チームビルディングに必要なコミュニケーションとは
コミュニケーション、うまくいってますか?
近年話題の「アドラー心理学」によると、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」といわれます。
それくらい、人間同士が共に行動すれば必ずと言っていいほど摩擦が生じます。
会社や家族といった共同生活での摩擦を、円滑にしてくれるのが「コミュニケーション」です。
哲学者でもある柄谷行人は、コミュニケーションとは他者と意思疎通できないからこそ発生するものであり、コミュニケーションはすなわち、異文化コミュニケーションそのものである、という旨を述べています。
人間関係は、当然ながら良好なコミュニケーションなしには成立しません。
相手を攻撃したり不愉快にしたりといった、Bad Communicationはもちろんうまくいきませんが、「無視」や「無関心」といったコミュニケーションレスもまた、人間関係を壊していきます。
活発なコミュニケーションがもっとも大事?
「コミュニケーションが大事だから」といって、とにかく四六時中コミュニケーションしているのがいいのでしょうか?
とにかく「朝から晩までミーティング!」とか、「グループウェアでどんなささいなことでも逐一報告!」といった暗黙のルールで、強制的なコミュニケーションが常識になっている会社もあるかもしれません。
立ち上がったばかりのベンチャー企業で、みんながワイワイとやっている間は、そんなコミュニケーション形態もきっと盛り上がることでしょう。
しかし、ある日ふと、社長やマネージャーが周りを見渡すと、なんとなくリアルタイムに情報が伝わってこないような、見えない部分が増えたような、そんな気分になるものです。
得てしてマンパワーに対して業務が溢れて忙しくなっている時にそうなりがちですが、そんな危機感からトップダウンで繰り出される「進捗会議」の連発や「飲みニケーション」は、ますます現場を疲弊させることも少なくありません。
会社の中でのコミュニケーションはどんな形が望ましいでしょうか?
本来、日常的に「報告・連絡・相談」といった基本的なコミュニケーションは、タイムラグなく行われるべきです。
とはいえ、上司やチームなど、相手があることですから、なかなかいつでも「ねえねえ聞いてくださいよ」というわけにはいきません。
現代の多くの企業では、メールやグループウェアなどで報告・連絡・相談ができると思います。
それらテキストでのコミュニケーションは、相手が忙しくてもいつでも伝えることができるという意味で、非常に便利です。
ですが、コミュニケーションの8割は動作や表情、声の調子など、言語以外の情報で行われているというデータもあり、テキストだけだと残り8割分の情報は、想像で補うことになります。
つまり、テキストでのコミュニケーションには、相手の感情を想像すること(あるいは想像できないこと)によるミスリードが発生しやすいということなのです!
実際テキストでのやり取りで勘違いやいざこざが起きてしまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?
もっと言えば、後で会って話をしたら、あっという間に解決した、ということも少なくないはずです。
まさに「百聞は一見に如かず」ということですよね。
まとめ
チームで活動する際に大事なことは、コミュニケーションのスピードと質が重要です。
どちらが足りなくても、人間関係を蝕み、活動に支障をきたします。
1)メールやチャットなど、テキストコミュニケーションでリアルタイムに報告・連絡・相談
2)意思疎通にズレを感じたり不快な印象があれば、早めに電話するか直接会って感情面を確認する
3)定期的にミーティングを行って、対話の感覚を近づけておく
優良な企業やチームなら当たり前にやっていると思います。
これら3点を踏まえたコミュニケーションの仕組みを持つチームは、きっと成長しますよ!
ビジネスゲームを使ったチームビルディング研修
達成感を共有できる「The 商社」
PDCAサイクルを学べる「The Team」
研修事例紹介
株式会社リクルートキャリアさま
パナソニック デバイスエンジニアリング株式会社さま
株式会社タニタさま
富山商工会議所青年部さま
富山新川青年会議所さま
※クリックすると、個別ページへジャンプします。
納品実績
・トヨタ自動車さま
TOYOTA Global Impact
(トヨタ自動車の公式サイトにジャンプします。)
・オムロンさま
+Action omron(営業職向け)
+Think omron(技術職向け)
(オムロンさまの公式サイトにジャンプします。)
ライター:広部 志行
大阪大学卒業後、大手出版会社にて人材リソースや教育のコンテンツ制作を担当。IT企業に転職し、システム開発やデータベース構築を行う。その後、広島に移住し大手商社でソリューション提案、戦略マーケティングを担当する中で、異業種交流研修会も企画運営。その活動の中から、社会貢献事業への目標を見出し、医師らとともに在宅医療クリニックを設立。人事・スタッフ教育・研修企画・広報マーケティングなど広く手がけ、独自開発した地域創生に関する体験型研修が評判となり、全国の医療機関や行政にて実施。現在はプロジェクトデザインのマーケティング責任者として、制作開発も担当。福井県出身。