新たに製作するビジネスゲーム研修でのテーマは
「財務と経営判断」

財務諸表(BSシート、PLシート)を正しく読み書きできるようになり、財務の視点から経営改善を行うにはどのような経営判断を行べきかを学べる研修だ。
財務諸表
同様に財務を学べる研修としては、1976年にソニー株式会社で開発された「マネジメントゲーム(MG)」が先駆者として存在している。差別化のポイントは、
①「マネジメントゲーム」は2日かかるが、こちらの研修は2~3時間で終えられる。
②「マネジメントゲーム」は6人前後の少人数で1つの卓を囲んで行うが、製作中のビジネスゲーム研修は30人ほどの大人数にも対応できる。
③ビジネスゲーム研修はルールや操作がシンプル化されるので、汎用性が高くなる。
という点だ。ここをアピールポイントとしていけば、先人に勝る顧客満足を得ることもできよう。

さて、このビジネスゲーム研修のテストプレイを今週末2月14日に予定している。製作依頼を頂いたクライアントの企業さまからも大勢が出席され、ゲームに参加される。ここで醜態を晒し、信頼を損ねる訳にはいかない。それは絶対に絶対だ。

で、失敗しかけました。

ご存知の通り弊社のビジネスゲーム研修はカードゲーム。それ故カードは研修の生命線。この出来不出来で明暗が分かれる。それは今回のテスト研修でも同じ。

このカードの製作で、危うく躓くところだった。想定していた印刷サイズはA7だったのだが、カードデザイナーさんにそのことを伝え忘れていたために、B7サイズのカードが印刷所から送られそうになった。
『言わなくても分かってくれるものだ』という慢心によるコミュニケーションエラーだった。

「カードのサイズ」が違う。
言ってしまえばこれだけなのだが、テスト研修で先方の信頼を落とすには十分な失敗要因だ……
苦悩
大慌てでデザイナーさんに追加の残業を依頼した。幸いにも、地獄に仏、デザイナーさんが引き受けてくれ、迅速に対応してくださったおかげで、何とかテスト研修に適切なカードを持ち込める目途が付いた。

この件でデザイナーさんにも、印刷所にも多大な混乱と迷惑を掛けたために、はじめて顛末書を書くことにした。

だが、真の失敗は失敗への対処にあった。

我らが社長は失敗そのものを責めるほど狭量な人ではない。
だが、今回の件では厳しく叱責を受けた。

なぜか?

リーダーに求められる決断力と責任感。それがまるで欠如していたのだ。

コミュニケーションエラーによって問題が発覚した時に、それにどう対応するかの決断、あまつさえ社長への報告さえもデザイナーさんに任せてしまった。
仮にも今回の研修では私がプロジェクトリーダーを任されていながら、おんぶにだっこ。その時はパニックになっていたとはいえ、今になって振り返れば字義どおりに『児戯だのう』と自嘲せざるをえない。

責任感のあるリーダーであれば、あの失敗が発覚した時点で選択すべき行動は決まっている。
まずはエラーがあることを関係者に謝罪する。続いて現状を確認し、エラーが今回のテスト研修に致命的なまでに進んでいるか、修正が利くかを確認する。その上で、どうすれば被害が最小限に留まるかを「自分が中心になって」考える。適宜、報連相をしながら。

だが、あの時の私には、ただ助言を言われるがままに実行していくことしかできなかった。研修のプロジェクトどころか、自分自身の手綱さえ握れていなかった。
情けない。

責任感については顛末書には書かれない。客観的に原因と善後策を記述する書類だから。
だが、目に見えぬからといって、今回の事後処理の不手際を忘れてはならない。その醜態の本質が無責任さにあることを固く自戒とせねば、この辛酸を次回も味わうことになるだろう。

ライター:竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインには新卒で入社し、主に制作するコンテンツのロジック開発および、開発したコンテンツのシステム化、webマーケティング等を中心に担当。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。