シンプルで奥深い推理ゲーム

シンプルな推理ゲーム「ロストレガシー」

シンプルな推理ゲーム「ロストレガシー」

「ロストレガシー」は2~4人、10分程度で遊べるシンプルなカードゲームです。カードの種類も枚数も少ないので、あまりゲームになれていない人でも楽しむことができます。一方で、そのシンプルなルールとは裏腹に奥深い楽しみがあり、人気も評価も高いゲームです。
 
ゲームの最終目的は「失われた遺産(Lost Legacy)」のカードの場所を探り当てるのが勝利条件となります。推理ゲームの一種ですね。
カードがある可能性があるのは、「山札」か「伏せ札」、そして「誰かの手札」です。山札と伏せ札は全員で共有することになります。また、手札は全員1枚だけしか保持することができません。
・山札と捨て札は全員が知ることができる
・手札は1枚のみ

この2つがゲームを進めていく上で念頭に置かねばならない重要な条件です。
 
 

大切なのは「ロジカルシンキング」

カードの場所を推測する推理ゲームであるため、情報が命です。カードの引き運はゲームの勝敗に影響が少なく、引いたカードをどのように処理していくかが大切です。
つまりどれほど効率的に情報をあつめ、整理できるかが勝敗を分けるのです。その情報整理で役に立つのは、ロジカルシンキングの手法です。
また、このゲームの勝利条件には「失われた遺産の場所を見つける」他にも「他プレーヤーをすべて脱落させる」という方法もあり、つい「他者を脱落させよう」とする攻撃的思考が前に出てしまいます。ですが、それは大きな過ちなのです。情報は他者を負かすより、自分が勝つために活用するべきなのです。
 

ロジカルシンキングの手法:MECEに考える

情報収集と情報整理がカギ

情報収集と情報整理がカギ

「MECE」は、漏れが無く、重複も無いように、情報を整頓するという意味です。「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、直訳すれば「相互に重なりが無く、全体として漏れが無い」という意味になります。
 
「ロストレガシー」でMECEに考えるとはどういうことでしょうか?
肝心なのは冒頭で記述した通り「カードの種類も枚数も少ない」ことです。カードの種類は9種類、合計で16枚しかありません。このカードは初めからすべてのプレーヤーが種類も効果も知らされています。またカードのある場所は「山札」「伏せ札」「誰かの手札」のどこかに限られています。
これだけ少ない枚数であれば、自分が引いたカード、誰かが場に出して公開されたカード、カードの効果で自分が確認したカードの情報から、カードのリストと照らし合わせることで、どのカードがどこにあるのか、分かるようになります。ゲームが進んでいくほど知見が深まっていくのです。
 
すべてのカードをリスト化する=情報の漏れを無くすことであり、
得られた情報から消去法でカードの場所を推測する=情報の重複を無くすことであるのです。
そのため、ロストレガシーでの勝ちパターンはロジカルシンキングにあり、ロジカルシンキングに慣れ、ロジカルシンキングを鍛えるためのツールとしてロストレガシーを何度もプレイすることは有効であると言えるでしょう。
 
 
「ロストレガシー」の派生作品である「ラブクラフト・レター」についてもブログをアップしました!(クリックすると記事にジャンプします)
 

おまけ:ロジカルシンキングより「他者の打倒」を目指したダメな例

暴力+暴走=負け犬

暴力+暴走=負け犬

今でこそこうして落ち着いて振り返ることでロストレガシーの勝利方法がロジカルシンキングにあると分かりました。ですが初めて私がプレイしたときは、もう一つの勝利条件である「他者全員の脱落」を目指してしました。本来、他者の脱落はロジカルシンキングを進めていく上で、可能であれば狙うという副次的な作用であるのに、メインテーマにしてしまいました。情報収集よりも他者の打倒を意識したために、情報不足になってゲームには勝てませんでした・・・
それどころか、「アイツは他人を蹴落とそうする危険な人物だから、先に潰してしまおう」とターゲットにされて、一番負けが込んでしまいました。
皆さんは私のようにはならないでくださいね!
 
 

ライター:【三等兵】竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインに新卒で入社。主に研修コンテンツのロジック開発および、研修用に使用するエクセルのマクロを構築している。またWebマーケティングも担当しており、サイトの管理運営、テキストの製作を行う。大学時代には地球環境問題を積極的に学び、その中で学んだ「俯瞰的視点」「論理的思考」「系をモデル化する思考方法」「情報技術」などを活かして活躍している。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。
 
Q:【三等兵】って?
A:ゲームこそ人生。社内ゲーム研修で決定された社内ランクです。
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