業でプロジェクト型学習を実施されていくということですが、そこに対してはどのように作用しそうでしょうか。
A. 「The 商社」でチームビルディングのステップを一つ踏めたと思います。「チーム全員で同じところに交渉に行っても無駄だったよね」というところから生徒たちも強く感じていた「役割分担の重要性」について、今後の授業でプロジェクトに取り組む際、必要な場面でこちらからも働きかけて、意識していってもらえればと思います。
 

さいごに

今回は授業時間に合わせ、通常の研修よりも短い時間でのゲーム実施でしたが、出てきた意見や改善したいポイントは、実社会にも通じる内容でした。
勝利に湧いたチームもあれば、最後に順位を落としたり、最下位に終わり悔しい思いをしたチームもあったかと思います。しかし大事なのはここでの学びを今後にどう活かすかです。悔しい思いをしたチームほど、振り返りからの学びは深くなります。
生徒たちには、チームビルディングだけではなく、コミュニケーション力や交渉力、振り返る力など、社会では複合的な力が求められていること、自分達も意識すれば色々な可能性が秘められているということを感じ取ってもらえていたら何よりです。
 
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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