ビジネスゲーム研修で、学びと楽しさを提供

6月末頃から夏場は、ビジネスゲーム製作依頼が増加する時期です。
この時期は毎年忙しくなり、知恵を絞り、体力を使います。
 
こうしたクライアントさまから依頼を受けて製作するビジネスゲーム以外にも、プロジェクトデザイン社自身が研修教材として販売、研修実施するためにゲームを製作することがあります。
弊社の経営理念である「志ある行動者たちを結びつけ、高めあい、社会を取り巻く問題を解決する」というテーゼを満たすためには、質の良い学びと、学びの楽しさを提供することが1番の解決策であると考えています。そのためのツールとしてビジネスゲーム研修を使用しています。
 

ビジネスゲーム製作のコツは「骨だけ残す」こと

製作中のロジカルシンキングを学ぶゲーム

製作中のロジカルシンキングを学ぶゲーム

現在製作中のゲームのテーマはロジカルシンキングです。
以前のブログでは市販されているカードゲーム「ロストレガシー」を使ってのロジカルシンキングへのアプローチを行いました。
「ロストレガシー」を参考として、より学びの効果を高いビジネスゲームを製作することが目的です。
ロジカルシンキングについてまったく知らない人でも、このゲームをプレイすることでMECEやピラミッド構造の基本的な考え方を肌で感じてもらえればと祈念しながら作ります。
 
製作の過程で常に心掛けているのはどうしたら、もっとシンプルなゲームにできるかということです。
「もっと明確にメッセージを伝えよう」「もっと現実社会に近いシミュレーションにしよう」と意欲を出せば出すほど、ついついカードの種類やパラメーターを増やしてしまいがちです。実際、増やした方が現実の再現性は高くなるでしょう。
ですがカード種類を増やしてしまうことの問題点が一つあります。
ゲームのルールを理解するのにも、ゲームから気付きや学びを得るにも時間が掛かるという点です。
特にビジネスゲームになっているとはいえ、研修は研修であり、それだけで多少の面倒臭さを感じさせてしまうこともあります。その上、肝心のゲームまでもが簡単に馴染むことができないものだとどうなるか?
ビジネスゲーム研修が退屈で、学びも得られないという最悪の結果になってしまうのです。
 

具体的な「贅肉の削ぎ落とし方法」

シンプルで、奥深い。
ビジネスゲーム研修の目指すところはそこです。それが実現できてこそ、良質のゲームであり、良質の研修になれます。
では、無意識に複雑な構成になってしまうビジネスゲーム研修をどうやれば単純化できるでしょうか?
 
1.メッセージを絞る
良いプレゼン資料がそうであるように、ビジネスゲーム研修でもメッセージを絞っておくことは非常に大切です。1スライド1メッセージ、1ビジネスゲーム1メッセージを心掛けるようにします。
「メッセージを絞ると、汎用性が落ちたり、参加者の思考を誘導してしまい納得感が無くなったりするのでは?」という疑問が湧くかもしれません。ですが実際にはメッセージはただの製作者側の意見に過ぎず、メッセージからどのような気付きを得るかは参加者次第なのです。単純化して分かりやすくメッセージを伝えることこそが、参加者の自発的な思考を促すのです。
 
2.勝ちパターンを複数設定しておく
メッセージは絞る方がいいですが、勝ちパターンを絞るのはいけません。
ゲームの勝利方法がワンパターンで現実社会での再現性が乏しいとなってしまうと参加者の不満を呼んでしまいます。
研修参加者にビジネスゲームを楽しんでもらうには、「これは自分の意思で結末を決定できるゲームなのだ」と認識してもらうことが大切です。自分で決められる自由度こそゲームの最大の楽しみであることを忘れてはいけません。
また筋トレのメニューのような、与えられた課題を黙々とこなすだけでは、実際に使えるビジネススキルとして定着しないのです。
 
ちなみに個人的には「勝ちパターン」には次の4つに分けられると考えています。どの勝ち方が得意であるかには個人差があり、自由度を高めるためにゲームのゴールはこの勝ちパターンに合わせて、漏れがないように設定することが多いです。ただ、気持ち良くプレイしてもらうために4番は導入しないのが普通です。
1)自分の勝ち筋を貫き通す
2)自分の負け筋を潰す
3)相手の勝ち筋を塞ぐ
4)相手を負け筋に陥れる

 
3.1つのカードになるべく兼職をしてもらう
「カードの種類やパラメーターを増やしたい」という製作中の欲求に抵抗するのは非常に難しいです。
そういった時にまず考えるのは「それは本当に必要なのか?」ということ。既存のカードで伝えられる要素であれば、既存のカードで対応します。「カードを増やさない」という思考を常に持ち続けることが大切です。
次に「既存カードの使い道を増やすことはできないか」とカードを見つめ直します。つまりカード種類ではなく効果やルールの方を工夫して、分かりやすい形に調整できないかを思案するのです。
例えば「カードを使用して得られる報酬を2種類用意したい」という場合には、「報酬となるカードが2種類の使い方ができ、どちらかを選んで使用する」ように変更します。これは先述したゲームの自由度を向上させることにも繋がります。
またカードの種類が少ないことは、ゲーム中に行われる交渉の速度向上にも繋がるため、スピーディで退屈させないゲーム展開を楽しんでもらえます。
 
 
このようにしてビジネスゲームをシンプルにしていくことで、高い研修効果と参加者の満足感を得られるのです。
 
 
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オリジナルビジネスゲーム研修製作

 
 
 

ライター:【一等兵】竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインに新卒で入社。主に研修コンテンツのロジック開発および、研修用に使用するエクセルのマクロを構築している。またWebマーケティングも担当しており、サイトの管理運営、テキストの製作を行う。大学時代には地球環境問題を積極的に学び、その中で学んだ「俯瞰的視点」「論理的思考」「系をモデル化する思考方法」「情報技術」などを活かして活躍している。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。
 
Q:【一等兵】って?
A:ゲームこそ人生。社内ゲーム研修で決定された社内ランクです。
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