金持ち父さん貧乏父さん「金持ち父さん貧乏父さん」

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教え⑥お金のためではなく学ぶために働く

『残念ながら実際の社会で成功するためには、すぐれた才能だけでは不十分だ』
専門分野での深い造詣だけでは、大きな収入には繋げられない。
一芸があるだけでは、誰かの下で働くのが精一杯であり、自身の頑張りに見合った収入を得られない。本来もらえるはずだった実入りは、自分の上司や税金へと取られていってしまう。
なので、資産を築くには自分の「専門分野」に加えて、さらなる「何か」を学習をする必要がある。

金持ち父さんの場合は「自分で会社を興せるようになるための教育」として、広く浅く学ぶ必要があった。前回のブログで推奨された4つの力―会計力、投資力、市場の理解力、法律力―を基本とし、各業務の実態を経験を通じて学び、これから成長する分野や国家を肌で学ぶ必要があった。

しかし、私が資産運用のゴールとして描いている2つの夢―文筆で名を上げること、農地の開発―から見て、そうした「広く浅い知識」は役に立たない。多くの日本人も未だ個人での起業を考えることは少ないだろうから、やはり私と同じで必要ないだろう。
しかし、金持ち父さんが学ばせた中でも私たちに必要な力がある。

「マーケティング」「マネジメント」だ。
つまり根本的には、外部への、あるいは指揮下への「コミュニケーション能力」だ。

―面白いことに、資本主義の塊を自負するロバート・キヨサキと、「7つの習慣」で拝金主義を捨て人道主義を取ったスティーブン・コヴィーが、同じようにコミュニケーションを重要視している。しかも2人とも、コミュニケーションの基盤は「欲するならば、まず与えよ」であると強烈に指摘しているのだ!
他人と関わる以上、金が絡むとも絡まずとも、「まず与えよ」から始めるのが真理であるのだろう―

成果を上げるには必ず他社との取引を経なくてはならないのだから、外部と強力にコミュニケーションする能力、マーケティング能力がなくては、自分の力を頼み処としての大きな成功は望めない。また、他者を管理して仕事を自分のためにしてもらうマネジメント能力がない場合にも、組織だった大規模なビジネスは運営できない。

しかし、会社内にただ勤めているだけでは。営業部にでもいない限りこうした外部へのPRの力、マーケティング能力は身につかず、管理職でなくてはマネジメントを実体験から学ぶことは難しい。
なので意図的に学ぶための環境に身を置く必要がある。もちろん、学習の間も食い扶持は必要なので、「仕事を通じて学ぶ」のが理想的だ。
一般に仕事を選ぶときは、給与や社会保障などの待遇、つまり「どれだけ我が身を保証してくれるか」という安心感の有無を見てしまう。
だが、自分の目線が未来の成功に向いているのであれば、仕事は「そこから何を学べるか」を重視して選ばなくてはならない。
ロバート・キヨサキがセールスを学ぶために商社に勤め、マネジメントを学ぶために軍隊に入隊したように、職を転々とすることも自分のスキルアップに必要であるならば、収入減少の不安があろうとも厭うてはならないのだ。

私が今の仕事に満足できているのは、きちんとした収入や社会保険を与えてくれる以上に、こうしたブログやホームページの更新を任せてくれる点にある。実際に書いてみることで、『人に読まれるための文章』を執筆する力が入社当時から大きく伸びているのが分かる。特に顕著な体感は、 

この岸部露伴が金やちやほやされるためにマンガを描いてると思っていたのかァーッ!!
ぼくは「読んでもらうため」にマンガを描いている!!
「読んでもらうため」ただそれだけのためだ。単純なただひとつの理由だがそれ以外はどうでもいいのだ!』

この言葉が実感として分かるようになったことだ。
以前はただ紙に書きとめておけば誰の目に触れずとも気にしなかった―もしかすると、良い文章を書いているのだから自然と人目を引くはずだという傲慢さがあったのかもしれない―だが今は、読まれないことにかなりの苦痛を感じている!
この痛みは成長したが故の痛みであると確信がある。より読まれる文章を書けるようになってきている証左であると実感がある。

こうした成長を感じられる仕事だからこそ、今の会社に勤めているのは嬉しいのだ。

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ライター:竹島雄弥
富山県立富山中部高等学校卒業
東京大学農学部環境資源科学過程生物・環境工学専修卒業
大学卒業後、ふるさと富山に帰郷。プロジェクトデザインには新卒で入社し、主に制作するコンテンツのロジック開発および、開発したコンテンツのシステム化、webマーケティング等を中心に担当。
事務所内でのもっとも重要な仕事はおいしい紅茶を淹れることである。