DMM.comラボさまにて財務諸表のビジネスゲーム研修「The Manager」

財務諸表と経営戦略が学べる新作ビジネスゲーム「The Manager」をリリースしました。
初めての正式な研修実施は、開発の依頼元でもある株式会社DMM.comラボさまです。
「財務諸表」という一般には馴染みのない、ややこしい書類を扱うビジネスゲームなので、『もしかすると参加者がまったく楽しめないのではないのか?』という恐れもありましたが、フタを開けてみればまったくの杞憂でした。参加者が財務諸表に苦戦しなかったわけではありません。むしろ普段は財務に関係ない仕事をされている社員さまばかりなので、手こずる方ばかりでした。それでも大盛況で、伝えたかった学びのポイントである主体性・積極性・自主性がきちんと伝えられることができました。
では、なぜビジネスゲーム研修では主体性や積極性がこれほど向上するのか?を今回の研修を振り返りながら分析したいと思います。
 
 

主体性が引き出されるビジネスゲーム研修の工夫

①ただ単純に、研修が楽しい
ビジネスゲーム研修で集まる参加者「まずは楽しんでもらえること」これこそがビジネスゲーム研修を開発するとき、実施するときの大前提となっています。もしかすると『なぜ研修が面白いものである必要があるんだ?勉強なんだから苦しくても一生懸命に身につけようとして当然だろう。』とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら心を開いていない間は相手の話を聞き入れようとは思わないのが人間の当然の心理です。ならば、研修講師がまず心を砕くべきは「如何にして参加者に楽しんでもらうか」という点なのです。「何を学んでもらうか」はその次に来るテーマなのです。
そして、いざ楽しんでもらう土壌ができると、退屈な研修から参加者を解放することができると、参加者は非常に主体的で活発になるのです。これはパラドックスですが、他の研修で退屈そうにしている人ほど、ビジネスゲーム研修では主体的になることもあるのです。
 
『活発だからこそ退屈を感じる。なまけ者はさほど退屈を感じることがない。感性が高く活発な活動を求める精神を持っているからこそ、ふとした時間に退屈を感じるものだからだ。』(ニーチェ)
 
②リスクがない競争
電卓とビジネスゲーム研修参加者心理学者スティーブン・リースは『人間には16の基本的な欲求がある』と提唱しました。ビジネスゲーム研修では、この中の「承認欲求」「競争欲求」「交流欲求」などを刺激します。他人とコミュニケーションし、競い合うことは、人間が本能的に楽しめることなのです。
しかし、実社会ではそれほど競争を好んでいるような人は中々お見かけにならないでしょう。それは『競争に敗北してダメージを負いたくない、怖いのは嫌だ』という「安心欲求」があり、競争心を阻害しているためです。
では、もし負けてもペナルティのない競争が実現したら、人はどう振る舞うでしょう?
 
もうお分かりですね。「競争欲求」と「安心欲求」を同時に満たしてくれるのが、ビジネスゲーム研修なのです。そしてもちろん、安心感は競争を阻害するものではありません。真剣に戦略を練る彼らをご覧ください、安心感はむしろ全力で研修に集中させるファクターなのです。参加者は安心感を抱いたまま挑戦的なアイデアを出し、積極的に実践に移していく、主体的なビジネスマンになれるのです。
 
 
③平等が保障された競争
ここでちょっと話は逸れます。先日、弊社の社長と『なんで仕事には熱中できない人は限られてるのに、ゲームには熱中する人は多いんだろうね?』という話をしていました。私は『実社会では生まれた環境や才能で始めから差がありますが、ゲームだとスタートラインが一緒だからではないでしょうか』とお答えしました。皆さんの中にも『実社会は先天的な理不尽なハンデがあり、勝ち目が薄いゲームだからやる気が起きない』という意見に共感していただける方もいらっしゃるかもしれません。
書き込むビジネスゲーム研修参加者ビジネスゲーム研修は、競争を活性化させるための必須要素「平等な条件」や「公平なルール」を備えています。「The Manager」では参加者たちはIT企業の経営者として、時に協力して市場を開拓し、時に市場のシェア争いをし、自分たちの資産を最大化するために奮闘します。画像はまさにボードに書き込むことで市場を開拓しているシーンです。こうして自分の手と体を使わせるのも主体性を引き出すテクニックなんです。
 
 
④敗北から学ぶ
ビジネスゲーム研修「The Manager」振り返りさて楽しかったゲームプレイ時間も終わり、今度はゲームを振り返るワークショップの時間となりました。この時間では「なぜ勝てたのか、負けたのか」「どうしたらもっと上手くできたか」というゲームに関する問いかけを自分で考えてもらい、発表して意見を共有してもらいます。実はこの振り返りワークこそが主体性を高める最も重要なポイントです。
この振り返りワークでは、負けたプレーヤーは往々にして『運が悪かった』と言ってしまいがちです。ですが勝利者の振り返りは常に合理的で『コストとリターンを意識した』『始めから目標を定め、無駄な出費を避けた』など勝利してしかるべき理由を見ることができます。そしてそれらの勝利要因はどれもが現実のビジネスでも大切な戦略ばかりです。負けてしまって悔しいからこそ、一層こうした勝利要因が心に響きます。
ビジネスにおける主体性とは、「状況に対して自分がどう振る舞うかの意見を持つ」ことから始まります。ビジネスゲーム研修の振り返りワークで研修講師が投げかける質問は、始めはゲームプレイだけに関する軽い質問ですが、質問はジョジョに一般性を持ったものに引き揚げられていきます。それに伴い、回答する参加者たちの考え方も自ずからブラッシュアップされていき、遂には明日のビジネスで発揮できる主体性を獲得できるのです。
 
 

ご案内

本日ご紹介した、財務諸表と経営戦略を学ぶビジネスゲーム研修「The Manager」の体験会を6月に開催します。是非ビジネスゲーム研修の効果をご自身でお確かめください!
【6月11日】ビジネスゲーム体験会6月 (午前 The商社/午後 The Manager)
 

ライター:竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインに新卒で入社。主に研修コンテンツのロジック開発および、研修用に使用するエクセルのマクロを構築している。またWebマーケティングも担当しており、サイトの管理運営、テキストの製作を行う。大学時代には地球環境問題を積極的に学び、その中で学んだ「俯瞰的視点」「論理的思考」「系をモデル化する思考方法」「情報技術」などを活かして活躍している。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。