金持ち父さん貧乏父さん「金持ち父さん貧乏父さん」

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①教え1:金持ちはお金のためには働かない

『就職すれば一生食うに困らないなんて時代は終わったんだ』
本書の冒頭で「子供の」セリフとして紹介されるこの時代考察だ。
日々の業務に打ち込むだけでは十分に生きていけないと断ずる分析は、残念なことに事実だ。
少子高齢化に伴う社会保険料を支えるための増税と、一方で若者の所得低下が避けられない事態になった。今は働いているだけでは裕福になれない。

だが、こうした時代でも、前の時代と同じようなお金に不自由しない豊かな生活を送る方法がある。
それが「働いて稼ぐ他にも、収入を生み出してくれる資産を保有すること」だ。
もしその資産収入が生活費と同額以上になれば、働くことさえ不必要になる。
こうしたライフプランを目指すのが本書の目的となる。

とはいえ、「働かずにいる」ことは、それが可能だとしても不健康だし、日本人の感覚には合わない。実際に目指すライフプランは、

「働いて稼ぎ、余剰のお金を少しずつでも貯めていき、資産運用に回して資金を殖やす」

ことになる。
こちらの方が不労所得だけで生活するより、ずっと現実的であり、不快で怪しげな「おいしい話」とも一線を画している。ロバート・キヨサキの教えるような、手形を転がすだけでの所得は実体経済への貢献が感じられないし、自分の社会での役割がつまらないものに感じられてしまうだろう。結局は自分で活動した分だけ、それに見合うものが得られる方が、精神的に満足感を得られて、健康的なのだ。

しかし、「働いて稼ぎ、資産運用で殖やす」ことを目指すにしても、本書から教えられる警句で決して忘れてならないことがある。

まず第一に、
『恐怖』と『欲望』のコントロールを失うことの危険性だ。

「働かなければお金がなくなる」という『恐怖』
「働いて得たお金を使って、すぐにいいものが買いたい」という『欲望』

この2つに囚われてしまうと、貧乏へ一直線だ。働いても働いてもお金が貯まらない。みじめなライフサイクルから抜け出せなくなってしまう。

つまりは、時間と資金を浪費してしまうのだ。
時間も資金も、本当に重要なことに使わなくてはならない。
自分を精神的にも物質的にも、充足感と余裕を与えてくれるライフプランを描いて、そのために使わなくてはならない。

『7つの習慣』では「重要事項を優先する」ことを学んだ。
それを今度は時間と資金という、働く者が誰でも持っているのに、ほとんどの人が浪費してしまう、2つの資産の運用においても考えるのだ。

自分の精神が満足するためには、どういった仕事をするべきか?
自分が物質的に余裕を感じられるには、どれくらいのお金が月々必要になってくるのか?
本当に考えなくてはならない問題はこの2つである。
これを誤り、『恐怖』と『欲望』に支配された労働と浪費をしてしまうと欠乏状態に陥ってします。

この章の終わりに、参考として私のライフプランを紹介させてもらいたい。
私はいずれ、文章を書くことで糊口を濡らしたいと考えている。
その面から言えば、ブログの定期更新が義務付けられている現在の働き方は―もちろん辛いと感じることもあるが―「正しい働き方だと判断できる」
では、お金はどうか?資産運用はきちんとできているか?

・・・残念ながら、「No」だ。
今の私は、自分の人生にどれだけの資金が必要なのか分かっていない。
当面は愛猫のシンシアと私自身が暮れらしていけるだけのお金で十分だ。
だが、もし結婚でもして家族が増えたら?
恋人や結婚があまりにも自分には実感の持てない話題なので上手く考えられずにいる。
とりあえずは働いて、無駄遣いせず、為替相場でも資産運用を嗜み資産を少しずつ貯めているだけだ。

いずれ家族が増えることを考慮にいれて、もう一度ライフプランニングしなくてはなるまい。