金持ち父さん貧乏父さん「金持ち父さん貧乏父さん」

前回

実践①まず5つの障害を乗り越えよう

今回からは理論ではなく、資産運用の実践に移し、成功を掴み取るための内容になる。

お金の流れは読めるようになったのに、まだ資産を増やすことができない場合には次の5つが障害になっていることが考えられる。それぞれの障害を乗り越える方法を学べば、チャンスを手に入れられる。
尚、いつもは本の内容をまとめた上で自分への適応を考えていくというスタイルで書いているが、今回は初めの切り口だけ本に従い、残りは私の見解を書いて進めて行く。本セクションの内容が例え話やごく一部の事例紹介ばかりで、まとめ上げてもあまり日本人の参考になりそうになかったからだ。傲慢かもしれないが、誤ることを恐れずに私見を述べる。

1.お金を失うことへの恐怖心
資産運用で失敗すれば、投資した分のお金を失ってしまう。この運用での失敗が他の失敗に比べてあまりにも大きく恐れられすぎている。

成功に到るために、その道中で失敗に躓くことは当然のことだ。何事であれ、練習を繰り替えて失敗から学んでこそ、本番での成功に繋がる。
だが、資産運用で失敗する人は、「失敗から学ぶ」ということをしたがらない。失敗を恐れて何もしないか、いきなり本番で成功することを望むような無謀なチャレンジをしてしまう。

まずは、失敗してみよう。
大半の投資は出した金以上に取られることはない。許容できる失敗の範囲を設定して、その環境の中でテストを繰り返す。そうして成功のコツを掴むのだ。
何のことは無い、普段の仕事やスポーツと同じで、練習を嫌がりさえしなければ、ちゃんと資産運用でも成功できるのだ。成功のコツが掌中にある頃には、恐怖心などどこ吹く風だろう。

2.悪い方にばかり考えて臆病になる
とかく資産運用では人を臆病風に吹かれることが多い。多くの風聞は資産運用の危険性と難しさを告げるし、お金を動かすことは初めての体験になるから「初めて」というだけで自身が持てず嫌になってしまう。外から内から、マイナス思考に我が身を寄せようとする力が働く。

だが、それらを雑音だと割り切って考える必要がある。
お金は数字の世界だ。きちんとした分析ができるのであれば、数字に裏切られることはない。冷静な判断力は必ず結果に結びつく。そうした根も葉もない雑音には耳を貸さず、本当に自分が知るべき情報、市場の予測に役立つデータに耳を傾けよう。

3.忙しいことを理由に怠ける
作業の効率を上げるために、集中することは大切だ。
だが、タスクはそれが全体の中で持つ意味を忘れて遂行されても無駄になる。

思い出して欲しい、日々の仕事に専念するのは、豊かなライフプランを支える資産をえるためではなかったか。
仕事を忙しくしてしまい、お金を管理することを怠けてしまっては、仕事という一面では成功していてもライフプラン全体では失策だ。
タスクは独立して行われるが、その意味は俯瞰的視点から統合して考えなくてはならない。ライフプランニングのために、仕事『だけ』にせず、資産とキャッシュフローに目を向けるタスクを必ず組み込んでおこう。

4.自分への支払いを後回しにする悪い習慣
請求書を支払ってしまった後に残る金額では、大胆な資産運用は行えない。
なので金持ち父さんが勧めるのは、請求書の支払いは期限ギリギリまで行わず、お金を自由に使える時間を作ってその間に自己投資により資産を増やすという方法だ。
だが、この方法は常に支払の影に怯えねばならないので健康に悪く、失敗した時には『信用』というお金で代替の利かない大切な資産を失うリスクがある。

なので、本書の内容に逆らい、他人への支払いは先に済ませ、義理を通すことを第一に考えるようにしよう。
もちろん自己投資の重要性を理解した上で、だ。
例え直接高価な資産を購入することはできなくとも自己投資はできる。「読書」という金のかからず効果の高い投資方法があるので、まずこちらを採用していれば十分だろう。
少しずつ貯蓄して、ある程度の額になってから資産運用を始めても遅すぎることはない。チャンスはいつも必ずどこかしかにはあるものだから。

5.無知を隠すため傲慢になる
無知を隠すために傲慢になる、というより、無知であることを自覚しないという傲慢がある。

私は東京大学で山口光恒教授の講義を取った折に、山口教授が『経済は生き物だ』と繰り返し教え込まれたのをよく覚えている。つまり、経済は常に変動を続けるから、確実な予測はできない。
経済が、市場が動き続けるからこそ、我々も常に学び続けなくてはならないのだ。
投資に黄金律はないのだ。

だから自分が常に無知であると自覚し、もう十分に自分は学んだ、などという傲慢に陥ることのないようにしたい。

この5つの障害をまとめて乗り越えるには、やはり少額でリスクのある資産運用をしてみるのがいいだろう。
思うに、日本人が投資に乗り気になれないのも、大失敗をしてしまうのも、小さな練習で経験を獲得することがないからだろう。
額面を問わず、成功と失敗から得られた「実感」があれば、その後の資産運用の橋頭保となるだろう。

次回

ライター:竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインには新卒で入社し、主に制作するコンテンツのロジック開発および、開発したコンテンツのシステム化、webマーケティング等を中心に担当。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。