金持ち父さん貧乏父さん「金持ち父さん貧乏父さん」

前回

実践②スタートを切るための十のステップ

資産運用で大きな成功を収めるのは、もちろん簡単ではない。
それでも、素晴らしいライフプランが実現できるかできないかなんだ、やってみる価値はありますぜ!

資産運用を始めるに当たり、運用技術を伸ばすためにオススメの10のステップがこのセクションでは紹介されている。
全てのステップに共通しているのは、「目的地を明確に定めて、その実現のために必要なことを学ぶ」ということだ。どのように学ぶかは人それぞれであり、モチベーションを上手く維持できるならばここにある方法に従わずに自分独自の学習方法を開発してしまうのもいいだろう。それでも成功者の意見には必ず一理あるので、ご一読の上で自分の役に立つか否かをご判断いただきたい。

1.強い目的意識を持つ―精神の力
ご承知の通り、意欲が無いことには学ぶことはできない。到達点をはっきりと意識して、そこに向かうためにめげずに努力を継続することは、資産運用でも重要だ。
すべては目標に向かう意志から始まる。
意志が無くては何もできない。ライフプランなど望むべくもない。

『人の足を止めるのは絶望でなく”諦観”
 人の足を進めるのは希望でなく”意志”』

途中で放り出すことなく、勉強を続けていこう。

2.毎日自分で道を選ぶ―選択する力
本書でも多くの自己啓発書と同じく、もっとも重要な資産は『時間』であると説いている。この時間の使い方を、毎日選択していかなくてはならない。
まず何よりも優先して、時間は「教育」のために投資されるべきだ。
時間は意識して注がねば全く無駄になってしまう。自分が成長できないような使い方、時間の浪費癖は忌避すべきだ。

3.友人を慎重に選ぶ―協力の力
前回、他者が風聞という臆病風を吹かせてくることに触れた。こうした騒音に縮み上がってはならない。ノイズを撒き散らす人とのつながりは見直して整理してしまおう。
自分に有益な情報を提供してくれる、生産的な人間関係こそが目指すべきものなのだ。

4.新しいやり方を次々と仕入れる―速習の力
新しいものが常に正しいわけではない。
それでも新情報を仕入れることに敏感であるべきなのは、新しい方法と今までのやり方を比較することができるからだ。
市場は変化し続けており、いつ今のスタイルにカビが湧いてくるかは分からない。常に新情報で磨き続けていなくてはならない。

5.自分に対する支払いをまずすませる―自制の力
前回も、請求書を支払う前に資産を購入するという資産運用をロバート・キヨサキは勧めた。
だが、やはりこの方法は採用しない。
彼から見れば臆病者の選択であろうが、あまりにもリスクとベネフィットの釣り合いが悪い。無駄な支出を控えるだけで、資産運用に回せるくらいの資金は手に入れられるだろう。

6.ブローカーにたっぷり払う―忠告の力
ブローカーは市場の情報収集を職業としている。その道のプロフェッショナルだ。
彼らから話を聞き出すためにお金を払うことで、自分が情報を集めるための「時間」の資産を節約できる。是非専門家たる彼らの能力を、出し惜しみせずに活用しよう。

ただし、ただのセールスマンに過ぎず、本当に儲けに繋がる情報を持ってきてくれないブローカーにはご用心!
本当に儲け話を知っているブローカーであれば、彼らもそれに一口乗っており、自分のビジネスとして活かしているはずだ。真のブローカーとただのセールスマンの線引きはその点より引けるので、しっかりと見極めよう。

7.もとはかならず取り戻す―ただでなにかを手に入れる力
投資の直後には資本が減る。何時までに投機分を回収できるかをきちんと戦略を立てて、その後の収入を計算しなくてはならない。もちろん、あらゆる投資、あらゆる取引が予想通りに黒字になるとは限らない。全体として儲けが出ればいいので、時には適切なロスカットも計算高く行っていく。

8.ぜいたく品は資産に買わせる―焦点を絞ることの力
ぜいたく品を見ると購入する衝動を抑えきる自制心が無い人は、残念ながら金持ちになることは諦めた方がいい。
まず買うべきは少しずつ利益をもたらす資産だ。
こんな例えがある。
『貧乏人はコップに水が満ちるのを待たずに飲み干してしまうが、金持ちはコップからあふれ出た分をすする』
もう何度目の繰り返しになるか分からないが、労働せずとも収入をもたらしてくれる資産こそ真っ先に購入すべきなのだ。

9.ヒーローを持つ―神話の力
『学ぶは真似るから始まる』というように、まずは優れた投資家を見つけてその人の真似をしてみよう。
「もし彼ならこうした状況でどう判断するだろう」と問いかけてみることで、金持ちの思考をなぞった行動ができる。金持ちになるために彼が進んだ道を後追いしてみるのだ。

10.教えることで得る―与えることの力
前回も強調したが「欲するならばまず与えよ」である。
『この本で読んだほかのことはみんな忘れたとしても、ぜったいに忘れないでほしいことが一つある。
 それは、何かが足りないとか何かが必要だとか感じたときには、まず、それを人に与えることだ』
知識が欲しいならば、自分の知識を提供できる場を見つけ、その中から共に教え合える人を見つけよう。

まとめてみてみれば、どのステップも資産運用に限らず、凡そ学習において重要となるポイントを抑えているだけだ。
私の体験からも、それぞれの成功に到るために必要なステップであることを確認できる。

私は東京大学に入学するため、一年間浪人生活を送っていた。
毎日毎日、一秒一刻を惜しむ学習の時期であった。
学習計画を予備校の先生や合格した先輩によくよく相談し、改善点を指摘してもらった。そして愚直なまでにその戦略を守り続けた、なんとしても赤門をくぐってみたいという意志と好奇心があったからだ。
一方、予備校生の中には勉学にそれほど心血を捧げようとしない者も多かった。一年の浪人期間という資産を、彼らは遊びのために費やしてしまった。愚直な私は彼らの愚かさを心中で嘲笑っていたものだ。
結果、認めるのは癪だが、才能では私よりも一等優れていたにも関わらず彼らは合格に届かなかった。そして私と、ともに勉強を教え合った仲の予備校生は皆、桜の花を謳歌した。

人間は一生勉強である。
ライフプランについても学び続け、更新し続けなくてはならない。

次回

ライター:竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインには新卒で入社し、主に制作するコンテンツのロジック開発および、開発したコンテンツのシステム化、webマーケティング等を中心に担当。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。